当ブログは移転しました。詳細はこちらに掲載してありますので、ご参照ください。

2008年04月17日

「人賦人権」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080416-00000049-mai-soci
 来日後にイラン政府打倒を掲げる政党に入党したイラン人男性(39)が難民認定を求めた訴訟の控訴審で、東京高裁(一宮なほみ裁判長)は16日、難民と認めた1審・東京地裁判決(06年10月)を取り消し、請求を棄却した。男性側は上告する方針。

 一宮裁判長は「男性は外国人労働者の待遇改善を求めて活動していたが、その活動でイラン政府に迫害を受ける恐れはなく、難民とは認められない」と判断した。

 1審は「男性は日本で積極的に反政府活動を行っていた」と認め、法相の難民不認定処分などを取り消していた。判決後、男性は「人権を尊重する国であれば、難民として受け入れるべきだ」と話した。
 例によって、コメント欄等より。
てめえの国で勝手に騒いで、分が悪くなると人の国に逃げてきて難民認定しろだと?

勝手なことほざいてんじゃねぇよ。

とっととてめえの国に帰れっつうの!!
04年に国連難民高等弁務官事務所が難民認定をしたのクルド人2名を不法入国を理由としとしてトルコに強制送還しましたが、日本政府が受け入れないのであれば、第3国への仲介などもう少し人道的な配慮が必要だったのではないでしょうか。

日本は、外国の人権問題については積極的には干渉しない政策をとっているのですからこの男性のように海外に政治的な活動の場を求めているならば、欧米に行くべきです。長らくイラン人による麻薬売買や買収組織への関与が問いただされており、イラン人を含め反社会的なな在住者あるいは不法滞在者は断固排除すべきです。
某SNSで見かけた、この記事に対するコメント。
「人権を・・・・・すべきだ!」

この感覚では日本に住めないですね。日本人の感覚としては、

「祖国に帰ると、殺されるかもしれないので、お願いします、
 助けてください。お願いしまーす。」

と言われるのが気持ちいい。
 まさに「人賦人権」。
日本人にとっての人権って、結局は「有り難きお情け」にすぎないってことが良く分かりました。
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2008年04月16日

光市事件報道:ダメだこりゃw

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080415-00000142-jij-soci
 山口県光市で起きた母子殺害事件の裁判を報道したテレビ番組について検討していた放送界の自主チェック機関「放送倫理・番組向上機構(BPO)」の放送倫理検証委員会(委員長・川端和治弁護士)は15日、「一方的で感情的な放送は視聴者の不利益になる」とする意見をまとめ、NHKと在京民放5局に手渡すとともに、自主的な検証と報告を求めた。
 同委は、広島高裁の差し戻し控訴審を取り上げた昨年5〜9月の計33本の報道、情報番組を検証した。その結果、「被告・弁護団と被害者遺族を対立的に描く手法」が共通しており、「視聴者に誤解を与える致命的な欠陥があった」と指摘。被害者遺族の感情に合わせて弁護団などを非難する一方、裁判の詳細や被告の内面を分析するなどの冷静な報道がない点を挙げ、「公正性・正確性・公平性の原則を十分に満たさない」と断じた。
 さらに、「集団的過熱取材」に似た「集団的過剰同調番組」とも呼ぶべき横並びで過熱化する番組作りへの憂慮を表明するとともに、裁判員制度への悪影響の可能性にも言及した。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080415-00000136-mai-soci
 放送倫理・番組向上機構(BPO)の「放送倫理検証委員会」(委員長=川端和治弁護士)は15日、山口県光市の母子殺害事件の差し戻し控訴審を扱ったテレビ8局、延べ33番組について「被告や弁護人を批判するニュアンスが濃く、公平性や正確性に欠けた」などとする意見を発表。同日、該当各局の担当者に文書を手渡した。川端委員長は会見で、「来年5月に始まる裁判員制度でテレビが不当な影響を与え、誤った裁判を行うことになれば非常に重大な問題になる」と懸念を述べた。

 問題となったのは昨年5〜9月に放送されたNHKや在京キー局などのニュースや情報番組。いずれも一審、二審では殺人罪を否認しなかった弁護側が、最高裁の差し戻し後の広島高裁で一転して殺意を否認したことを取り上げたもの。弁護側より遺族の会見を詳しく伝える番組がほとんどで、弁護側が傷害致死罪を主張したことを「命乞いのシナリオ」と呼び、「弁護側の目的は死刑制度廃止を社会に訴えること」と決め付ける内容もあったという。

 意見書では、被告や弁護側の批判に終始し感情的に制作された▽遺族と弁護側の対立構図を描いて検察側を軽視した▽ゲストの発言が一方に傾いても司会者が調整役を務めた番組が極端に少なかった−−などと批判した。
 BPOの本件判断を全面的に支持することを表明したうえで、例によってコメント欄より。

 まず、前者すなわち時事通信配信記事に対するコメント。
「一方的で感情的な放送は視聴者の不利益になる」
・・・だって。

本村さんの奥さんを殺害し、死体を汚し、泣いて母親に近づいてきた子供を床に叩きつけ、さらに絞殺した。
遺族の本村さんにさんざん暴言を吐き続けた。
刑務所から「未成年だから、ちょっと服役したら出てこれる」と手紙を出した。
最高裁の差し戻し審理で、心神耗弱を装って逃げようとした。
・・・・等を思い返してみる。

・・・どうみても、被告に対して批判的な報道こそ、公正でまともな報道で、「感情的放送」と揶揄されるようなものではないでしょう。
マスコミもこれに委縮することなくがんばっていただきたい。
おねがいします。
 だからその「事実」が間違っていると弁護団は検死結果など客観的証拠を根拠に主張しているのに、その点を無視した報道をしている上に、弁護団は死刑廃止論者の集まりだとか、まったくのデマを飛ばしている(参考1 参考2)から、BPOに訴えられたわけであってだね
・・・BPOがなにをいいたいかというと、第一に橋下徹大阪府知事が、被告弁護人の懲戒請求を呼び掛けた事に対しての不満なんだと思う。

この橋本知事の懲戒請求の呼びかけは、人権派弁護士間では大変不評で、「極悪人の弁護につくと懲戒請求されるんかい!!」との不満の声があふれました。

つまりBPO委員長で人権派の川端和治弁護士は、「今後、公の電波で弁護士の懲戒要求をさせるな!放送前に検閲しろ!」といっているわけですね。

BPOはこういう政治的な話題に首を突っ込まず、他のくだらない番組を取り締まっていただきたい。
光市殺害事件に関してはマスコミの対応はまともだし、あの弁護団に対しては懲戒を要求して当然と思います。

また、この事件の報道は、被害者側に立った報道の方ががまともで公正なので、マスコミ各社には今後も頑張っていただきたい。
 勝手に川端氏を人権派あつかいしているwwwwwwwwww
それに、「自主的な検証と報告を求めた」とある。事前検閲なんて求めていない。日本語読めないんだね。

BPOの委員長さんよ、 光市母子殺害事件で暴行強盗殺人をした人間がかわいそうで事件当日、残業で帰宅が遅くなった遺族がひどいという放送をマスコミがすれば視聴者の利益になるのか 問いたい。
 そんなこと言っている人はじめて聞きました。誰ですか。

BPOってのはこんなに偏った「一方的で感情的な」審査をする機関でしたか。この件に関しては、被告の愚劣な内面、また被告弁護団の卑劣な手法がよーく伝わりました。それが「視聴者の不利益」とは余計な御世話です。放送局は、ぜひ適切な「自主的な検証」をして今回の一連の報道が公正でかつ妥当であったことを堂々と報告してほしい。
 感情屋が他人のことを感情的と非難する。下手なコントより笑えますなw

10の方の意見は秀逸ですねえ。なるほど。
また、多く方が言われているが、光市の非道な殺人事件のような場合は、基本的に被告の側に立たなければいけないでしょう。
世論を背景とするメディアが一つの視点に立つことは、必ずしも悪くはないでしょう。ジャーナリズムの一員であるという自覚とその証しが前提ですが。某局のように、報道までも「面白くなければ」なんてバラエティ化しているところは大問題。
「一方的で感情的」。この定義が困難です。BPOは言論統制を目論んでいるのかな?
 開いた口が塞がらないとはまさにこのこと。

こんなわけのわからないBPOなんていう、極悪人の味方を胸をはって偉そうにいう団体があるなんて信じられない。この川端何某というおっさんも死刑廃止論者かな。
この犯人は市中引き回しの上、打ち首獄門にしない限り、犠牲になった親子はうかばれないではないか。
 救急車呼びましょうか?

