当ブログは移転しました。詳細はこちらに掲載してありますので、ご参照ください。

2009年08月30日

【仏罰】太田落選【民主大勝利】

 ソースはNHK

【追記】
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin2009/news/20090830-OYT1T00789.htm
>>> 公明・太田代表敗れる、民主の青木氏が当選

 東京12区では、民主党元参院議員の青木愛氏(44)が、公明党の太田昭宏代表(63)との接戦を制し、当選を決めた。太田氏は比例選に重複立候補していないため、公明党は党首が落選した。

 民主党は、小沢一郎代表代行が岩手4区からくら替えして太田氏と対決することも模索。東京都議選の大勝などを受け、7月下旬にテレビリポーターなどを務め、小沢氏の「秘蔵っ子」とも言われる青木氏が参院からくら替えし、与党党首に挑んだ。

 青木氏は出遅れたものの、こまめな街頭演説などで浸透を図るとともに、政権交代を訴える民主党への追い風を受け、太田氏と互角の戦いを展開。党も政権交代の象徴となる選挙区として、幹部を連日投入するなどてこ入れを図り、終盤で抜け出した。

 太田氏は、この選挙区が自公連立政権の最重要選挙区であることを訴え、比例選に重複立候補せず、背水の陣で臨んだ。選挙区に張り付くこれまでにない厳しい戦いを強いられ、支持母体の創価学会がフル回転したが、自公政権への批判をまともに受ける形となり、青木氏の勢いを止められなかった。

(2009年8月30日23時38分 読売新聞)
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 創価って案外アレなのね
posted by s19171107 at 23:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【爆笑】公明党、自民協調路線を解消し独自路線を歩む

http://www.47news.jp/CN/200908/CN2009083001000601.html
>>> 公明、自民協調路線を解消 参院選へ独自色
 公明党は大幅な議席減となる見通しだ。自民党とともに野党転落は避けられず、自公路線は解消される。太田昭宏代表、北側一雄幹事長の議席確保も厳しい情勢だが、その当落にかかわらず、来年夏の参院選を見据えて独自色を強める方針。

 衆院選後に開かれる特別国会の首相指名選挙では、自民党総裁ではなく公明党代表に投票する見込みで、民主党との関係は「政策実現のために是々非々で対応していく」(幹部)構えだ。

 衆院選で太田、北側両氏ら小選挙区に立候補した8人全員が比例代表と重複立候補しなかった。勝機は十分あるとの判断だったが、党幹部の一人は「重複しない戦略が間違いだった。大半が落選すれば、小選挙区撤退論が出かねない」と指摘した。公明党は長期の「太田―北側」体制を想定していたため、仮に議席を失えば打撃は大きい。

 衆院選では8小選挙区に候補を擁立し、比例代表と合わせ選挙前勢力の31議席の維持を目標とした。東京都議選で立候補者全員を当選させた勢いで支持母体の創価学会を中心に乗り切りを図った。しかし政権選択が最大の焦点となったことも影響し、与党への強い逆風をまともに受ける格好となった。

2009/08/30 20:59 【共同通信】
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 ある意味「予想通り」なのが何とも。。。

 私は20時からずっとNHKの開票速報を見ているのですが、どうやら冬柴氏は落選したそうです。最大の注目点である太田氏については、投票前から大変な注目を得ていたし、出口調査によると超激戦区だったらしいのですが、なぜか不自然なほどに触れないという不思議現象が進行中です。さすがに公明党代表ともなれば、ギリギリかもしれませんが当選するとは思うんですが、もしかしたらもしかするかも。。。
posted by s19171107 at 22:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「政権交代」は「画期」になり得るか―日本人の単純勧善懲悪の視点から

 ついに衆院選投票日がやってきました。ご存知のとおり、「政権選択選挙」とのことなので、あるいは画期的出来事を呼び起こすものになるかのように見る向きが大勢を占めています。しかしながらそれは本当なのか。そこを考えるために以下、2つの記事を読んでみたいと思います。
http://news.goo.ne.jp/article/jiji_elex/politics/jiji-090824X912.html
>>> ずるい企業罰する政党を=面接合間にマニフェスト比較−非正規雇用者ら【09衆院選】
2009年8月24日(月)14:15

 衆院選の最大の争点の一つ、雇用問題。各党は求職者支援などを強調、「雇用安定」をうたうが、非正規雇用者は厳しい目で各党のマニフェスト(政権公約)を見詰め、訴えに耳を傾けている。

