http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070830it14.htm
中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)の小学校部会は30日、小学校の授業時間について、国語や算数などの主要教科と体育の時間を全体として10%増やすことで大筋合意した。むやみに時間数と内容を減らしたかと思えば、単純に増やしているw日本人の考えることって単純だね。
総合学習の時間は週1回(1回45分)削減し、高学年(5、6年)で英語の授業を週1回設ける。
文部科学省は今年度中にも、中教審の答申に基づいて学習指導要領を改定する方針だ。詰め込み教育の反省から、小学校の授業時間は1977年の指導要領改定から減少傾向が続いており、方針転換は30年ぶり。「ゆとり教育」からの転換が明確に示されることになる。
現行の学習指導要領では、授業時間は年間計5367回(4025時間)で、国語(1377回)は2001年度以前に比べて224回、算数(869回)は142回減少。教育現場から「授業時間が足りない」などの声が上がっていた。
このため、政府の教育再生会議は今年1月、第1次報告で授業時間の10%増を提言。中教審も基礎的な知識と、思考力や表現力を身につけさせるには、国語、社会、算数、理科の授業を増やす必要があると判断した。
また、国の調査で小学生の体力不足が指摘されているため、体育の授業も多くすることにした。これら5教科の授業時間は現在計3481回だが、350回程度増やす方向だ。
授業時間の確保方法は教育委員会や学校に任せる。夏休みを減らしたり、放課後の時間を活用したりすることが想定されている。
一方、現行の指導要領から3年生以上で導入された総合学習の時間は、各学年とも週3回から週2回に減らし、5年生以上の高学年では代わりに、英語の授業を週1回確保する。3、4年生では、国語や算数などの時間増にあてる。
英語については、昨年3月に中教審外国語専門部会が小学校高学年での必修化を提言しており、今回、小学校部会が英語の授業時間確保の方針を示したことで、必修化が実現することになりそうだ。
http://www.sankei.co.jp/kyouiku/gakko/070831/gkk070831001.htm
「ゆとり教育」の象徴と鳴り物入りで導入された総合学習の時間だが、授業内容は教師の指導力に左右され、学校によっては事実上「遊びの時間」になっているとの指摘や「何をやっているか分からない」との批判も強かった。サンケイらしいアホなコメントが混じっているw
「基礎基本の学力が定着しない段階で総合学習を取り入れたのは、そもそも無理だったのでは」
プロ教師の会を主宰する日本教育大学院大学の河上亮一教授はこう指摘する。河上教授によれば、調べ学習を中心とする総合学習は児童の学力が高い一部の学校では有効だが、基礎基本が不十分な学校では「遊びの時間」になるなど、逆効果のケースもみられた。
運動会や学芸会の準備時間が削られるなど、学校行事を軽視する傾向も目立っていたという。
学力低下問題に詳しい国際医療福祉大の和田秀樹教授も「学力低下に対応する画期的な内容だが、総合学習は全廃すべきだ。勉強意欲を増すといわれてきたが、実際には勉強ができる子にしか効果が表れていない」と話す。
教員の中からも総合学習への批判がある。
埼玉県の公立小学校教諭は、授業準備の負担が大きいため、行事の準備時間に利用したり、勉強の苦手な子供向けの“補習”に利用したりしている学校もあるという。
「総合学習は、教員側に問題があるともいわれるが、時間も費用もないなかで独自の授業などできない」と嘆く。
神奈川県の公立中学の野牧雅子教諭も「どうせなら全廃すべきだ」と主張する。
総合学習の時間に一部の教員が過激な性教育を行ったり、イデオロギー的な平和教育を行う弊害もみられたという。
「総合学習の導入により教員の負担は倍増した。準備に追われて、最も大切な教科学習がおろそかになっている。1時間減らしただけでは、充実した教科学習はできない」と訴えている。
http://www.asahi.com/national/update/0830/TKY200708300333.html
私立高校が生徒の大学受験料を負担して合格実績を「上乗せ」していた問題で、京都府は30日、府内の全私立41校の今春の入試について調査し8校に負担制度があったと発表した。新たに分かったのは、平安女学院、京都文教、大谷、京都学園の4校。これで全国の判明校は60に達した。
京都府文教課によると、8校のうち東山は、24人に延べ182の学部・学科を受験させ、133に合格。平安女学院は9人が延べ160学部・学科を受け117に合格していた。京都文教は、朝日新聞のアンケートには「今後検討」と答えていたが、実際には2人に17学部・学科を受けさせていた。
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