 つづいて、毎日配信記事。ちょっとコメント数が多いから、かなり絞りますよ。
ふざけるな。人殺しの味方するな。
殺人犯に公平性などあるわけないだろう!
 公平な報道を求めることが人殺しの味方をすることですか。
 日本人は、落ち度のある人の弁明や、その人に対する不当な言いがかりに対する反論を一切許さず、とにかくあらゆる非難に対して沈黙を守ることこそ「反省」とみなす民族であるようだと、福岡3児死亡事故における弁護人の主張に対する「世論」を収集する記事で書きましたが、そのとおりですね。

ばかじゃないの?みんながそう思ってるってこれ以上ない証明でしょうが!この事件にかかわらずアホな弁護士は存在する。みんなが強く望む罪状を与えられないばかりか、ねじ曲げて無罪に持っていこうとするのはすでに真実の探求ではない。あんたらの仕事は被告人を無罪にすることじゃないよ?真実を公表すること。そしてそれに見合った罪を被告人に負わせること。勘違いもはなはだしい。
 裁判の意義を分かっているようで全然分かっていない典型的事例。
 とりあえず、弁護団資料を取り寄せるか、あるいは当ブログの過去ログをご覧頂きたい。

 ところで、みんなが思っているから正しいのなら、大量虐殺と不正蓄財の罪で処刑されたチャウシェスク夫妻の一件も正しいということになりますね。チャウシェスクによる大量虐殺と不正蓄財の確定的証拠は結局見つからなかったそうですが。念のため言っておきますが、「チャウシェスク大統領」を政権の座から引き摺り下ろすのに際して「ニコラエ・チャウシェスク」を殺す必要は必ずしもありませんからね。妻のエレナにいたっては、夫の権力の後ろ盾があってこその「第一副首相」だったんですから、夫以上に殺害する必要性はありません。

 ちなみに、チャウシェスク「裁判」については、まさに感情屋による「裁判」の先例であるそうなので、ポル・ポト派の研究と並行して、「ティミショアラの暴動からチャウシェスクの処刑までの1週間余り」の勉強もしたいと思っています。

あの弁護士どものやり方がやり方だけに感情的になさざるを得ないんじゃないのか?
あの主張はどう考えてもおかしい。
 そこを冷静にこなすのが刑事裁判。高校公民科「政治経済」の授業、ちゃんと受けましたか?
 高校公民科は、単位認定をもっと厳しくしたほうが良い。必修指定だけじゃ不十分です。裁判制度に対する基本的理解も無い人間に必修単位を付与して卒業させるなんて、ある意味、反社会的所業です。

NHKも民法も揃って被告・弁護側を批判したということは、それが大多数の人の真っ当なものの見方だということだろう。

金さえ貰えば、殺人者と結託して屁理屈と詭弁をこねくりまわし、
事実をねじまげ、裁判官の目を欺こうとする弁護側寄りの報道をする方がよっぽど公平性を欠くと思うぞ。
 屁理屈詭弁は検察主張だと思うんですけどねぇ。あの検死結果から、ああいう主張を繰り出そうとは、「常識的に考えて」ありえないですよ。
 それと、弁護団はほとんど手弁当です。刑事事件弁護なんてそんなもんですが。
 ちなみに、NHKから民放まで揃って批判したといえば、松本サリン事件のときもそうだったと思いますが、大ハズレでしたね。もう忘れましたか?

マスコミが煽らなくても結果だけ見ても悪いことは悪い。
死姦して乳児まで殺しておいて批判されない方がおかしい。
弁護士も弁護の前に正義があるべきでしょう。
同じ穴の弁護士は批判しにくいのでしょうか?
 BPOは弁護士の団体じゃありませんよー ただ委員長が弁護士なだけですし、実際に審査する委員会は傘下の小委員会です。

ドラエモンが助けてくれるだのちょうちょ結びしただけだの・・・
あげくに笑いながら状況の再現やってたクソ弁護士共!
何で笑えるの。何でそんな弁護出来るの。
国選だろうから国から金落ちるんだよね?それって税金だよね?
どれだけ被害者冒涜すれば気が済むの。死人に口なしだから?
犯人さえ死刑免れたら被害者はどれだけ冒涜されても仕方ないの?
20数人も集まってこんな弁護しか出来ないって呆れるね。
 ちょうちょ結びについては、ほかに致死的痕跡が無いから主張している。ドラえもん云々は、被告にとっての「押入れ」がどのようなものであるかを踏まえれば、わからないことも無い。 それに、弁護団は国選じゃないし、「笑った」の件にしても、検察主張と客観証拠の乖離が甚だしいのに、平気で死刑を求める検察を笑ったですからね。

わざわざこんなことを言うこと自体がおかしいよ。被告や弁護人が常識では考えられないこと言うことが批判を浴びているのにそれがおかしいというのがおかしい。同じ弁護士仲間か?BPOの構成員ももっと社会常識に配慮する構成員にして欲しいよ。
 むしろ、「常識的に」考えれば検察主張の方が荒唐無稽ですけどね。

 あきたのでやめます。
 裁判員制度以前に、日本人自体がもうダメですなこれwwwwwww

 なんだかまともに相手するのもアホらしいくらい、「庶民」の皆様はダメっぷりを発揮していますが、残念ながらこれ、私たちの「隣人」の声であり、私たちの住む社会の現状なんですよね。一瞬、もうこんなアホなことに付き合うのやめて、ブログも閉鎖して、映画とか音楽とか、もっと楽しいことに目を向けようかと思ったけど、そうもいかないようです。以前の記事でも書いたとおり、稀代の凶悪殺人集団:ポル・ポト派による大虐殺の原動力となった極めて攻撃的な思考回路は誰の心にもある以上、私もひょんなことで激昂して人を殺めてしまうことが無いとは言い切れませんし、過失致死・傷害致死にいたっては、前者は仕事中にだって起こしうるし、後者はケンカのはずみですら起こしかねないものです。

 私は安全に暮らしたい。そのためには、治安の確保は言うまでもありませんが、同時に、今回ご紹介したように、もはや事実を見るつもりも無く、勝手な脳内世界のストーリー(=妄想)を現実世界に当てはめようとする人たちを裁判所に近づけないことを強く望むものです。あんなやつらの振りかざす「正義」の名の下に殺されたくない。死にたくない。


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2008年04月15日

裁判員制度に向けた「模擬評議」について

 今日づけ朝日新聞(東京)より。
97.4.15-1.JPG
(クリックで拡大)

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080415ddm041040019000c.html
始まる裁判員制度:同じ事件を5グループで裁いたら、量刑が3通り
 ◇裁判長「意外、もっと割れるかと」
 来年5月に裁判員制度が始まるのを前に、裁判官と裁判員役の五つのグループが、同じ事件の判決を言い渡す模擬裁判が14日、東京地裁で行われた。量刑にどの程度の差が生じるか検証する初の試み。パート女性が夫を包丁で刺して6カ月の重傷を負わせた架空の殺人未遂事件が対象で、判決は実刑1グループ、執行猶予4グループだった。

 被告人質問や証人尋問などは共通の法廷で行われ、検察側は懲役6年を求刑。弁護側は起訴事実を認め、夫の日常的な家庭内暴力(DV)などを挙げて情状酌量を求めた。この後、5グループは別々の会議室で約3時間、量刑を評議した。

 各グループは裁判官3人と裁判員役6人で構成。20〜70代の会社員、自営業、主婦らが裁判員役を務めた。評議では、過去の類似事件の量刑データを一覧にした裁判所作成の資料を参考にしながら、議論を進めた。その結果、4グループが懲役3年、執行猶予5年(うち一つが保護観察付き)、残る1グループが懲役2年6月の実刑だった。

 執行猶予としたグループは、主に夫のDVに注目。事件直前も激しく殴られており「動機や経緯に同情すべき点がある」などとした。保護観察を付けたグループは「更生のために(保護司などの)話し相手が必要」と判断した。1グループだけは「6カ月の重傷という重大な結果が生じており、実刑は免れない」とした。