 「これで内定取り消しになることはありませんから、安心してください」。神奈川県の無職男性(23)は、入社式の社長の言葉が忘れられない。卒業した専門学校の推薦で、4月に県内のソフトウエア開発会社に入社した。しかし社長の言葉の2週間後、突然解雇を言い渡された。「やっと親孝行できると思ったのに」。悔しさのあまり、何も言い返せなかった。

 今は週2、3回ハローワークに。正社員募集の求人票を見ても、面接に行く交通費が工面できずあきらめることもある。

 やっと面接にこぎつけても、採用する気がないのに求人票を出す「カラ求人」だったり、「正社員募集」としているのに「契約社員のみ募集」と告げられることも。巧妙に労働者を使い捨てにしようとする企業に何度となく失望してきた。

 投票には行く予定だが、まだどの党に投票するか決めていない。「弱者につけ込むずるい企業を厳しく罰してくれるような政党を選びたい」と、面接の合間を縫って各党のマニフェストを比較している。(続)
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009081902000053.html
>>> 怠けている連中に税金払う気なし 厚労相、『派遣村』で言及
2009年8月19日 朝刊

 舛添要一厚生労働相は十八日午後、横浜市内の街頭演説で、昨年末から今年一月にかけて東京・日比谷公園に設けられた「年越し派遣村」に関し、「(当時)四千人分の求人票を持っていったが誰も応募しない。自民党が他の無責任な野党と違うのは、大事な税金を、働く能力があるのに怠けている連中に払う気はないところだ」と述べた。

 これに対し、派遣村実行委員だった関根秀一郎・派遣ユニオン書記長は本紙の取材に「求人として紹介されたのは確かだが、誰も応募しなかったというのは全くのでたらめ。たくさんの人が応募したが、断られたのがほとんどだ。舛添氏の発言は現場の実態が全く分かっておらず、あきれてものが言えない」と批判した。
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 ずるい企業を「罰する」ことを求める有権者と、怠けている連中には「支援しない」ことを約束する政治家(舛添氏本人は参議院議員なので正確には候補者ではありませんが、「自民党が他の無責任な野党と違うのは」と言っているので)。槍玉に挙げられているのはそのとき、その人によって異なりますが、基本的に共通しているのは、「自分自身は常に『善』であり、そんな『善』なる自分が気に入らない人物・集団・事柄は絶対的に『悪』であり、制裁を加えなければならない」と断ずる、(時に身勝手な)単純勧善懲悪です。

 日本人の単純勧善懲悪については、これは、今に始まったことではありません。悪いのはかつては文明の開化に遅れている「清朝・朝鮮」であり、「支那」(暴支膺懲に端的に表されいます)であり、そして今は「ずるい企業」であり、「派遣村村民」であり、「官僚」であり、「北朝鮮」です。昔からずっとこの調子です。ですから、有権者が「ずるい企業を罰する政治を!」と言ったところで、そんなのはいつものことです。

 単純勧善懲悪の立場を取る政治家についてはどうなのか。日本の政治家は昔からずっとこの調子だったのか。これについては、勧善懲悪の要素が全くなかったといえば、それは嘘になりますが、しかしながら、近年の単純勧善懲悪基準で行けば罰されてしかるべきような人物・集団も含めて、国民全ての利益をそれなりに誘導することが長い間の日本政治の基本的な性格であったと言えるのではないでしょうか。

 その基本的な性格が決定的に転換したのはいつか。それは小泉政権以降です。では、なぜ小泉政権は利益誘導型政治という日本政治の基本的な性格を決定的に転換をしたのか。それは、そうでもしない限りもう自民党は有権者から支持されにくくなったからであると言われています。その背景には、もちろん色々あることは言うまでもありませんが、そのひとつとして、有権者の単純勧善懲悪欲求、具体的には、うまいこと立ち回って労少なくして利多きポジションを取っている人物・集団に対する「労働教」的思考(労少なくして利多き楽な仕事は卑しい仕事とする思考。過去ログ参照)に基づく反感・是正の欲求(労働教的単純勧善懲悪の欲求)が、長引く不況で増幅されたというのがあると思われます。

 そんな小泉内閣はチュチェ95(2006)年に終わりをつげました。しかし、自民党はこの「労働教的単純勧善懲悪」路線を続けています。その理由として、やはりそりゃ色々と事情が複雑に絡み合っていることは言うまでもありませんが、ひとつに、野党側もまた、この有権者の労働教的単純勧善懲悪欲求に目をつけたからではないかと考えます。もちろんここで言う「野党」は民主党です。

