韓国の通信社・聯合ニュースは25日、北朝鮮の金正日労働党総書記が自らの後継者について、実子による世襲を断念し、軍部中心の集団指導体制を導入する方針を決めたと伝えた。北京の外交消息筋によると、かつて金総書記は長男の金正男氏を後継者と見なしていたが、数年前から集団指導体制の準備を始めたという。この記事のタイトルは「金総書記、世襲を断念?=集団指導体制導入か−韓国通信社」となっているけど、そもそも金日成同志は金正日同志を「息子だから」という理由では後継者にはしていないらしいんだが。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E6%97%A5%E6%88%90#.E5.BE.8C.E7.B6.99.E8.80.85.E5.95.8F.E9.A1.8C
北朝鮮は現在に至るまで一度として「子息であるから」という論法で金正日後継を正当化したことはない。「子息であるから」という表現さえ人民に示したことがない。後継者選定については、(1) 継続革命が必要であるように首領には後継者が必要だ (2) 後継者には最も優秀な人物が就かなければならない (3) 後継者には最も首領に忠実な人物が就かなければならない、というプロパガンダを徐々に強めるばかりだった。金正日についても、あくまで上記3点を満たす人物として挙げるのみであり、「国内で、最も優秀で最も忠誠心に厚い」という理由で選ばれたことを強調しつづけた。まあ、チュチェ思想・金日成主義は最近勉強をはじめたばかりだから、wikiの記述の真偽について検証はできないんだけどね。
このプロパガンダのあり方は、世襲そのものを人民に対して正当化することは難しいと北朝鮮指導部が認識していたことを物語ると見る論者がいる。
ハンガリー現代史、アルバニア現代史、チュチェ思想・金日成主義。。。勉強すること多すぎて頭痛くなってきた。