当ブログは移転しました。詳細はこちらに掲載してありますので、ご参照ください。

2009年03月28日

ある意味「感心」してしまう

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090324dde041040076000c.html
>>> ソフトバンク:採用基準に携帯契約取れば評価 厚労省が調査

 携帯電話大手「ソフトバンク」(東京都港区)グループの通信3社が、10年春の採用に応募している大学生らに、携帯電話の契約獲得実績を採用の可否の判断基準にする方針を伝えていたことが分かった。内定すら出していない就職希望者に賃金を払わないまま「営業活動」を求めていると受け取られかねない異例の選考方法で、厚生労働省は労働基準法に抵触する可能性もあるとみて事実関係を調査している。【工藤哲】

 ソフトバンクによると、ソフトバンクモバイル、ソフトバンクBB、ソフトバンクテレコムの3社は、営業・企画職や販売職で10年春の採用に応募した学生を対象に「特別面接枠」を設置。筆記と面接に加え「営業力」を選考基準としている。

 特別枠に応募した学生には特設ホームページのアドレスを教え、専用のIDを交付。学生の営業で新規申し込みや他社からの変更契約に応じた顧客が学生からIDを教わり、契約の事実や名前を会社側に伝える。4月12日までに契約を終え26日までに利用が開始された場合、学生の実績として評価対象になる。会社側はこの実績を判断基準の一つとし、4月下旬以降に行われる特別面接に呼ぶ学生を選考するという。

 3社は応募した学生に電子メールで選考方法を伝えたが、一部の学生らから「学生にソフトバンクグループが経済的な利益を得るような活動をやらせるというのは問題なのではないか」と疑問視する声が上がっている。

 厚労省には応募した学生から情報が寄せられており、担当者は「内定前からこうした条件を定める例は聞いたことがない。法的に問題があるかどうかも含め事実関係を調査している」と話している。

 これに対し、ソフトバンク広報室は「必要な営業力をアピールしてもらうためのもの。多く契約が取れたからといって、すぐに採用するというものではなく、問題はないと思う」と話している。

毎日新聞 2009年3月24日 東京夕刊
<<<
 下記、朝日報道によると、27日づけで撤回したようです。
http://www.asahi.com/national/update/0327/TKY200903270437.html
>>> ソフトバンク、入社希望者の紹介販売考慮を中止
2009年3月27日20時21分

 ソフトバンクグループの通信3社が、携帯電話の紹介販売の実績で入社希望者の採用を決める特別枠を設けていた問題で、3社は27日、販売実績を基準にすることはやめると応募者に通知した。入社希望者を実質的に営業に使う行為だとして学生らから批判があがり、厚生労働省が調査していた。

 ソフトバンクモバイルなど3社は10年春の採用活動で、「営業力をアピールしたい学生を採用する」として、販売実績で採用を判断する「特別採用コース」を設け、17日に応募者に伝えた。希望者は知人らに同社の携帯電話を販売し、売り方の工夫などをまとめたリポートを提出。知人らには特設サイトを通じて購入してもらい、ソフトバンク側が紹介者を把握する仕組みだった。

 「特別採用コース」では、販売活動はさせずに、効果的な販売方法を提案するリポートと面談で採否を決める方式に変える。ソフトバンク広報は「学生らに不安を与えたため」と理由を説明している。
<<<
 それにしてもここまで形振り構わず堂々とやらかすとなると、なんかある意味「感心」してしまいますねえ。

 まあ、企業の視点からすれば、そりゃ営業に長けている人を採用したい気持ちは分かります。しかし、それにしてもこのやり方は問題なんじゃないかと。そんなに「営業力」を測りたいのなら、代々木公園あたりで応募者全員参加のフリーマーケットでもやらせたらどうですか。もちろん収益は本人の懐へ。そうすれば「学生にソフトバンクグループが経済的な利益を得るような活動をやらせるというのは問題なのではないか」というような批判が沸き起こることも無かったのではないかと思う次第です。