 そう、自民党が小泉が去った後も労働教的単純勧善懲悪政策・主張を続ける理由のひとつには、次第に存在感が大きくなってきている野党の側も労働教的単純勧善懲悪政策・主張を掲げているからではないのでしょうか。このように考えると、昨今の、自民・民主両党が互いに「脱官僚」「官僚特権の剥奪」という(下手するとむしろ国民生活が悪化するような危険な)テーマで競い合っているのにも納得が行くと思います。ちなみに、「労働教的単純勧善懲悪」を否定した人物・集団の末路、あるいはこの土俵から敢えて撤退する人物・集団の末路は、よっぽど強固な支持基盤が無い限り、惨敗以外にはありません。

 つまり、有権者が労働教的単純勧善懲悪欲求を持つ限り、自派の勝利のためには与野党ともに、もはやこの土俵から降りるわけには行かず、よって自ずから両者ともに似たような主張を展開せざるを得なくなるのです。

 このように考えると私としましては、おそらく起きるであろう政権交代は「画期」にはなりえず、もし本当に「画期」が訪れるならば、そのときは日本人が労働教的単純勧善懲悪を含む単純勧善懲悪の思考回路を放棄したときであると考えます。しかし、それには途方も無い時間と「文化大革命」が必要です。果たしていつになるのやら。

【関連記事】
098/09/01なぜ労働教的単純勧善懲悪ではいけないのか
※この記事では「労働教的単純勧善懲悪」は問題ある事柄との前提で話を進めましたが、なぜ「労働教的単純勧善懲悪」が問題であるのかという論点については、上記の記事を参照ください。
099/01/30オレ基準の労働教

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2009年08月28日

今回は起訴まで踏みとどまった

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090828-00000017-oric-ent
>>> 酒井法子被告解雇に事務所社長「断腸の思い」 所属事務所会見詳報
8月28日20時21分配信 オリコン


 覚せい剤取締法違反(所持)で28日に起訴された女優・酒井法子被告の所属事務所・サンミュージックが同日午後6時、相澤秀禎会長、相澤正久社長、伊藤栄志専務出席のもと都内の同事務所で会見を行い、酒井被告を同日付で解雇したことを発表した。テレビカメラ17台、およそ100人の報道陣が詰めかけるなか、相澤社長は冒頭で「酒井が逮捕され、日ごろよりお世話になっている関係者、ファンの方々に大きなご心配とご迷惑をおかけしました。今日付けをもちまして、タレント契約を解除いたしました。23年間、一緒に頑張ってきましたが、反社会的行為は許されることではありません。断腸の思いですが、解除すなわち“解雇”と思っております」と話し、無数のフラッシュを浴びながら頭を下げた。

同日ビクターエンタテインメントも、酒井被告に関する契約解除を発表

 事務所サイドは酒井被告の薬物使用の噂を今年2月にキャッチしており、「(酒井が)六本木の店に出入りしていると聞き『まずいことだ』と伝えたが『(クスリは)してません。信じてください』と話していた。家族もいるし、突っ込んで聞いたり家にあがり込むのは信頼関係もあるので…。もしもやっているなら自分で止めるとか方法をとってもらいたかった」と悔やんだ。また、一部週刊誌でこれまでの事務所側の会見が“茶番劇”と報じられたことには「怒り心頭です。子供を連れて失踪していたから相談し、(2人の)人命を尊重して捜索願をだした。顧問弁護士を通して昨日、抗議文を出した」とした。

 酒井被告を事務所の看板タレントとして育てあげた相澤会長は、「責任を感じています。なぜ、こうなったのか。廃人になる前にもっと自分のことを考えて更生して欲しい」と沈痛の面持ち。7月に酒井被告が事務所を訪れ、相澤社長と3人でブログ用の写真を撮影した時のことを「ずいぶん痩せたなと思った」と振り返るとともに、「まさかクスリをやっているとは…」と、その事実を受け止めきれないといった様子で語った。

 今後は、公判次第で執行猶予付きの有罪となる可能性もあるが、相澤社長は「(手を)差し伸べることはない。罪を償って彼女が悔い改めて更生して欲しいと思っている」とした。20年以上にもわたりタレント契約を結んでいたこともあり、報道陣からはマネージャーをはじめとする事務所関係者が酒井被告の“異変”に本当に気づかなかったのか?という質問が投げかけられる場面もあったが、これには、これまでの会見同様「知りませんでした」とあらためて強調。事件に関与したとされる酒井被告の知人で建設会社社長については「マネージャーは、直接的には知らなかった」と説明した。