 評議に参加した登石郁朗裁判長は「もっとばらばらになると思ったが意外」、角田正紀裁判長は「突き詰めた議論をすると、ある程度、結論が集約されるのでは」と話した。裁判員役の会社員、石井剛さん(38)は「(人を裁くのは)かなり不安でした。もっと大きな事件だと(判断に)二の足を踏むかもしれない」と感想を語った。

==============

 ◇グループごとの模擬裁判の結果◇
  <量刑>        <主な理由>

A 懲役3年・執行猶予5年 動機や経緯が同情できる

B 同           殺意の強くない突発的犯行

C 同           動機に酌量の余地がある

D 同保護観察付き     初犯で再犯の恐れが少ない

E 懲役2年6月(実刑)  結果の重大性を無視できない

 (※検察側の求刑は懲役6年)
 さて、私に言わせれば、全く無意味な試みをしたもんだと思う一方で、案外「庶民の感覚」って甘いのねと思い、同時にいつもの癖で光市事件と比較してしまいました。

 まず、なぜ無意味かについて。それは、これが模擬評議すなわち架空の裁判だからです。

 当ブログでも幾つか傷害事件や殺人事件について扱っておりますが、これらは多くの場合、メディアによる情報洪水といえるほどの過熱した決め付け報道がなされており、「テレビは絶対に見ない」という信念を持つ極少数の人間以外は、何らかの形でこの決め付け報道を目にし、影響を受けています。

 その点、この模擬評議すなわち架空裁判は、そういったものが一切なく、「無菌室」の人をつれてきたようなものです。こんなこと実際には殆どありえないので、実際の裁判員裁判を前提とした模擬評議としては無意味であると言わざるを得ません。

 また、案外「庶民の感覚」は甘いと思うのも事実です。裁判員の多くは、被害者である夫から加害者である妻へのDVを重視したといいますが、娘の高校進学をめぐる口論とDVの関連性ってあるんでしょうか。

 光市事件と比較してみると、まずDVの程度については「2年前から2週間に1回のゲンコツ」とのことですが、光市事件の被告少年が実父から受けてきたDVを基準にすれば、こんなの「嫌がらせ」のレベルにもなりません。また、本模擬評議においては、被告女性は包丁を持ち出しており、朝日記事には「殺意は争っていない」とあるので、殺意があったものと思われます。一方、実際の事件である光市事件は、控訴審段階での被告少年の主張においても、客観的状況証拠においても、殺意は認められない事案です。「嫌がらせ」のレベルにも満たないようなショボイDVを背景にした包丁による傷害事件という設定である本模擬評議が執行猶予刑ですむなら、光市事件の量刑はどうなるんでしょうか。いくら傷害致死といえども、10年未満の懲役ってことになるんじゃないんですかね。

 しかし、こういう「甘い」量刑を主張する裁判員すなわち「庶民」の皆様と、当ブログでもその言動を追跡採集している「感情屋」の皆様は、恐らく同一であります。その点を考えると、メディアによる決め付け報道というものの威力を改めて実感するものです。

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日本は誰のものなのか 国民は子供なのか

 「日本は誰のものなのか」、あたりまえですが、国民主権を建前にしている以上、国民が主人ということになります。つまり、国民が国家のあらゆる活動を指導するものです。

 4月も15日になりました。結局、敵前逃亡分子・安倍のぶち上げた3月までの年金記録照合完遂は成し遂げられず、年金特別便はわかりにくく、また、新たに始まった後期高齢者医療制度についても、混乱が続いています。テレビなどでは、こういった年金の問題や新医療制度に伴う混乱について、「役所は何をやっていたんだ」とか「役所は親切じゃない」といったふうに、文句タラタラであります。

 しかし、日本国民は国家の「子供」ではなく「主人」であり、国民が国家のあらゆる活動を指導する立場にあります。となると、この手の問題・混乱についても、「国民の国家に対する指導不足」という見方もできるわけです。

 昨年大いに報じられた年金記録問題については、大多数の世論は社会保険庁の責任を糾弾しました。しかし私は、国民が国家のあらゆる活動を指導する立場にある以上、国民は社会保険庁の仕事についても適切に指導してくるべきであったと考えますゆえ、被害者ヅラして文句タラタラ言いまくる当時の世論には違和感を感じておりました。

 どうも日本国民は、仕事を他人に丸投げする習性があるようですが、繰り返しになりますが、日本国民は国家の「子供」ではなく「主人」であり、国民が国家のあらゆる活動を指導する立場にあります。その点を忘れず、常に国家機関の活動に対して監視し、指導してゆかなくてはなりません。
posted by s19171107 at 21:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

慶祝4・15太陽節

今日、4月15日は太陽節です。
偉大な首領、金日成同志の生誕記念日を謹んでお祝い申し上げます!

いやあ、今日もいい天気ですねー
太陽節の朝焼けでも見ようかと思って22時に寝たのに、起きたの7時orz
来年こそは、景色の良いところで太陽節の朝焼けを見られるようにしたいです(`・ω・´)

さて、金日成同志におかれましては、1994年7月8日に惜しくも逝去なされましたので、その生誕記念日はただ祝えばよいというものでありません。というわけで、我らは誓うでも歌って、遺訓教示の銃隊擁衛の誓いをすることが、今年の太陽節では最も適切な祝いかたであると考えますので、歌いませう。

メンセハンダ ウリヌンー♪
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2008年04月14日

逆の意味での天下り問題

http://mainichi.jp/select/biz/news/20080409dde001010034000c.html
 自民党の伊吹文明幹事長と民主党の鳩山由紀夫幹事長が9日午前、国会内で会談した。鳩山幹事長は、渡辺博史・前財務省財務官の日銀副総裁起用案に「不同意」の党議決定をした理由について「天下りは認めないという小沢一郎代表の強い意志」と説明。伊吹幹事長は「国民のことを考え必要な結論を出さないと、両党とも見放される」と述べた。
 ここ最近は光市事件関係資料のまとめで忙しかったので、国会情勢までとても手が回りませんでしたので、遅ればせながらちょっと。。。

 さて、「天下り阻止の為に財務省出身者は認めない」そうですが、そもそもの天下りの問題って、本人の能力と関係無しに、役所勤め時節の役職から自動的に再就職先が決まるって点じゃなかったかと。。。

 私なんかは、別に何処出身だろうと、本人に能力があれば2度だろうと3度だろうと「天下り」してもらいたいとか思っているんですけどね。

 その点、「天下り阻止の為に財務省出身者は認めない」というのは、それこそ、「逆の意味での天下り問題」とも言えるように思う次第です。

 その上、こんな下らない問題でまた前原にしゃしゃり出る機会を与えている。。。
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2008041300046
 民主党の前原誠司副代表は13日午前のテレビ朝日の番組で、渡辺博史前財務省財務官を日銀副総裁とする人事案を不同意とした党決定について「わが党は7割5分から8割が渡辺氏でいいということだったので、不透明さが残った」と述べ、小沢一郎代表ら執行部の対応に不満を示した。
 前原辞任から、もう2年ですか。相変わらず、「党内不協和音」が鳴る度に顔を出しますね。
posted by s19171107 at 21:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

光市事件:鑑定書おいておきますね(2)

 引き続き、上野氏による被害児鑑定について。『光事件弁護資料(差戻控訴審)』(以下「同資料」)のp44-p45より。

 鑑定事項は、検察・弁護双方の主張は、それぞれ「甲7号実況見分調書」「甲8号実況見分調書」ならびに「甲10号鑑定書」の鑑定結果、すなわち客観的証拠・検死結果と矛盾しているか、というものです。

 本件に関して、検察は以下のように主張しています。
1.被告は、泣き止まない被害児を殺害しようとして、自身の頭上から被害児を畳の上に敷いたカーペットの上に後頭部から仰向けに思い切りたたきつけた。
2.しかし、被害児は一瞬泣き止んだものの死亡せず、すぐにより激しく泣いたため、被告は被害児を仰向けにして、その頚部を両手で締め付けた。
3.にもかかわらず、被害児が死亡しなかっため、被告は被害児をうつぶせにして、幅約6ミリ・厚さ4ミリのアクリル繊維の紐(剣道のこての紐)を頚部に時計回りに2重にまきつけ、頂部の正中部で交差させ、その両端を両手に持ち、左右に力一杯引っ張り続け窒息死させ、その後に紐を蝶々結びにした。