 というかそれ以前に、こういうのが罷り通るとなると、いくら「特別枠」すなわち、おそらく「一般枠」が別にあるであろうにしても、いよいよ大学の「就職予備校」化に拍車がかかるように思えます。本件は「労働問題」として厚生労働省が動いたようですが、文部科学省も感心を向けたほうが良いと思われます。
posted by s19171107 at 01:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月27日

所謂”正当な権利”でも「無条件に」正当というわけではありません

 皆様も既にご存知かと思いますが、AMLが23日を以って閉鎖となりました。経緯については検索するなりして把握していただきたいのですが、要するに、AMLの主旨、すなわち、社会運動に関する情報交換を逸脱するマジキチレベルのやり取りが今年1月頃から殊に酷くなってきたことが直接的な原因であるようです。

 AMLに私が登録したのは随分前のことなので、どういう経緯で登録しようと思ったのかについては良く覚えていないのですが、たぶん、所謂「左派」として大別される方々が多く加入されているっぽいから、というような安易な理由で登録したような覚えがかすかにあります。確かに、AML参加者諸氏は基本的に「左派」的な立場をとる方が多かったので、私としましては、右派メルマガに比べて、メールを開封する際に「身構える」こともなく、結構気楽に勉強できました。(右派、すなわち、自分と対立する政治的立場の人の主張に対しては、ちゃんと読むには読むんですが、どうしても、言い包められないように身構えちゃうんですよねぇ。あれが結構、精神的に疲れるんだわ。)

 しかし一方で、「やっぱこの人たち(=左派連中)にはちょっとついていけないわ」という感想も何度か受けました。その代表例が、今回のAML閉鎖の直接の要因となったであろう一連の騒動、具体的に言えば、「とほほ」氏をめぐる一連の論争です。
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posted by s19171107 at 00:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月20日

いただいたチュチェ98年1月分のコメントへの返信を完了しました

 だんだんと追いついて参りました

チュチェ97年1月22日づけ記事『捕鯨の必要性とは何か?』
http://s19171107.seesaa.net/article/80113770.html
「鯨美味しいよ」さん
※「ニュースコープ」さんのコメントに対するコメントだと思います。

チュチェ97年12月31日づけ『光市事件裁判で忘れられたもの』
http://s19171107.seesaa.net/article/111979985.html
amanoiwatoさん

チュチェ98年1月6日づけ『公的扶助を減らすためには』
http://s19171107.seesaa.net/article/112210973.html
「mash」さん、「太郎」さん

チュチェ98年1月7日づけ『9条・25条』
http://s19171107.seesaa.net/article/112254300.html
「mash」さん、「ポール」さん

チュチェ98年1月8日づけ『この期に及んで』
http://s19171107.seesaa.net/article/112302034.html
「一応匿名で」さん、「yutakarlson」さん、「鯨食べる人」さん

チュチェ98年1月11日づけ『武蔵野市議会議員・安江清治氏による「派遣村」関係の記事について』
http://s19171107.seesaa.net/article/112476686.html
太郎さん、mashさん、けらさん

チュチェ98年1月18日づけ『「人情」では対抗できない』http://s19171107.seesaa.net/article/112806763.html
Prodigal_Sonさん(はてなブクマ)、mashさん

チュチェ98年1月26日づけ『「被害者」万能の恐怖』
http://s19171107.seesaa.net/article/113214127.html
mashさん

 それにしても最近なんか疲れるなあ

posted by s19171107 at 01:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 運営連絡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月11日

「小さな政府」への道だと思ったら「大きな政府」への道だった件について

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090311-00000106-jij-pol
>>> 「非正規」男性、結婚難しく=出産も正社員の半分−厚労省
3月11日17時36分配信 時事通信