 「ここ数週間の報道での酒井と、我々が知っている酒井とは非常に距離感がある。本来は温かく気遣いの出来る子だった。報道によって(タレントと)覚せい剤が身近になっているのが怖い。報道の方は、覚せい剤の怖さを伝えてもらいたいと思います」と話した相澤社長は、他の所属タレントへは「(未成年の)たばこ、酒やクスリなどについて細かくマニュアルを作ります」と管理を徹底していくことを明言。最後に、酒井被告をCMに起用していた企業やスポンサーへの補償については「現在、関係者らと話しを詰めている段階です」として、およそ15分の会見を終了した。
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 連日連日膨大な量の報道がされているため、「世論」収集はおろか報道チェックさえもままならない本件ですが、本日起訴されたということを受けて、事務所は本人を解雇したそうです。もちろん、「本日起訴」ということは、有罪は確定していません。警察・検察が勝手に「こいつは犯罪者」と言っているだけに過ぎない現段階です。起訴時点で犯罪者扱いなら裁判官ってのは楽な仕事ですねえ。んなわけあるかっての。

 でもまあ、今回は「起訴まで解雇しなかった」、すなわち、「起訴まで解雇相当の犯罪行為を行った人物であるとの扱いをされなかった」という点において、むしろ評価しなければならないのかしもれません。

 といいますのも、昨年9月でしたでしょうか、福岡の公園で、知的障害だったかがある小学1年生の男児が、一緒に遊びに来ていた母親が一瞬、目を離した隙に行方不明となりトイレの裏だったかで絞殺体となって発見された事件があったのですが、記憶にあるでしょうか? あの事件では被害男児の母親は「悲劇の母」としてワイドショーで盛んに取り上げられた関係上、おなじみの「被害男児のために、そしてお母さんのために犯人は即刻死刑!!!」という言説が一際盛んだった一方で、警察の事情聴取に対する母親の回答が不自然であり、また、事件当日の母親の足取りについても疑問が残るものであったために、早くから「母親真犯人説」が、ネット上で結構な規模で展開されていました。そのため、いつもならば「遺族のために!」の名の下に、いつもは「犯人は即死刑!裁判だっていらない!!!」とか発狂している「世論」の中の人たちが、「母親を疑うとは何事だ!そんな証拠があるのか!」とか、果てはどこで覚えてきたのか、無罪の推定の原則をはじめとした刑事裁判諸制度まで引っ張り出してくると言う、およそ信じられない「世論」の展開が見られた事件でありました。

 そうして数日間、「母親真犯人説」の肯定派と否定派が入り乱れて大混戦となったのですが、結局、数日後に母親が殺人容疑で逮捕されたとたんに、否定派は、多くはそのまま沈黙し、少数は「まさか。。。信じられない。。。どうして。。。」という言葉を残して、これもまた沈黙してしましました。

 つまり、証拠証拠と喚き、果ては無罪の推定まで持ち出すという、昨今の「世論」においては異例の展開が見られたにもかかわらず、ただ逮捕されただけで沈黙、すなわち、真犯人であると認めてしまったのです。

 このような前例を思い起こせば、先にも書いたように、起訴まで踏みとどまったのはむしろ評価しなければならないかもしれません。



 なお、産経新聞が会見の詳しい内容をMSN産経ニュースで配信していますので、興味のある方はググってください。
posted by s19171107 at 22:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月27日

コメ欄が大変です/民主主義の恐ろしさ

 7月31日づけ「立場としての「正義」「優位」は実務における「手段」と「内容」を絶対には正当化しません」においてご紹介した件について動きがありました。以下。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090826-00000171-jij-soci
>>> 懲戒免職取り消し求め提訴=人件費張り紙はがし−鹿児島・阿久根市
8月26日20時24分配信 時事通信

 鹿児島県阿久根市の竹原信一市長の意向で掲示された人件費の張り紙をはがし、懲戒免職処分を受けた元市職員の男性が26日、処分は裁量権の乱用だとして、市に取り消しを求める訴訟を鹿児島地裁に起こした。
 男性は記者会見を開き「免職に値するような行為でなく、処分は不当」と訴えた。代理人弁護士は「張り紙はパワハラの象徴。明らかに間違っている」と話した。
 訴状によると、張り紙は4月、庁舎内各課などの入り口付近に張り出され、2007年度の部署ごとの人数と人件費総額が記載されていた。職員らは「萎縮(いしゅく)させ、職場環境を悪化させる」と感じたといい、男性は張り紙計16枚をはがし、7月末に懲戒免職処分を受けた。
 提訴について竹原市長は、取材に「首長の命令を否定した職員は首になって当たり前。民間でも同じことでしょう」と話し、争う意向を示した。 
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 予想通りの展開なので、これ自体は驚くに値しないのですが、コメ欄が大変です。
>>> 2009年8月26日 20時36分 gnx*****さん