 これについて上野氏は、被害児の左後頭部には鶏卵大の頭皮皮下出血があり、これは墜落外傷であると考えるのも矛盾は無いとしながらも、検察主張どおり、被告(身長:170-175cm)の頭上の高さから叩きつけた場合には、幼児であるがゆえに全身に強い衝撃が加わるから、諸臓器の振盪などによって心停止あるいは呼吸停止が生じ、それだけで死の危険が伴う状態になってもおかしくないが、本件では、検察は「すぐにより激しく泣いた」としているので、頭上からのたたきつけというよりも、もっと低い位置から落下したものと考えられるとしました。

 両手での扼頚については、それを裏付ける手指による圧迫痕は見当たらないと鑑定しました。

 さらに、紐による頚部締め付けについては、頚部にはほぼ水平に一周する2条の皮膚圧迫痕があるが、その表皮剥脱は弱く少なく、内部所見も小さく弱い出血があるのみなので、検察の言う、索状物の両端を力一杯引っ張ったという死体所見にはなっていないとしました。

 被告・弁護側主張の検証について。被告・弁護団は本件について以下のように主張しています。
1.床にたたきつけたり、両手で扼頚したことはない。
2.被害児を泣き止ませようと、剣道のこての紐を被害児の頚部に2重に巻き、ゆるく縛り右側頚部で蝶々結びをしたところ、被害児がぐったりして動かなくなったのであって、殺害しようとしたものではない。

 これについて上野氏は、たたきつけについては前掲の通りの所見から否定しました。また、死体には顔面の鬱血(頚部を圧迫すると、脳経由で心臓に戻る静脈流が阻害されて顔面に鬱血する)と眼瞼結膜溢血点があり、頚部に索溝と思われる皮膚圧迫痕が存在し、窒息死の所見を有しているとし、特に幼児の場合、紐で強く頚部を締め付けなくても死にいたるだろうし、絞殺時に蝶々結びをするという行為には強い殺意は感じられないとしました。

 結論として上野氏は、検察側主張を否定しました。

 なお、弁護団はこの鑑定結果を元に主張しているんですから、合致するのは当たり前です。

 次回からは、大野教授の鑑定と再現実験について。それが終わったら、判決まで時間があったら、これらの鑑定をもとにした弁護団主張のまとめでもしてみましょうか(←未定ですよ)

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2008年04月13日

光市事件:鑑定書おいておきますね(1)

 光市事件の判決が近いです。もっとも、差し戻し控訴審ですから、おそらくまた上告されるんじゃないかと思いますが。八海事件なんて3回も最高裁のお世話になりましたからね。

 本件裁判における検察側に対する弁護側の主張は、主に、「検察側主張と客観的証拠の矛盾・乖離」と「被告の精神状態」の二つに分けられると思います。私もオレンジ色の表紙の『光事件弁護資料(差戻控訴審)』(以下「同資料」とする)は一応読みましたが、弁護団が本件が死刑相当ではないとしている理由の主たるものは、やはり「検察側主張と客観的証拠の矛盾・乖離」であり、そして、客観的証拠から見る限り、本件は刑法199条の殺人罪ではなく、刑法205条の傷害致死であるとしています。

 とすると、本件裁判を見る上では、何よりも弁護団の主張する「客観的証拠」について知らねばなりません。そして、弁護団は、元東京都監察医務院長の上野氏の鑑定書と日本医科大の大野教授の鑑定書、同教授の再現実験報告書をその主張の根拠としている以上、この三つについて知ることが必要だと思われます。

 というわけで、まあ、もうどこかで回っているとも思いますが、当ブログでも資料としてご紹介します。

 まず、上野氏が2006年4月27日づけで作成した被害者女性の鑑定書。同資料p41-p43より。

 鑑定事項は、検察・弁護双方の主張は、それぞれ「甲5号実況見分調書」「甲6号実況見分調書」ならびに「甲9号鑑定書」の鑑定結果、すなわち客観的証拠・検死結果と矛盾しているか、というものです。

 本件に関して、検察は以下のように主張しています。
1.被告人は、被害者に馬乗りになり両手親指を喉仏付近にあて、指先が白くなるほど力一杯押さえつけた。
2.被告人は、上記行為に引き続いて、馬乗りの状態で、全体重をかけて被害者の頚部を両手(左手が下、右手が上)で締め続け、被害者を窒息死させた。

 これについて上野氏は、前頚部中央上方にある舌骨と甲状軟骨(参考図)が骨折しておらず、両手親指を喉仏付近にあて、指先が白くなるほど力一杯押さえつけたという状況は否定される、と鑑定しています。

 続いて、検察主張どおり、左手が下、右手が上で両手で頚部に対して全体重をかけて圧迫したのならば、下図Aが左親指で、残る左指はCにあったことになるが、そうするとBの圧痕・表皮剥脱の説明がつかないので、やはり左手は用いておらず、Bは右親指の圧痕であるとしています。
t2.jpg
(同資料41ページの被害者女性の遺体所見より引用 クリックで拡大)
 また、全体重をかけて両手で前頚部を圧迫したならば、気管の後ろにある食道は、外圧と頚椎の間に挟まれて出血を起こすのが一般的であるが、そのような所見はないので、やはり検察主張は否定されるとしています。

 被告・弁護側主張の検証について。被告・弁護団は本件について以下のように主張しています。
1.被告人が、座椅子に座っている被害者に背後から抱きついたところ、被害者に騒がれ、そのまま重なった状態で一緒に仰向けに後ろに倒れた。被告人は、そのまま自分の身体の上で仰向けになっている被害者の背後から左腕を回して首にかけ、プロレスの技であるスリーパーホールドの形で締め付けたところ、被害者は気絶した。なお、その時、被告人は、長袖の作業服を着ていた。
2.被害者が気絶したため、被害者を横に動かし、被告人は上半身を起こしてしばらく呆然としていたところ、いきなり被害者からキラリと光るもので殴られた。このため、被告人は、被害者を仰向けに押し倒しその上に自分の頭が被害者の胸あたりの位置で、被害者に重なるように覆いかぶさり、左右の手で、被害者の左右の手を広げるように押さえつけた。しかし、被害者が大声を上げ続けたため、右手の逆手で相手の顎付近を押さえ付け、そのまま手がずれて首の辺りを押さえ付けたところ、被害者はぐったりして動かなくなったものであって、殺害しようとしたものではない。

 これについて上野氏は、肘関節を屈曲して首を絞めれば、特に静脈の流れが止まったり、停滞し、脳の酸欠状態から意識を失うことは容易に考えられるが、前頚部での気管の圧閉は少ないので、一時的に気絶することはあっても、そのまま窒息死することは無いとしました。その上で、本件はまもなく意識を回復し反撃に出、その結果、被告が被害者に覆いかぶさるような形で床に押さえつけている。蒼白帯の形や被告と被害者の位置関係から、被告は右手順手ではなく、右手逆手で口を塞いだものと考えられるとし、その状況下で被害者が抵抗して顔を動かしたために、口を塞いでいた手がずれ、結果として被害者は頚部圧迫で窒息死した。このときの圧迫は、前掲の図におけるBとCにかけた圧力が主だったので、舌骨や甲状軟骨の骨折が生じなかったものと思われるとし、このように考察すれば状況と死体所見はほぼ一致し、ゆえに本件は殺意を持って両手で前頚部を圧迫したような定型的扼殺の所見にはなっていないとしました。

 そして、結論として、加害者は被害者の上に馬乗りになり、両手親指を喉仏付近にあてたとされているが、死体にはそのような痕跡はない。更に同様の姿勢で左手が下、右手をその上にのせて全体重をかけて首を絞め続け窒息死させたというが、そのような死体所見にはなっていない。被告は右手を逆手にして、口封じのための行動をとったが、抵抗にあい、手がずれて首を押さえる結果となって死亡させたと考えるのが、被害者の死体所見に最も合致した状況である。つまり、被告・弁護側の言う状況が真実に近いと思われる。ゆえに、殺意を持って両手で前頚部を圧迫したような定型的扼死の死体所見にはなっていない、としました。