 結婚適齢期の男性で2007年までの5年間に結婚した非正規社員の割合は、正規社員の半分にすぎず、出産した女性の割合も非正規と正規社員では2倍近い差のあることが11日、厚生労働省が公表した「21世紀成年者縦断調査」で分かった。
 「派遣切り」などが社会問題化する中、雇用環境が結婚や出産にも大きな影響を与えている実態が浮かんだ。
 同省は少子化対策を目的に、02年10月末時点で20歳から34歳だった男女を毎年追跡調査。6回目の今回は07年11月に実施した。
 02年の調査で独身だった男性約4400人のうち、この5年間に結婚した割合は、正規社員が24.0%、非正規社員12.1%。直近1年間の増加分は正規社員6.0ポイント、非正規社員は3.0ポイントだった。
<<<
 非正規雇用労働者との比較対象とされている正規雇用労働者も、今や安泰ではありません。
http://mainichi.jp/select/today/news/20090306k0000m020114000c.html
>>> 育休切り:不況理由に「戻っても仕事ない」 相談件数3倍
2009年3月6日 2時30分 更新:3月6日 3時25分

 不況にあえぐ企業が人件費削減のため、育児休業中の正社員を解雇する「育休切り」が広がりつつある。育児・介護休業法に抵触する疑いが強いが、被害者の多くは再就職の妨げになることを恐れて泣き寝入りするケースが多い。法令が守られているはずの働いて産み育てる権利が脅かされている。【中西拓司】

 「経営悪化でほかの社員に苦労させている。残念だがあなたが戻っても仕事はない」

 建設会社勤務で、育児休業中だった関西地方の30代女性は、08年末、社長に呼び出され、こう告げられた。女性は勤続10年の中堅社員。昨年2月に出産し、先月に復職予定だった。

 会社は世界同時不況で経営が悪化。数字を示して退社を促す社長の姿に反論の意欲をなくした。「あなたの机を使いたい。すぐに中身を整理してくれ」。黙ってうなずくしかなかった。

 育児・介護休業法は子どもが原則1歳になるまで休業できると定め、育休取得を理由にした解雇などを「不利益取り扱い」として禁じている。厚生労働省によると、このケースは、解雇対象を女性のみに限定しているため同法違反が濃厚だ。それでも女性は「再就職の際に今の会社から報復される」と恐れ、不当な扱いに耐えて再就職先を探している。

 「社員が産前休業を取りたいと言い出した。この際、解雇できないか」。東京都の社会保険労務士は2月上旬、顧問先の会社社長からこんな相談を受けた。産前休業を理由にした解雇は男女雇用機会均等法違反だ。社労士は「経営者がここまで人切りに走るとは思わなかった」と驚きを隠さない。

 9月以降、連合の労働相談には▽「会社が復職を受け付けず、逆に退職を勧められた」(外資系企業勤務の30代女性)▽「復職しようとしたら、パート勤務を命じられた」(教育関連企業勤務の30代女性)−−など育休に関する悩みが多数寄せられている。

 東京労働局によると1月の育休相談は前年同期の2倍弱の73件。このうち解雇など「不利益取り扱い」の相談は30件に及び前年の3倍に膨れあがっている。

 【ことば】▽育休切り▽ 育児休業中の正社員を解雇したり、非正規社員化すること。不況に伴う企業の人員削減に伴って最近、労働関係者の間で使われ始めた。育休を理由にした解雇は育児・介護休業法違反となるため、経営悪化などを理由に退職を迫るケースが多い。解雇された側が労働局に訴え出ても、育休と解雇の因果関係の立証が難しいため、解雇撤回にこぎつけられた事例は少ない。
<<<
 数的効率性を軸にする「企業の論理」と、数的効率性が必ずしも「効率的」とは言えない「人間の本質」の間のギャップがもたらす問題。

 ちょっと思い始めたんですが、日本では、規制緩和や雇用流動化、民営化(=「小さな政府」化)を主軸とし、民間に活力を与えることによって経済を発展させる、という主旨の「カイカク」が2000年頃から推進されてきたことは皆様も良くご存知かと思うのですが、何か最近、「民間の活力」を長期的な視点で維持するためには、むしろ政府の役割を大きくしなければならないように思うのは気のせいでしょうか?たとえば本件にしても、企業が一定期間の育児休暇すらも出し渋るような現状では、労働者は子育てに消極的になるのは必然であり、これは長期的な視点から見れば民間の活力を削ぐことになり、何らかの対策が必要です。しかし、前述のとおり、企業に育児のための各種支援を求めることはもはや無理であり、必然的にその支援は政府がやらなくてはなりません。