私もそう思う8,892点 私はそう思わない3,468点

経費削減は大事だが、ここに書いてあることだけで懲戒免職されたのならありえないだろ

民間会社では当たり前と言ってますが
経歴を見てみたら防衛大学からそのまま入隊しその後親の建設会社に就職

本当の民間会社がどんなところかを知らないくせに民間会社では当たり前なんてことを言うな
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>>> 2009年8月26日 20時35分 miy*****さん

私もそう思う7,733点 私はそう思わない3,590点

提訴して当然だ。闘って自分の立場をとり返してください。
市長は、民間でも同じだと言っているようですが、民間だってこんな理由で社員を首にはできないよ。
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>>> 2009年8月26日 20時30分 nar*****さん
私もそう思う7,400点 私はそう思わない3,416点

金を盗んでもなかなか懲戒免職にはならない。

農水省の90%が加入する労組など、給料泥棒しても、その金を労組が負担して
本人ノーダメージ

たしかにやり過ぎかもしれないが、公務員を首に出来る習慣は継続して欲しい。

身内に甘すぎるよ、公務員は
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 一瞬、幻覚を見ているのではないかとすら思いました。Yahooニュースの公務員関係記事のコメ欄の賛同数上位コメントといえば、昨今の安易な公務員バッシングの最先端であるということは、皆様もよくご存知かと思います。

 そんな通例に反して、今回のコメ欄の賛同数上位3位までのコメントはすべて、表現の強弱はあるものの、市長の行為を「やりすぎ」と指摘しています。さすがに擁護しきれないようです。案外コメ欄の中の人もマトモではないかと思う一方で、この現象は、これ以外の記事における気の狂ったコメントに対する大量の賛同クリックがマジでなされているという証左であるとも言いえるので、果たしてコメ欄の中の人たちを見直していいのかどうなのかちょっと判断に苦しみますw

 擁護しきれないといえば、「住民至上主義」と称して自身の「正当性」の根拠としてきた阿久根市民からも「市長はやりすぎだ」といわれているようです。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news-spe/20090210-154510/news/20090801-OYS1T00319.htm
>>> 張り紙はがし職員懲戒免、市長派も「やり過ぎだ」

 鹿児島県阿久根市で、竹原信一市長が市役所内に掲示した職員人件費の張り紙をはがしたとして、市民環境課の男性係長(45)が31日、懲戒免職になった。厳しい処分に対し、これまで竹原市長の「改革」を支持してきた市民からも「処分はやり過ぎ」との声が上がった。

 竹原市長は「事件の重大性にかんがみ、処分することにした」などと説明。空席になった係長ポストは民間から補充する考えを明らかにした。

 係長は「懲戒免職には該当しない行為だと思う」と、市の公平委員会に不服を申し立てる意向を示した。市職員労働組合(203人)は同日夕、市役所駐車場で集会を開き、裁判闘争も視野に係長の職場復帰を支援する方針を確認した。

 一方、市長を支持する政治団体・阿想(あそう)会の松岡徳博会長(54)も「やり過ぎだ。市議会で反市長派の抵抗が強まるのではないか」と指摘。市長派の松元薫久市議(32)は「市長は、改革を断行する厳しい姿勢で決断したと思うが、懲戒免職は重すぎる。せっかく華々しく再選されたのに、改革の障害になりかねない」と残念がった。

 出直し市長選で竹原市長に投票した無職男性(79)は「他の職員への見せしめのような処分はいかがなものか。時には荒療治が必要と思い、竹原流改革に賛同してきたが、これでは支持できない」と首をかしげた。

(2009年8月1日 読売新聞)
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 いやはや、私はてっきり、竹原市長の一連の行動はすべて橋下大阪府知事のパクリだと思っており、また、およそ橋下氏以上のアホが首長選挙で勝てるはずが無いと思っていたので、そもそも鹿児島県内のどこにあるのかも正確には知らないし、市政をめぐる歴史的背景などの情報も少ない阿久根の件については放置してきたんですが、このたび改めて検索しなおしてみたところ、竹原氏は、本件みたいな異常な処分に加えて先日は以下みたいなことまで口走っていたそうそうじゃないですか。橋下氏だって、例の光市事件をめぐる民事裁判で2連敗していますが、ここまでは言いませんでしたよ。まあシンパはネタなのかマジなのか知りませんが、似たようなことを喚いていますけど。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news-spe/20090210-154510/news/20090730-OYS1T00232.htm
>>> 阿久根市職労訴訟、市長「裁判官も公務員仲間」