 上野氏による被害児の鑑定、大野氏による鑑定と再現実験については次回以降ご紹介します。

司法関係関連記事一覧
http://www.geocities.jp/s19171107/DIARY/BLOGINDEX/saiban.html
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さあ始まりましたよ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080412-00000092-mai-soci
 山口県光市の母子殺害事件で、殺人罪などに問われた当時18歳の元少年(27)の弁護団が12日、広島市中区で講演。22日に広島高裁で判決が言い渡される差し戻し審の争点を説明し、元少年が07年12月に遺族の本村洋さん(32)に出した「命尽き果てるまで謝罪を続けていきたい」という手紙の内容を紹介した。

 市民団体「光市事件裁判を考える会」が主催。安田好弘・主任弁護人が「1、2審の弁護団が争わなかった事実関係を差し戻し審で見直した。元少年には実質1審だ」などと話した。手紙には「生きていたいということが本村さんをどれだけ苦しめているかを知ってしまったぼくは、身の置き所がない」などと書いていたという。

 また、弁護団がこの日、判決前の気持ちを元少年に聞いた際、「私にとって大事なのは判決日ではない。14日(事件当日)です」と反省の意思を示したことを明らかにした。
 しかし情状については余り興味ない私でございます。22日の判決については、当ブログでもご紹介してきた検察主張と客観的証拠・検死状態に著しい乖離について、どういう判断が下されるのかを注目しております。

司法関係関連記事一覧
http://www.geocities.jp/s19171107/DIARY/BLOGINDEX/saiban.html
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戴いたコメントへ返信しました

以下の記事に対して戴いたコメントへの返信を完了させました。

綿井・河井トークショー記事に対する『無名Y』さんより戴いたコメントへの返答 (「無名Y」さん)
http://s19171107.seesaa.net/article/92942131.html

死刑 (「うーん」さん)
http://s19171107.seesaa.net/article/24525183.html

 「うーん」さんから戴いたご質問については、今まで聞かれそうで聞かれなかったご質問でした。この機会に死刑制度に対する基本姿勢と、私が何故、光市事件の追っかけをしているのかについて書いておきました。
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2008年04月10日

正当な休息にすら「楽している」と非難する世論に殺される

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080409-00000108-jij-pol
 人事院は9日、2006年度に実施した国家公務員(一般職)の病休実態調査で、うつ病など精神疾患を理由に1カ月以上休んだ職員が3849人と、1981年度の調査開始以来最も多かったと発表した。一方、職員数は毎年減少しているため、病休者の全体数は6105人で過去最少だった。
 長期病休の原因は、精神疾患が63.0%と圧倒的に多く、以下がん9.9%、循環器系疾患5.2%など。精神疾患による病休者だけが、01年度実施の前回調査に比べ増加(1631人)した。
 例によって、コメント欄より。
今回は、落ち着いた書き込みへの「点数」が高くて安心した。とりあえず、「100点」以上のコメントを採集。
滑稽なコメントが多い。
病気が何かも知らないくせに批判だけは一人前の連中がこのように多いから、不当な批判をされて心の病にかかる公務員が多くなる。
ここを見れば一目瞭然じゃないか。

そして、うつ病ではない、何もわからないくせにこうも口汚くののしっている人々も、明らかにうつ病では無いが「心の病」にかかっている。
それも、人として最も大切な「思いやり」に欠けるという重症な病気に。
薄給激務なところも多々ありますから、そういう病気が発生しやすいのはわからなくもないです。
一方、他の方が指摘されているように、休職して傷病手当をもらいやすい、という楽な環境のせいもあるのだと思います。その辺の待遇は公務員だけにしっかりしてますからね。
民間企業も苦しんでいるから公務員はもっと苦しめ、というようなコメントはそれこそ無責任。悪循環を加速させて言った本人を含むみんなの首を絞めていくような意見には、賛同しがたい。
一部の厚生労働省とかお偉方の不祥事で、マジメな公務員が気疲れしてるのもあるんじゃないの?みんながみんな、怠けてるってことはないでしょう…。
もうすこし冷静にコメントして欲しいです。

下品な発言にうんざりしています。

公務員批判という目先の記事におどらされ憤るよりも、もっと理性的に、日本人に多い自殺者とうつ病の因果関係、民間企業でこのような発表が出来ない現状を、深く考えてください。
公務員もめちゃくちゃつめこまれて本当にもみくちゃになって働いている人もいる。これはガチだよ。だから公務員がみんながみんな怠け者とも思わない。
怠け者は多いだろうけどな。

あといつもいつも思うんだけど、民間の悪しき基準で判断する必要って全くないと思う。
公務員批判をする前に、自分達がバブルの時に貰っていた給料額を考えて下さい。
それとバブル期に公務員をバカにして民間企業を選択した事も考えて下さい。
税金泥棒と言うが、そういう人間に限って税金を滞納したり、公共料金を払っていない人間が多いです。
企業は、設備投資と言う名目で雇用促進や必要物品を購入できるが、公務員はそういう事ができません。
企業は、経常収支が赤字と言う大義名分で脱税行為をしても大してお咎めがないです。
公務員の給料が良いと言うのは、国家?種だけである。地方公務員になれば、雀の涙程度の給料で毎日仕事をし、サービス残業をしています。
実際に公務員になったら、その苦しさ・辛さがよく分かります。
公務員が楽言うのは、幻想の世界です。
病気で1か月も休んだら首になるのが当たり前だ・・・と思っている人ばかりなところが日本社会の病んでいるところだな。民間でもちゃんと休めるように制度を整備せよ、という方向になぜ行かないのか。
 まあ、yhaooのコメント欄って、ひとりで何度でも投票できるみたいだから、信頼性という点では、今ひとつなんだけどね。。。

 一方で、やっぱりあったこういう書き込み。
休んでも保障してもらえるからちょっとした事で休むんだよ。休んだら首になると思えば必死になって仕事するんだよ。
 そして過労死へ。
近年過労死した人たちは、過酷な勤務を強いた企業と、こういう、正当な休息すら「楽している」として、人を馬車引き馬みたいに扱いたがる人たちの「世論」に殺されたわけですね。
これから事業起こそうとしている人や借金や年金で困ってる人も
心の病を持ってると思う。
国家公務員は許されるんですね。所詮その程度なんですね。
 おなじみ「下にあわせる」発想でございます。「下にあわせる」んじゃなくて、何で「底上げする」方に行かないんでしょうか。
posted by s19171107 at 23:11| Comment(2) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

綿井・河井トークショー記事に対する『無名Y』さんより戴いたコメントへの返答

 チュチェ97年4月6日づけで、例のトークショーの第2回の記事に対して、『無名Y』さんよりコメントを戴きました。コメント有難うございます。
 普段、当ブログではコメントへの返答はコメント欄に対して行っておりますが、今回については、図の併用やカラーフォント使用の必要があると判断しましたので、このように記事形式でご返答いたします。(コメント欄はタグ類が殆ど使えないため)

まず、4月6日20時11分づけで戴いた下記について。
袖のボタンの形状と、それによって付けられた傷跡の形状について、もっと具体的に説明して下さい。
写真が暗くて見難いです。
 実のこと申し上げると、件のトークショーではあのように説明していただけなので、以下の返答については、当トークショーでは触れられてはおらず、弁護団資料等から引っ張ってきたものであることをご了承の上で、ご参考までにご覧ください。


 まず、2007年4月19日づけ(差し戻し控訴審段階)の日本医科大教授による、1999年に山口大学で作成された解剖鑑定書を如何に読むべきかとする「鑑定書」(控訴審弁護団資料46〜52ページ)より。

 山口大鑑定では、「左側頚上部に1.2x1.2cm大の表皮剥脱」(同48ページ)とあります。これの考察として同教授は、「前頚部左側や左下顎部の表皮剥脱については、(被告の)右手による圧迫の際に右第1指によって生じたとの解釈も可能であろうが、腕締めの際、作業服の袖を手繰り上げるようにしていれば、袖口の止め具(金属製、直径約14mm)が被害者の頚部に作用した可能性は否定できず、そうだとすれば、これら表皮剥脱が類円形を呈しているのも納得できるものと考えられる。」(同51ページ)とした上で、結論として、「被害者にみられる創傷の成傷機転としては、検察側の主張ではいくつかの不合理な点があるが、弁護側の主張にはそのような不合理性は見出されず、成傷機転を無理なく説明しているものと認められる。」(同51ページ)としています。

