反省って何だろうね (「amanoiwato」さん)
http://s19171107.seesaa.net/article/57020658.html
光市事件差し戻し控訴審判決については、判決文がアップされるまで待つということは、先に述べたとおりです。まあ、判決文を見ずに報道や世論の分析もできないこともないのですが、「amanoiwato」さんから頂いたコメントで、「素直に反省の弁だけ述べていれば死刑は免れたかもしれないのに。あの弁護団が余計な事を被告に焚きつけたせいで心証が悪くなった」というものが多かったと教えていただきました。
そのコメントに対する当方の返答コメントにも書きましたが、本差し戻し控訴審は、最高裁が破棄差し戻しをした時点で、従前(1審・控訴審・上告審)の弁護方針・弁護内容ならば死刑にするほか無いという前提がついていたわけです。本裁判では、特に1審・2審においては情状弁護が中心でした。つまり、本差し戻し控訴審で情状弁護しかしなかったのならば、確実に死刑だったわけです。
まあ、はっきりいって、こんなのはちょっと考えれば「庶民の感覚」でも簡単に分かるはずなんですが、それでもあのような「世論」があるということは、いかに本裁判の内容が、最高裁判決の意味すら省みられていなかったのかの証左であります。となると、やはり本差し戻し控訴審についても、全ての根幹である「判決文」を読まない限り、その批評は絶対に出来ません。
先ほど、裁判所の判例検索で本判決を検索しましたが、まだあがっていないようです。ゆえに、当ブログにおける本判決関係の記事は、今しばらくお待ちいただきたいと思います。