 この原因は、「カイカク」のせいなのか、あるいは「カイカク」が中途半端・不完全だからなのかは意見が分かれるところでしょうし、この問題の解決策が「カイカク」をやめることにあるのか、あるいは「カイカク」を完遂させることにあるのかも意見が分かれるところだと思いますが、少なくとも現状では、調整役としての「政府」が果たす役割は大きくなる一方であると思います。

 私としては、「カイカク」論者の言説にも見るべきところ、取り入れるべきところ、実現すべきところはあると思っていますので、単純に、善悪二元論的に「カイカクをやめろ」と言うつもりはありませんが、本当に効率的な「小さな政府」を作るということは、今までのように、単純に「カネのかかるところを先に削る」というような数的効率性を上げることによって見かけ上「小さくする」ことでは無く、むしろそれは、反動で「大きな政府」を作らざるを得なくなると思います。また、「カイカク」のお好きな方々の口癖「自助努力」にしたって、個人で出来る「自助努力」なんてたかが知れているのですから、「何でも自助努力任せ」というのは「何でも御上任せ」と同じくらい無責任であると考えます。
posted by s19171107 at 21:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月08日

戴いたチュチェ97年12月分のコメントへの返信を完了しました

 粛々と。

「裁判:署名で罪が決まるとき」
http://s19171107.seesaa.net/article/59682201.html
amanoiwatoさん、mashさん

「"命の価値の格差社会"」
http://s19171107.seesaa.net/article/102543513.html
amanoiwatoさん

「信濃町に行ってきた」
http://s19171107.seesaa.net/article/102746806.html
amanoiwatoさん

「感情屋インターナショナル」
http://s19171107.seesaa.net/article/110684426.html
mashさん、amanoiwatoさん

「「被害者のために」の「正体」」
http://s19171107.seesaa.net/article/111136108.html
mashさん、amanoiwatoさん

「「感情屋」と「自己責任論者」の共通性について」
http://s19171107.seesaa.net/article/111280985.html
amanoiwatoさん、ポールさん、mashさん

「絶望的に視野が狭い」
http://s19171107.seesaa.net/article/111786407.html
ポールさん

posted by s19171107 at 17:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 運営連絡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

戴いたチュチェ97年11月分のコメントへの返信を完了しました

 言い訳無用ですね、分かります。

10月22日づけ「( ゚д゚)ポカーン」
http://s19171107.seesaa.net/article/108463717.html
amanoiwatoさん

10月27日づけ「"教祖"が違えば反応も違う」
http://s19171107.seesaa.net/article/108705360.html
amanoiwatoさん

11月9日づけ「稀代の原作歪曲映画『天国からのラブレター』公式ページだったところが何か変なことになっている」
http://s19171107.seesaa.net/article/109343253.html
黒的九月さん

11月10日づけ「組織は規則どおりに動かなくてはならない」
http://s19171107.seesaa.net/article/109402810.html
amanoiwatoさん、地元民さん

11月18日づけ「法治国家における「正しいこと」」
http://s19171107.seesaa.net/article/109872056.html
amanoiwatoさん

11月24日づけ「ああいえばこういう」
http://s19171107.seesaa.net/article/110148142.html
amanoiwatoさん、あずまやさん
posted by s19171107 at 01:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 運営連絡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月06日

しじょーけーざいって、むずかしーね

ttp://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51484385.html
(虫食い引用)
>>> 僕の個人の意見を言うと、あの程度の違反行為(仮に検察の主張が100%正しいとして)で実刑と言うのは明らかにおかしいと思っています。
まあ、たしかに民主主義は愚衆政治でもありますが、いくらなんでも少なくとも建前の上では厳格な法体系のもとで公正な独立機関である司法が、マスコミの報道等に惑わされて同じ程度の罪に関してぜんぜん違う量刑を与えるのはやりすぎなのではないでしょうか。
西武鉄道やカネボウや日興CG等の経済犯罪に比べて、なぜライブドアのホリエモンだけに特別に重い刑罰を加えなければいけないのかと。 <<<