 つづいて、同教授が、2007年5月29日づけ(差し戻し控訴審段階)で広島高裁に提出した、本実験結果報告書(控訴審弁護団資料57-61ページ)から。
 この実験の目的は、弁護・検察双方の主張どおりにやった場合、被害者女性の遺体に実際にあったとおりの創傷が出来るかを実験したものであるとしています。
 弁護人は、「被害者の背後から左腕を回して首にかけ、プロレスの技であるスリーパーホールドの形で絞めつけた」としており、この場合の再現実験をしました。

 まず、長袖をまくらない場合。
97.4.7-3.JPG
(控訴審弁護団資料59ページの再現実験の写真より引用 クリックで拡大)
 袖がそのままの場合は、スリーパーホールドをしても跡はつきません。
 もっとも、控訴審弁護団資料51ページには、前掲の4月19日づけ鑑定書の記載として「あるいは、作業衣左上腕部のポケットにボールペンの止め具などボタンと類似の形状のものが装着されていれば、袖を手繰り上げるまでもなく類円形の表皮剥脱が形成される可能性はあろう」としていますが。

 袖をまくった場合。
97.4.7-4.JPG
(控訴審弁護団資料60ページの再現実験の写真より引用 クリックで拡大)
t5.jpg
(控訴審弁護団資料61ページの再現実験の写真より引用 赤丸は私がつけました クリックで拡大)
 この実験の結果、写真のように被告が袖をまくって首を絞めたならば、ちょうど、被害者女性の遺体左顎の表皮剥奪の部分に袖口のボタンがあたるそうです。
 そして、左顎の表皮剥奪と袖口のボタンは、大きさも形状も、ほぼ同じであるそうです。

 当時、被告が袖をまくっていたか否かについては分かりません(資料をもっと読めば書いてあるかもしれませんが)が、前掲の4月19日づけの鑑定書にもあるように、検察官主張と弁護人主張、どちらが客観的証拠をより合理的に説明しているかというと、弁護人の主張の方が合理的であるように思われます。


 つづいて、同日20時35分づけで戴いたほうのコメントについて。
扼痕の図面なんだけど、なんか上告審の時の図面と違ってますよね。
特にBの親指の痕の位置と向きが・・・。

それと気になっていたんですけど、上告審の扼痕の図、一番下の蒼白帯の長さが約11cmで、その上の蒼白帯の長さが約6cmと約5cmも異なるのに、ほぼ同じ長さで描かれていたのは何故?
 控訴審弁護団資料41ページの図は、2006年4月27日づけの、元東京都監察医務院長による鑑定書より引っ張ってきたものです。つまり、上告審(最高裁審理)における弁護団提出資料です。
 こんなこというとアレかもしれませんが、単に元監察医務院長に絵心がないだけなのかもしれません。
 
 仰る「上告審の扼痕の図」というのは、以下のことでしょうか。
97.4.7-1.JPG
(『光市裁判 なぜテレビは死刑を求めるのか』63ページより引用 クリックで拡大)
 こっちのほうが絵心ある図なので、あの記事では、こちらのほう引用すべきだったかもしれませんね。

 6cmの蒼白帯と11cmの蒼白帯の長さが殆ど変わらないというご指摘については、単に一番短い3.2x1.0(単位:cm)の蒼白帯が小さすぎない最小の長さで書くと、11x1.3(単位:cm)の蒼白帯が相対的に長すぎて、正面図だと入りきらないからじゃないですかね。トークショー報告記事の第2回でご紹介した、控訴審弁護団資料65ページの再現実験の写真を見る限り、蒼白帯は首の後ろのほうにも回り込んでいるように見えますし。
t4.JPG
(控訴審弁護団資料65ページの再現実験の写真より引用 クリックで拡大)

 とりあえず、現段階での返答は以上であります。また何かありましたら、私は弁護団とは全く関係のない立場の人間ですので、知っている部分と知らない部分が当然ありますが、コメントいただければ、可能な限り、返答いたす所存です。
posted by s19171107 at 23:10| Comment(7) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

戴いたコメントへ返信しました

以下の記事に対して戴いたコメントへの返信を完了させました。


更生による実利と排除による損失 (mashさん、Kuさん)
http://s19171107.seesaa.net/article/92698498.html

綿井健陽の『逆視逆考』トーク 第1回「光市母子殺害事件〜裁判で何が争われてきたのか」参加記録(4) (無名Yさん)
http://s19171107.seesaa.net/article/91429265.html
posted by s19171107 at 23:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 運営連絡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月08日

更生による実利と排除による損失

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080408-00000024-maiall-soci
 女性から現金約60万円をひったくり大けがをさせたとして、相模原署は7日、相模原市に住む派遣社員のとび職(17)と中学時代の同級生で外溝工(17)の少年2人を窃盗と傷害容疑で、とび職の弟で無職少年(15)を窃盗容疑で逮捕した。被害者は兄弟の家庭教師を無償で務めており、恩をあだで返した形だ。女性は「まさか兄弟が……」とがっくりしている、という。

 調べでは、3人は1月5日午後3時40分ごろ、同市光が丘の路上で、大和市の税理士の女性(57)から現金約60万円入りの手提げバッグをひったくり、転んだ女性に左足骨折で6カ月の重傷を負わせた疑い。兄が「手っ取り早いもうけ話がある」と他の2人を誘ったらしい。

 女性が家庭教師を終えて帰る際に、弟から兄に「今、先生が出る」と携帯電話のメールで連絡。女性に顔を知られていない外溝工が、兄から「(女性が)出た」とメールを受けて、背後から近づいたという。女性は足がやや不自由で、被害に遭った約60万円は年末年始の生活費に充てるため持ち歩いていた。

 女性は兄弟の父親に頼まれて家庭教師を務めていた。兄には小学生時代から算数・数学を、高校受験を控えていた弟には昨年11月から数学を教えていた。

 3人は調べに対して容疑を認めている。弟は捜査員に「恩をあだで返し、申し訳ないと思わないのか」と諭されると「カネを持っているなら誰でもよかった。『ドロボー』と叫んだ先生の声を聞いて『やったあ』と思った」と反省の色はないという。

 女性は「家を出た直後に襲われ、あまりにタイミングがいいので待ち伏せされたかなとも思ったが……」と話しているという。
 事件自体は、「最近は良くあること」であり、正直「またか」としか思わないし、しかるべき更生教育を科していただきたいとしか思いません。
 それより、yahooニュースコメント欄について。感情屋の皆様は今日もお元気なようで何よりでございます。
こういう連中には付ける薬はない。確実にいえることは大人の裁判を受けさせて可能な限り長期間刑務所からださないことだ。それが社会的に正しい。
 可能な限りの長期刑をかけてどうするんですか?
 なぜ、「犯罪者」を容易に死刑に処さず、また、異常に長期にわたる拘留しないかといえば、死刑も長期拘留も社会とってはマイナスだから。「犯罪者」は倫理的には問題あるけど、「義務教育」という名の投資を最低でも9年間やってきた関係上や、あるいは本人が先天的で特殊な資質を持っている場合もあるので、社会全体の利益から考えれば、排除するよりも「更生教育」によって社会生活に適応し得る人間に「思想改造」したほうが得だからですよ。
 芋泥棒にすら死刑を処していたポル・ポト政権下のカンボジアが、全国民に対する1日16時間〜20時間の強制労働を以ってしても、たった1年で経済が完全に破綻し、深刻な食糧不足と労働力不足に陥った歴史を忘れてはなりません。

「反省の色はない」

確実に再犯するな!少年法を改正して住所・氏名・顔写真を公開するようにしないと、被害者が増えるだけだぞ!
 2点指摘。

 第一に、以前の記事でも書きましたが、更生というのは、その道のプロである刑務所や少年院の指導員の手助けを得て初めてその端緒が得られるものであります。ことに少年については、その精神の未発達から一般的に、自身の行為の重大性についての認識が甘い傾向があります。ゆえに、昨日捕まったばかりの少年が、たった一晩で「反省」しているほうが、むしろ怪しいくらいであるので、今この段階で「確実に再犯する」と判断しているのは、時期尚早であるといわざるを得ません。