 鹿児島地裁で29日に開かれた、阿久根市職員労働組合が同市を相手取り、庁舎内にある組合事務所の使用許可取り消しの無効を求めた訴訟の初弁論。市側は全面的に争う姿勢を見せながらも、「裁判費用に税金が使われることや、裁判官も公務員であり、公平な立場に立てない」などを理由にして出廷しなかった。

 29日の初弁論で市側が提出した答弁書では、退去通告の理由について〈1〉市職労は市長選の際、事務所で竹原市長の政策を批判するためのビラを作成した〈2〉職員の給与水準が市民より高いのに、事務所の使用料は全額免除されている〈3〉市庁舎からの退去は竹原市長の選挙公約でもあり、市民も支持している――などと主張した。

 一方、市職労側は、市が施設の使用を一度許可した場合、地方自治法では、〈1〉公用で使う必要が生じた場合〈2〉許可条件に違反する行為があった場合――などにしか許可取り消しができないと定めている点を指摘。「市側の主張は、許可取り消しの理由に当たらず、裁量権を逸脱している」と反論している。

    ◇

 市職労側は初弁論後、鹿児島市役所内で報告会を開き、市職労や自治労県本部から10人が参加した。

 訴訟と平行して、市職労側は鹿児島地裁に行政事件訴訟法に基づく、市長の許可取り消し処分の停止を申し立て、同地裁は今月10日、認める決定を出している。

 小川正弁護士は、市側が出廷しなかったことについて、「実質的に市側が裁判を放棄した」と述べ、勝訴に自信を見せた。自治労県本部の高橋誠書記次長は「庁舎内に組合事務所を設けることは双方にとって都合が良い。我々が期待する結果が出ると聞いてほっとしている」と話した。

 この日、取材に応じた竹原市長は「裁判官は自治労と同じ公務員の仲間。負けると分かっている裁判に税金を無駄遣いさせるつもりはない」と語った。

(2009年7月30日 読売新聞)
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 さらに、本件については懲戒免職に飽き足らず、器物損壊の刑事告訴までしたそうで。「裁判官も公務員仲間」発言からおよそ10日しかたっていないのに。基地外は見慣れている私ですが、ちょっとこれは本気で頭の調子を疑います。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news-spe/20090210-154510/news/20090811-OYS1T00714.htm
>>> 「張り紙はがし」元職員、懲戒免の次は刑事告訴へ
 鹿児島県阿久根市の竹原信一市長は11日、市役所内に掲示していた職員人件費の張り紙をはがし、懲戒免職にした元係長の男性(45)を器物損壊容疑で県警に告訴することを明らかにした。

 竹原市長は4月16日、庁内の各部署の出入り口に2007年度の所属職員の総人件費などを記した張り紙を掲示。翌17日、竹原市長に対する2度目の不信任案が市議会で可決され、市長が失職した後に、市民環境課の係長だった男性は、すべての張り紙をはがした。

 竹原市長は、「行財政改革を求める市民への挑戦的な行為をした」として、男性を7月31日付で懲戒免職にしている。

 告訴について、竹原市長は「男性が反省しておらず、信賞必罰の意味でも、刑事罰を与えるのは当然」と説明。弁護士と相談しながら手続きを進め、近く市長名で告訴するという。

 元係長の男性は、市公平委員会に懲戒免職処分の不服申し立てを行う意向を示している。

(2009年8月11日 読売新聞)
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 なんか、自分で言い出したことなのにこういっちゃ変かもしれませんが、ネット上で喚いている感情屋って本当に実在するんだなあ。。。

 しかし彼はそうはいっても実際に市長、すなわち市民の信任を得ている身。市民は果たして市長の狂気を知って選んだのか、それとも流石にここまでアレとは知らずに選んだのか。その背景については、読売新聞が特集していました。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news-spe/20090210-154510/dokohe/do_090602.htm
>>> <上>「年収700万円」の衝撃

 鹿児島県阿久根市の出直し市長選は、2度の不信任決議を受け失職した竹原信一市長(50)が再選を果たした。竹原氏の何が有権者を引きつけたのか。「竹原流改革」はどこへ向かうのか。