(中略)
>>> ところでホリエモンの違反行為は、簡単に言うと、自社株を売って得た現金をPLにつけるかBSにつけるかで、本来はBSにつけるべきところを、株価を上げるためにPLにつけたと言う、たったそれだけのことなのです。

PLと言うのは損益計算書で、BSと言うのは貸借対照表のことです。

自社株を売ることは本来は資本移動に関することなのでBSにつけないといけないのですが、当時は株価を上げるのが最優先されたためかなりグレーだと思っても会社の利益として計上して会社は実業でかなり儲かってると投資家に思わせようとしちゃったんですよね。

で、それがそんなに悪いことかと言うとちょっと悪いことなのです、その他の歴史的粉飾決算に比べて実刑判決を正当化するほど悪いかと言うと僕はぜんぜんそうは思わないんですよ。
だって、利益をかさ上げすると、その分余分に税金を払わないといけない。
そうすると政府は税収が増えてハッピーだし。
ライブドアの株を持ってた人も株価が上がってハッピーだし。
ライブドアに買収される会社もライブドアに高い値段で買ってもらえるわけでハッピーだったし。。。
確かにライブドアの決算発表を信じて、その後に買った株主は多少損するでしょうけど。 <<<

(中略)
>>> ホリエモンみたいな人をいじめて、最近の弱者の皮を被った既得権益層ばっか保護するようなことをしていたら日本と言う国はどうなってしまうのでしょうか。

そんなことはちょっと考えれば誰でも分かるのですがね。
<<<
 堀江氏の行動がもたらした影響の程度から考えられる現実的な処罰の程度や、あるいは、他の類似事件との罰の均衡という法的側面は考えなければならないのは言うまでも無いのですが、堀江氏の件の所業は、検察主張どおりならば、要するところ、株価すなわち「価格」という市場経済の要である価値指標を、ガセネタを流したり、事務を違法に処理したりすることを以って不当に操作した、すなわち、市場経済制度の根幹を揺るがすものであります。

 しかし、なんかこの記事からは、税収が云々とか、あるいは「ホリエモンみたいな人をいじめて、最近の弱者の皮を被った既得権益層ばっか保護」などと、どっからそんな話が出てくるんだというようなミラクルな飛躍をしている点、その辺への認識が些か抜けているように読めなくもないんですが、金融の専門家がこの辺を分かっていないなんてことはないと思う(「やりすぎ」とか「ホリエモンだけに」とかありますし。。。)ので、単に文章の書き方が悪いんだと思うんですが、なんか嫌な予感がしないでもありません。

 ほんとに頼みますよ、富を「再配分」しようにも、市場経済機構の安定と、富そのものの総量がある程度存在しないとどうにもなりませんからね。
posted by s19171107 at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「必要悪」を認めなくてはならない

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090302-00000031-mai-int
>>> <ベネズエラ大統領>「精米業者は怠慢」と軍隊派遣
3月2日12時27分配信 毎日新聞

 【メキシコ市・庭田学】南米ベネズエラの急進左派、チャベス大統領は28日、コメの精米業者が製造を怠っているとして、業者の施設に軍を派遣するという強硬措置をとった。チャベス政権はコメを価格統制の対象にしているため、利益が出にくく、製造が落ち込む事態が生じている。

 チャベス大統領は「コメ業者はコメを製造していない。人民と革命政府を愚弄(ぐろう)することを許さない」と厳しく批判し、生産が止まれば施設を国有化するとまで述べた。

 AP通信によると、同国のコメはインフレ対策で価格統制下に置かれ、1キロ約1ドルに抑えられている。ベネズエラでは07年に一部食料品の不足が深刻化。08年は改善したものの、供給は不安定な状態が続いている。
<<<
 チャベス氏の本件行動は私は支持はしませんが、そうしたくなる気持ちはとてもよく分かります。