 第二に、こういうことをすると、かえって社会復帰に妨げになります。以前の記事でもご紹介しましたが、昨今の「再犯」の原因は、履歴書などに書けない「経歴の穴」がネックになって、定職に就けず、経済的に困窮することによって、「再犯」に走るというのが目立っています。

 感情屋の皆様は、あいかわらず、ファビョって実利的な判断が出来なくなっているようですね。

司法関係関連記事一覧
http://www.geocities.jp/s19171107/DIARY/BLOGINDEX/saiban.html
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2008年04月07日

戴いたコメントへ返信しました

以下の記事に対して戴いたコメントへの返信を完了させました。

「労働に対する信仰」(天性の庇護者さん)
http://s19171107.seesaa.net/article/92259270.html

また、チュチェ97年4月6日づけで、例のトークショーの第2回の記事に対して、『無名Y』さんより戴いたコメントについては、目下、返答のための資料整理をしておりますので、今しばらくお待ちください。
posted by s19171107 at 22:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 運営連絡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月06日

「連帯」という名の自己満足

 北京オリンピックの聖火リレーが始まりました。遠く欧州では、昨今のチベット情勢に絡んで、以下のような動きが。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080406-00000066-mai-int
北京五輪の聖火リレーが6日、国外訪問地4番目のロンドンで行われた。約50キロのコースを約80人が交代で走った。途中、チベットの暴動をめぐり中国の対応を批判するチベット支援グループとみられる男性が聖火を奪い取ろうとする騒ぎも。リレー妨害で計15人が警察に逮捕された。沿道には約8万人の見物人が集まり、在英チベット人グループなどが中国政府非難のデモを繰り広げた。

 この日のリレーは季節はずれの雪が降りしきる中で始まった。ロンドン警視庁は警官2000人を動員し、聖火通過コース一帯に厳戒態勢を敷いた。警備費は約2億円に上ったという。国際人権団体「フリー・チベット・キャンペーン」は欧州各国の支持者に呼びかけ、集まった数百人が「中国のチベット自治区弾圧」に抗議した。

 傅瑩・駐英中国大使は大英博物館近くでリレー走者を務める予定だったが、混乱を避けるため市内チャイナ・タウンにコース変更。在英中国人学生ら約100人は北京五輪成功を訴えるデモを行った。

 ロンドンの聖火走者の一人に指名された障害者の喜劇女優はチベット問題に抗議し、参加を辞退した。聖火リレーは7日、パリで行われる。「国境なき記者団」などが抗議活動を計画している。
 一方、ガチのチベット人の代表とされるダライ・ラマの動き。
http://www.excite.co.jp/News/world/20080406214634/Kyodo_OT_CO2008040601000557.html
 チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世は6日、すべてのチベット人に向けた声明を発表し、北京五輪について「開催を支持するとした最初の立場は変わっていない」と強調、五輪への妨害行為をしないよう求めた。チベット暴動については、非暴力を貫くよう強く訴えた。多数の死傷者、拘束者が出たことに悲しみと懸念を示し、命を落としたチベット人、中国人に祈りをささげるとした。
 ガチのチベット人がオリンピックへの妨害行為をしないよう求めているにもかかわらず、遠く欧州の「チベットに連帯している」方々が、妨害行為をしております。
 なんちゅうか、頼んでもいないことを自称支援者が当事者の名の下に勝手にやらかすという点では、ちょうど死刑制度に関して、存置派による「被害者のために被告を死刑に!」という言説と似たようなものを感じるのは私だけですか。

 何かに連帯することは結構ですが、少なくとも、連帯者は部外者なんですから、当事者が何を求めており、何を求めていないのかを踏まえ、当事者の主張の範囲内で活動しなくてはなりません。部外者の勝手な想像で「当事者は求めているに違いない」として、当事者の名の下に頼んでもいないことを「代行」するのは、大きなお世話ですし、そもそも、北京オリンピックを妨害したりボイコットしたところでチベットにおける諸問題は全く解決しません。精々、中共体制崩壊/チベット自主化後、「あのとき俺たちは北京オリンピックに抗議したぜ 俺たちは正しかったマンセー」という自己満足が関の山で、全くの第三者からすれば「だから何だよwwwお前の活躍で中共体制崩壊/チベット自主化したわけじゃねーだろwwwww」としか思いません。

 また、はっきり言って、こういう部外者の勝手な想像に基づくお節介は、中共の「チベットに対する政教一致体制からの解放のための進駐」と発想の根としては同一です。
posted by s19171107 at 23:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月04日

労働に対する信仰

http://www.asahi.com/politics/update/0331/OSK200803310135.html
 勤務時間中に黒大豆を乾燥させたり、タケノコをゆでたりしたとして、奈良市は31日、市青少年野外活動センターの所長(66)を減給10分の1(1カ月)とするなど、計5人を処分したと発表した。

 市によると、所長は今年1月までに計4回、自宅で栽培していた黒大豆を持ち込み、勤務中に事務所内で乾燥させていた。敷地内のタケノコをゆでて職員間で分けたり、ユズを取りに行ったりしたなどとして、ほかの職員や臨時職員計4人も戒告や訓告、厳重注意となった。

 センターは市中心部から約15キロの山中にあり、小中学校の夏休み期間以外は、比較的暇な時間が多いという。
http://mainichi.jp/area/nara/news/20080401ddlk29010717000c.html
 奈良市教委は31日、勤務時間中に黒大豆の乾燥やタケノコの洗浄などをしていたとして市青少年野外活動センター(同市阪原町)の職員5人を処分した。同センターでは、05年ごろから職務専念義務違反の常態化が指摘されていた。中室雄俊教育総務部長は「職場の風土に問題があった」と謝罪した。

 男性所長(66)が減給10分の1(1カ月)、女性職員(54)が戒告の懲戒処分。学校教育課男性係長(52)=元センター主任=は訓告、女性臨時職員2人を厳重注意とした。男性所長は31日付で退職。実際に減給されなかった。

 市教委の調べでは、05年10月27日〜今年1月30日までに、5人で延べ22回、8時間10分の間勤務時間中に自宅栽培の黒大豆を持ち込んで選別や乾燥の作業をしたり、センターの敷地で採ったタケノコをゆでたりした。隣家に卵やホウレンソウをもらいにいったり、異動する職員のせん別品を購入に行ったりしたケースもあった。
 昨今は公務員はとりあえず叩いておけばおkという風潮ですが、これはどうなんでしょ。
 もちろん、その日の仕事もせずに黒大豆乾しだとかタケノコ茹に現をぬかしているのならば、それは問題外です。しかし、朝日配信記事には、最後に以下のように付け加えられています。
 センターは市中心部から約15キロの山中にあり、小中学校の夏休み期間以外は、比較的暇な時間が多いという
 あの文脈でこういうパラグラフが挿入されるとなると、どうも、その日の仕事は完了して、もうやることが無いから、こういうことをしていたようにも読めます。もし、そうならば、そんなに責められるほどのことでも無いように思うのは私だけですか。
 早く仕事が終われば所定の勤務時間より前であっても自分の時間に回しても良いとなれば、私なんて頑張っちゃいますよ☆

 先の橋下府政ヲチ:新年度抱負?においてご紹介した、「甘えから脱却」を名目に導入した、何の実効的意味があるのかサッパリ分からない「府庁内全面禁煙」にせよ、この件にせよ、どうも日本人は「労働」に対して妙な信仰を持っているような気がします。

 あー、ちなみに、「早く処理すれば早く帰っても良いということは、処理できないときは、いつまでも残業ってことだよね?」というような言説を以前見かけました、、、というか現在進行形でやっているところが少なくない数、あるそうですが、人間には休息があってこそ効率よく働けるのですから、「いつまでも残業」は誰のためにもならないので、やめたほうが良いですよ。(←小学生だって分かる当たり前のことなのに、実行しない奴がいるから困る、、、というか馬鹿じゃねえのか)
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橋下府政ヲチ:新年度抱負?