     ◇

 「社会的弱者を救うのが政治の役目。竹原さんならやってくれると1票を託しました」

 市内の20歳代の男性は1日、きっぱりと話した。

 きっかけは、竹原氏が2月に市のホームページで1円単位で公開した全職員の給与だった。「市職員の半数以上が年収700万円」に衝撃を受けた。

 収入は同居している女性と合わせ月約25万円。「こちらは休みも少なく、働きづめ。市役所の窓口対応は悪いのに、給与が高すぎる」と怒りがこみ上げた。

 国家公務員給与を100とした阿久根市職員のラスパイレス指数は94・9。県内18市の中では16番目で、公務員の中では高いとは言えない。

 だが阿久根市民の平均年収は1人当たり200万〜300万円とされる。竹原氏はこの点をとらえ、選挙戦で「高すぎる職員給与」を前面に打ち出した。出陣式では「このまちには非常に惨めな人と、金持ちの人、権力を持っている人がいる」と強調、有権者の心をとらえることに成功した。

 竹原氏に敗れた元国土交通省職員・田中勇一氏(56)には、反竹原氏派の市議らに加え、市内100の企業、団体が支援に回っていた。しかし陣営幹部は、普段は支持してくれている高齢者や若者らの票が竹原氏に流れるのを、食い止められなかったと分析。「職員の厚遇批判がボディーブローのように効いた」と振り返る。

 昨年9月の市長就任以来、議会、職員をやり玉に挙げて「改革」を唱えてきた竹原氏。職員給与公開は、大阪府の橋下徹知事が竹原氏にならって約1か月後に職員のモデル年収をホームページに掲載するなど、他自治体にも影響を与えた。

 阿久根市の漁業女性(66)は竹原氏が昨年、市役所の職員専用駐車場を市民に開放したことを挙げ、「行動力、実行力があり、目線が市民に向いている」と言う。

 再選の予兆はあった。

 竹原氏への1度目の不信任決議後、市議会(定数16)が解散して3月に行われた出直し市議選。反竹原氏派が多数を確保したものの、竹原氏支持派が上位5人を占めたのだ。

 竹原氏の「改革」の原点は2003年にさかのぼる。市役所の窓口対応の悪さに憤り、1人でバイクに乗って市内を回り、市役所の体質を批判するビラを各戸に配り始めた。

 それから6年。竹原氏をよく知る人物は「市民の怒り、不満を見抜き、それを単純化してぶつけたのが今回の選挙だ」と語る。

 1日、竹原氏は職員の出迎えを断って自家用車で初登庁し、市長室へ。記者会見では早速、「人件費はこれまでの半分でできる」、職員労働組合事務所の市庁舎からの退去も「早いうちに要請したい」と語った。

 「竹原流改革」の第2幕が開いた。

(2009年6月2日 読売新聞)
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 つまり、本日ご紹介した情報を全てあわせて考えると、半数の市職員の年収が一般市民の平均年収の倍であることに対して不満を抱いた市民の感情を現市長の竹原氏が掴み権力を握ったが、その竹原氏がとんでもない人物で、彼に信任票を入れた支持者でさえ昨今の市長の行動には困惑している、といったところですか。

 大衆民主主義の恐ろしさを感じる展開であるとともに、意外に私の研究テーマに近い現象が詰まっていることに気がつきました。ちょっと追っかけてみようと思います。次回の市長選挙の行方には特に。だいぶ先でしょうけど。
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2009年08月25日

日本基準ではどうなるんだろう/NASAが光明星2号に人工衛星認定

http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2009082500694&j1
>>> 人工衛星、軌道に乗らず失敗=韓国のロケット打ち上げ
 【外羅老島(韓国南部)時事】韓国南部・全羅南道の羅老宇宙センターで25日午後、同国初の人工衛星搭載ロケット「羅老号(KSLV1)」が打ち上げられた。発射9分後に衛星の分離に成功したが、予定の軌道には乗らなかった。衛星が今後軌道修正し、地上と交信できる可能性は低く失敗したもようだ。
 ロケットは午後5時に打ち上げられ、沖縄周辺の日本領海の上空を通過、発射地点から約2700キロ離れたフィリピン周辺の海上に1段目を落下させた。この後、2段目と衛星を分離。当初の予定では、衛星は高度306キロで軌道に乗るはずだったが、同約340キロ地点にまで到達した。
 韓国当局者は「部分成功」とみなしているものの、一部の宇宙専門家は「衛星が正常な軌道に復帰し、地上と通信するのは困難だろう」と指摘。政府は打ち上げに協力したロシアと共に原因分析を急いでいる。(2009/08/25-21:56)
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 4月に共和国が飛翔体を発射したとき、日本政府はそれを「ミサイル」であると断定しましたが、その根拠のひとつとして「人工衛星としての実態がない」をあげました。
http://www.asahi.com/politics/update/0410/TKY200904100138.html
>>> 政府、「ミサイル」と表現 「ミサイル関連飛翔体」から2009年4月10日11時57分