 そもそも「チャベス以前」のベネズエラは、多数の低所得者・貧困者層の上に少数の富裕層が君臨するという、すげえ分かりやすい社会構造であり、チャベス氏は、その不条理を何とかして変えたいとして「革命」に立ち上がった人物です。チュチェ88(1999)年の大統領就任から今年で10年経ち、近年では「独裁者」として呼ばれることも増えてまいりましたが、所謂「独裁者」(某「石の家」とか、某地上の楽園とか、造反有理ちゃん(←女の子の名前みたいw)の国とか色々あるじゃん!)に比べると比較的、というかかなりクリーンさを保ている点、氏の大統領就任当時からの熱意、すなわち、「チャベス以前」の社会構造に対する義憤と低所得者・貧困者層中心の「革命」への熱意は衰えていないと思われます。

 そのようなチャベス氏のひととなりから考えると、本件のような行動に至る彼の思考回路も推理しやすいのではないでしょうか。すなわち、一般的な国家の場合、低所得者・貧困者層に対して商品を低価格で供給する場合は、実際に低所得者・貧困者が店頭で支払う金額は低く抑えますが、販売価格と業者希望価格との間の差は国家が税金を以って補填し、低所得者・貧困者層の利益と製造業者の利益を同時に成り立たせるようにします。しかし、チャベス氏の場合、彼のそもそもの政治への熱意は先に書いたような事柄が原動力となっており、そのような彼ならば、いくら低所得者・貧困者層の為とはいえ、国民の税金を「チャベス以前」に散々やりたい放題やってきた連中にくれてやるのに抵抗感を覚えるのは十分にありうる話(注:これはあくまで私の勝手な想像ですから、その辺は忘れないように)です。

 しかしながら、政治家というものは感情で動いてはなりません。政治家の仕事は端的に言えば「妥協」であり、「妥協」のためには「必要悪」を認めることが絶対に必要です。私もベネズエラの近代史は多少かじったことがありますが、確かに「チャベス以前」は酷かった。「チャベス以前」にベネズエラを支配していた連中が今も尚、甘い汁を吸い続けるのは、感情的な面からいえば、私も我慢なりません。私も「赤い人」ですからね。でも、だからといって「そういう連中」の利益を全く省みないわけにもいかない。実際に社会の要所要所は「そういう連中」が未だに牛耳っており、且つ、「そういう連中」はカネでしか動かないのですから。つまり、現段階では幾ら「そういう連中」が憎くても、「そういう連中」と妥協し、「そういう連中」の利益を「必要悪」として認めなくてはならないのです。それが回りまわって低所得者・貧困者層の利益ともなるのです。

 「必要悪」を認め、妥協を図るというのはなかなか難しい決断です。しかし、「必要悪」を認められない人物による政治―まあ、政治に限りませんが。たとえば、単純勧善懲悪主義者でいらっしゃる所謂「感情屋」の皆様も「必要悪」が認められない方々であると言えると思います―は結果的に破滅をもたらすだけです。


 ちなみに、先に「そういう連中」が社会の要所要所を牛耳っている現段階では妥協が必要、としましたが、「妥協はやっぱ嫌」といって「そういう連中」を無理矢理排除すると、ポル・ポトの二の舞になって(人的な意味で)破滅が早まるか、ジンバブエの二の舞になって(組織経営の意味で)破滅が早まるか、キューバの二の舞になって(貿易上の意味で)破滅が早まるので絶対にやめましょう。
posted by s19171107 at 00:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月05日

「司法有識者」としての「元検察官」ってどうしたもんかね

 民主党小沢代表炎上中の今日この頃、皆様いかがお過ごしですか。

 野党第一党の党首の突然の醜聞でメディアはメシのタネが見つかって大喜び、例によってテレビでは公安関係者を「有識者」扱いでゲストとして招いて色々と聞き出しているわけですが、4日夜の日テレ系『ZERO』における元地検特捜部の河上氏の発言には少し違和感を感じました。

 曰く、「地検特捜部はかなりの自信がなければ行動しない」として、本件は被疑者は容疑を否認しているがクロであろうとした上で、今後、この手の「政治とカネ」の問題を解決するには、「議員本人が知っていたか否かの立証責任は議員本人に与えた上で、本人了解の不正ならば議員身分剥脱とすべし」というようなことを言っていたと思います。