大阪府メルマガ4月3日づけより

■ 大阪維新プログラム

4月1日、202名の新規採用職員を迎えました。若い感性やバイタリティーあふれる彼ら、彼女らからは、かなりの意気込みを感じました。お互い1年生同士、一緒に大阪を変えていこう、とエールを送りました。大いに期待しています。

そしてこの日から、いよいよ大阪維新の本番が始まりました。橋下府政の目標は、大阪という都市、大阪府民を笑顔にすること。そのための手段である「大阪維新プログラム」を発表しました。

プログラムの3本柱は、「財政再建」「政策創造」「府庁改革」。「財政再建」については、聖域なくゼロベースで全事業の総点検、見直しを行っています。4月中旬、改革プロジェクトチームの改革素案を公表し、市町村や府民の皆さんの意見を伺いながら、7月に平成20年度の本格予算をとりまとめます。議論の過程は、適宜メディアを通して公開していきます。

コスト削減とあわせて、大阪を笑顔にするためには、プラスのビジョンが必要。
それが「政策創造」。他より圧倒的に優れている、個性あふれる大阪らしい政策を立案するよう指示しています。6月をめどに、今後の方向性を打ち出します。

そして、「府庁改革」です。まず、仕事の進め方としては、「民間に学ぶ」。府民ニーズを的確に把握するため、自治体初のマーケティング・リサーチ・チームを設置。また、“税金を1円たりともムダにしない”業務執行をめざし、カラーコピーの原則禁止、内部資料の簡素化などを行っています。2点目は、組織風土を「透明で、風通しが良い」ものにすること。部長意見交換会などの意思決定過程を公開します。服務規律面では、「甘えから脱却する」ため、福利厚生団体への補助の廃止や府庁内全面禁煙を実施。知事交際費も、都道府県・政令市で初めて廃止し
ました。

財政再建をするにあたっては、府民の皆さんの痛みを伴うことも出てきます。
それなのに、府庁は一切変わらない。これでは、府民の皆さんの理解は絶対に得られません。今、府の職員も懸命に頑張っています。しかし、第三者に評価されるためには、命がけで頑張り続けることが必要です。そこまでやって初めて、世間から、「少しは」がんばっているかなという評価を受けることができると考えています。

ところで、頭を絞って知事コラムを書いた後の息抜きに、トランプ占いをしてみようと思い立ちました。名づけて、「橋下徹のラッキー占い」。(目次【08】参照)。
もちろん、何の根拠もないお遊びですが、時には子どもに戻って笑うのもいいのではないでしょうか。もしよかったら、皆さんお付き合いください。
「橋下徹のラッキー占い」とかいうアホな企画も今回だけは以下に収録しておきます
大正時代に建てられた由緒正しい大阪府庁。この3階に橋下知事の執務室があります。この重厚な雰囲気の知事室から、橋下知事が、今週のラッキーパーソンを選びます。

《占いのやり方》
1.トランプを用意します。ここは大阪。大阪の名所や名物のイラストが載ったトランプを使います。

2.トランプのマーク(ハートなど4種類)に血液型(4種類)を対応。
スペード=A型 ハート=B型 ダイヤ=O型 クローバー=AB型

3.トランプの数字(1〜13)に、星座(おひつじ座など12種類)を対応。あらかじめ、「ハートの2=A型のおひつじ座」と決めておく。

4.知事が、カードを1枚引く。そのカードに該当する血液型・星座の人が、今週のラッキーパーソン。エースが出た場合、対応する星座がないため、そのマークの血液型の人は全員ラッキーパーソンとなる。

・-・-・-・-・-・では、今週のラッキー占いを始めます。-・-・-・-・-・-

担当者A: 知事室に到着しました。現在、13時05分です。
それでは、知事、カードを1枚引いてください。

橋下知事: ハートの9が出ました。ということは・・・・・
今週のラッキーパーソンは、B型・さそり座のあなたです! 
おめでとうございます!!!
ちなみに、カードのイラストは、北新地。今はもちろん行ってませんし、知事に就任する前も、メディアで言われているほど、そんなには行ってませんので、念のため。

※この占いには何の根拠もないことをあらかじめお断りしておきます。
また、その結果について責任を負うものでもありません。ご了承いただきますようお願いします。
 さて、今年度の橋下府政の根幹プログラムの3本柱として「財政再建」「政策創造」「府庁改革」の3つを挙げた橋下ですが、なんちゅうか、あまりに漠然としたスローガンで実体が良く分かりませんね。本人も分かっていないのかもしれないですが。
 よく、旧共産圏のスローガンが「空虚で実感できない」といわれますが、それに似たものを感じます。

 それより気になるのが以下。
服務規律面では、「甘えから脱却する」ため、福利厚生団体への補助の廃止や府庁内全面禁煙を実施。知事交際費も、都道府県・政令市で初めて廃止しました。
 府庁内全面禁煙に何の意味があるのやら。どうも、この手のリフレッシュ方策は、成果について見えにくい部分があるからカットされがちだけれども、それこそ機械の油差しと同じようなものなんだから、闇雲に禁止すればむしろ逆効果になるんじゃないかとも思うんですがね。

 それと、ついでに指摘。「橋下徹のラッキー占い」なんてアホな企画を府のコンピューター使って編集して、府のサーバーを使って送信するな。電気代とデータ通信代がもったいないよ。これなら内部資料のカラーコピー継続のほうがマシです。

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2008年04月03日

4月3日

済州事件から60年でございます。
(´-人-`)

それはさておき、以下の記事に対して戴いたコメントへの返信を完了させました。


「綿井健陽の『逆視逆考』トーク 第1回「光市母子殺害事件〜裁判で何が争われてきたのか」参加記録(5)」 (mashさん)
http://s19171107.seesaa.net/article/91594968.html

「「再犯者」の社会復帰だけではなく、もっと広い視野で」(五葉さん)
http://s19171107.seesaa.net/article/91907894.html
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2008年04月02日

「再犯者」の社会復帰だけではなく、もっと広い視野で

http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=20&id=448419
 全犯罪者の3割近くを占める「再犯者」による犯罪を防止するため、自民党の「治安再生促進小委員会」(委員長・山本有二前金融相)は、現在の保護観察制度を見直すことを柱とする治安再生への提言「世界一安全な国をつくる8つの宣言」をまとめた。

 出所者や非行少年の自宅を訪問する「出前型」の社会復帰支援策を打ち出し、常習性犯罪者に全地球測位システム(GPS)の装着を義務づけることも検討課題とした。政府の犯罪対策閣僚会議に報告し、政府の行動計画のたたき台にしたい考えだ。

 1948年から2006年9月までの有罪確定者100万人を法務総合研究所が調査した結果、以前に犯罪を犯していた者は28・9%で、事件数全体の57・7%を占めた。特に20〜24歳の再犯率は41%と高率で、刑務所などから出た後、社会復帰できずに生活に行き詰まって犯罪に走るという悪循環が指摘されていた。

 このため同委員会では、定職に就く意欲のない若者などの自宅を相談員が訪問する英国の「コネクションズ(若者支援総合窓口)」制度をモデルに、「日本版コネクションズ」を提言。対象者が定期的に保護司を訪ねる保護観察制度について、対象を出所者や非行少年にまで広げたうえ、保護司やボランティアが自宅を訪問し、生活状況を見ながら相談に乗る制度に切り替えることを求めている。

 常習性犯罪者に対しては、欧米の例を参考に、自分では外せないGPS付き腕輪の装着を義務づけ、行政が行動をチェックする「電子腕輪制度」の創設も検討課題とした。

 外国人との共生もうたい、日系ブラジル人が多い浜松市に在留手続きや教育などの相談を一括して受ける「ワンストップセンター」の設立を提案する。
 定職に就けず、生活苦から犯罪に走るのが昨今の再犯の背景ならば、いくら「出前型」の社会復帰支援制度を構築しても余り意味が無いような。。。一番大切なのは、経歴に何年か穴が空いても難なく就職できる社会制度を作ることじゃないだろうか。そうすれば、前科者の就職云々だけではなく、大学卒業後何年間かフリーターとしてあちこち見てきた人や、あるいは闘病の関係で何年か仕事の出来なかった人など、とにかく様々な理由で経歴に何年か穴を空けてしまった人を幅広く拾い上げられる。

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