 まあ、氏は半生を検察関係者として捧げてきた方ですから、検察視点で語ってしまうのは仕方ありませんけど、逮捕は逮捕であって有罪確定ではないんですから、テレビのコメンテーターとしてはその辺を配慮した発言じゃないとまずいんじゃないかと。これじゃコメンテーターじゃなくて地検のスポークスマンじゃん。

 また、「自身の無関係の立証責任は議員側」ってあんた、、、まあ、脳味噌がおやすみモードに入り始めた時間帯の放送だったので、あるいは聞き間違いor脳内情報混線していたかもしれませんし、そうであってほしいのですが、私の記憶によるとそんなことを言っていたみたいです。。。

 しかしまあ、容疑者段階や被告人段階、つまり有罪確定では無い段階で検察関係者を「司法有識者」として呼ぶ昨今のテレビの編集って、どうにかならんのですかね。大学とかで純粋に法律や判例を研究している学者を呼ぶほうが中立的だし、見ている側としても、双方の視点を同時に捉えられるから、よっぽと有益じゃないかと思いますよ。繰り返しになりますが、長く検察で仕事をしてきた人じゃ、検察視点で語ってしまうのは仕方ありません。だからこそ。

 ちなみに、いつのまにやらレギュラーコメンテーターみたいな顔している星野仙一氏が、「"政治とカネ"の問題は世界に対して恥ずかしい」としながら、本件について「まあ、まだ(クロかどうかは)分かりませんけど」と付け加えたのには感心した。いつもどっかピントがズレていたり、そもそも何で星野氏が政治・経済・社会・法律を語っているのかが良く分からないけど、今回ばかりは良く言った。

関連記事一覧
http://www.geocities.jp/s19171107/DIARY/BLOGINDEX/saiban.html

2009年03月04日

「国会議員・公務員」は「努力」したので、国民が搾り取られるのは「自己責任」です。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090302-00000040-jij-bus_all
>>> 残業代、過去最大のマイナス=不況で14.8%減−1月勤労統計
3月2日11時0分配信 時事通信


 厚生労働省が2日発表した1月の毎月勤労統計調査(速報値)によると、現金給与総額は前年同月比1.3%減の27万8476円と、3カ月連続で減少した。深刻な不況で残業が減り、所定外給与が1万6518円と14.8%減少したのが主因。このマイナス幅は、現行方式の調査を始めた1990年1月以降で最大だ。
 所定内給与は0.1%減の24万8664円と1年3カ月ぶりにダウン。賞与など特別に支払われた給与も1万3294円で3.8%減少した。
 残業を示す所定外労働時間は15.2%減。中でも製造業は40.0%減と過去最大のマイナスを記録した。全体の総実労働時間は1.0%減だった。
 給与総額を産業別に見ると、最も減ったのが鉱業(7.8%減)、最も増えたのは金融・保険業(7.3%増)だった。
 常用労働者数は1.0%増で、内訳は一般労働者が0.7%増、パートタイマーは1.5%増。
<<<
 例によってコメント欄。
>>> こんな状況なのに、国会議員・公務員が税金からボーナス貰ってることが腹立たしい! <<<
 この手の言説はネット上のみならず、リアルでも聞かれる言説です。しかしながら、昨今流行の「自己責任」論に従えば、「国会議員・公務員」は「努力」したからこれだけの好待遇を受けられた一方で、「民間」において低賃金で苦しい生活をおくっている人たちは「努力しなかった」のであり、「自己責任」となるんじゃないでしょうか? 何、「派遣の給与と違って国会議員・公務員の給与は血税だ!」? それをいうなら、あなたの給料の一部は本来なら派遣労働者が得るべきところをハネて得たものともいえますよ。

 いやー、「努力しなかった自己責任」って便利なことばですね。当人が「努力しなかった」という弱みにつけこんで、強者が弱者から奪い取ることを正当化できるんですから。ここで大切なのは、何を以って「努力」とするかの決定権は強者が完全に掌握しているところです。

 私としては、「されても仕方ない」と「しても良い」は全く別物であり、「あんな治安の悪い街の夜道を一人で歩くなんて、ひったくりにあっても仕方ない」は「治安の悪い街の夜道でひったくりをしても良い」ことを正当化しないのと同様、「努力しなかった自己責任」は「努力しなかった人から奪い取る」ことを何ら正当化するものではないと考えていますが、世の中の皆さんはそうは思わないようなので、どうぞ、骨の髄までしゃぶり取られてください。自己責任です。
posted by s19171107 at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月02日

これはアウト

http://www.sankei-kansai.com/2009/02/26/20090226-006773.html
>>> 父「息子以上の苦しみを」 梅田・会社員ら刺殺27日判決

 大阪市北区の複合ビルで昨年2月、神戸市東灘区の会社員、森永彰さん=当時(30)=を強盗目的で刺殺するなど、2件の強盗殺人罪などに問われた元アルバイト、加賀山領治被告(59)の判決公判が27日に大阪地裁で開かれるのを前に、森永さんの父親が産経新聞の取材に応じ、悲痛な心境を語った。検察側の死刑求刑を踏まえ、父親は「命ごいする息子を殺した被告は、息子以上の苦しみを味わってほしい」と声を震わせた。

 昨年11月の初公判以来、これまで4回開かれた公判を毎回傍聴してきた父親は、検察側が冒頭陳述や被告人質問などを通じて描き出した犯行状況が頭から離れないという。

 複合ビル「D・D HOUSE」の共同トイレ。ナイフを何度も突き出す加賀山被告に対し、森永さんは素手で刃を握って抵抗。「やめてくれ」と叫んだが、加賀山被告は容赦なく胸などを複数回刺し、傷の深さは7〜13センチに達した−。

 息子の声を知る父親には、「やめてくれ」という声がまるで聞こえるようだった。「よほど怖かったんだろう。なぜ命を奪う必要があったのか…」

 真相を知ろうと法廷に通ったが、加賀山被告の口から納得のいく答えは最後まで聞かれなかった。法廷で「どこを狙って刺したのかは覚えていない。殺すつもりはなかった」などと殺意を否認した加賀山被告に対して「自分の命が惜しいのか」とむなしい思いだけが残った。

 今月1日の命日。息子の親友や親族ら約35人が父親の自宅に集まり、仏壇を囲んで生前の思い出を語り合った。父親は事件の半年前、不動産関係の会社に勤めていた森永さんに仕事を依頼した。それから何度も電話で連絡を取り合い、息子の成長を頼もしく思っていた直後の事件だった。

 「一緒に仕事をして、たくさん話ができたことがせめてもの救いだった」

 そう自分に言い聞かせても、息子を思い出すと涙があふれ出る。公判には毎回、小さな遺骨を包んで持ち込み、帰宅すると仏前で公判の様子を話した。夜、息子が生前に着ていた服を身につけて眠りにつくこともある。

 加賀山被告は20代のころ、刃物を使った強盗致傷事件を起こして実刑判決を受けて服役した。平成12年の中国人女子留学生=当時(24)=の強盗殺人事件、そして森永さんの事件も同様に刃物で胸や腹を刺す手口だった。

 「わずかな金のために何度も人を殺せるなんて…。私は死刑論者ではないが、何回も公判を傍聴する中で極刑しかないと思った」

 そんな父親の思いを検察側も代弁し、昨年12月の公判で死刑を求刑した。父親は27日、息子の親友らと一緒に判決を見届ける。

(2009年2月26日 06:40)
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 まさか、同害復讐を法定罰とすることによって、応報以上の「復讐」(というか「新たな犯罪」と言っても過言ではないでしょう)を禁止した『ハンムラビ法典』に、21世紀になったにもかかわらず「進歩性」を感じるとはなあ。

 どうでも良いようなところに893も真っ青な突っかかり方をしてくる「ご遺族のために!」が合言葉の方々も、いくら相手が遺族とはいえ、こういう明らかにアウトな要求に対しては忠告くらいはしたほうがいいと思うよ。

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http://www.geocities.jp/s19171107/DIARY/BLOGINDEX/saiban.html
posted by s19171107 at 23:20| Comment(3) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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