 河村官房長官は10日の記者会見で、北朝鮮が発射したミサイルについて、初めて「ミサイル」と表現した。当初は「飛翔体(ひしょうたい)」、6日からは「ミサイル関連飛翔体」と呼んでいた。

 河村長官は変更の理由として、(1)国会の北朝鮮への抗議決議で「ミサイル発射」と断定している(2)北朝鮮側の打ち上げ成功の発表にもかかわらず、電波を受信できないなど「人工衛星としての実態がない」――の2点を挙げた。
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 となると、今回の南側の発射も「人工衛星としての実態がない」ことになりそうな気配がしているのですが、どうなるんでしょうか。

 ところで、朝鮮新報(共和国派の報道機関)を見ていたら、こんな記事が。
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/05/0905j0821-00001.htm
>>> 人工衛星「光明星2号」発射 米NASAが認める


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 米航空宇宙局(NASA)が、今年4月に朝鮮が打ち上げた人工衛星「光明星2号」を人工衛星の打ち上げであると認定していたことが明らかになった。

 NASAは、世界各国の人工衛星やスペースシャトルなどの打ち上げ実績を年代別に整理して公開している。

 NASAのウェブサイトにある「2009年の世界の宇宙発射」(2009 Worldwide Space Launches)というリストには、今年の18番目の宇宙発射として「光明星2号」が運搬ロケット「銀河2号」によって打ち上げられたと記されている。

 NASAは4月の発射について、弾道ミサイルではなく人工衛星だということを認めたことになる。

 今回、米国の政府機関がこのような見解を示した意味は決して小さくない。

 米国とそれに追従する諸国は、朝鮮の平和目的の人工衛星打ち上げを弾道ミサイル発射だと主張した。

 国連安全保障理事会で4月14日に採択された議長声明は、朝鮮の人工衛星打ち上げに対して単に「発射」というあいまいな表現を使って非難した。

 平和目的の宇宙開発は、すべての国に認められた権利である。したがって、国連安保理が過去に特定国家の人工衛星打ち上げを問題視したことは一度もなかった。

 今回、米国政府は朝鮮の宇宙発射体が人工衛星であると認めながらも、この問題を差別的に国連安保理に持ち込み糾弾することによって対朝鮮制裁を実行に移した。

 朝鮮は国際法上の手続きを経て合法的に人工衛星を打ち上げたが、米国などがこれを問題視したことで、6者会談の命ともいえる自主権尊重と平等の原則が踏みにじられ、会談は破たんした。

 人工衛星打ち上げ問題をめぐる米国の対応はその後、朝鮮を2度目の核実験実施へと追い込むなど、朝鮮半島情勢に緊張をもたらすことになった。

 一方、南朝鮮も初の人工衛星打ち上げを準備しているが、これを問題視する声は聞こえてこない。

 朝鮮は「6者会談参加国が南朝鮮の衛星打ち上げも国連安保理に上程させるのかを注視するだろう。今後、南朝鮮の衛星打ち上げに対する6者会談参加国の反応と態度を見れば、平等の原則が存在するのか、もしくは崩れたのかが再度明白になるだろう」(外務省スポークスマン、8月10日)という立場を明らかにしている。

 なお、NASAは朝鮮が1998年8月に打ち上げた人工衛星「光明星1号」もリストに載せ、成功と認めている。(姜)

[朝鮮新報 2009.8.21]
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 8月25日現在では、該当ページでは光明星2号の記述は削除されているけど、Googleのキャッシュにはしっかりと記述されています。
>>> 18. April 5 Kwangmyongsong 2 Unha-2 North Korea Test failed <<<
 また、光明星1号についても、現行のページでは記述は削除されているものの、やはりキャッシュには記述があります。
>>> 54. Aug. 29 Kwangmyongsong 1 Taepo Dong North Korea Test <<<
 アメって朝鮮新報はチェックしているってことなんでしょうか? 手前の国家機関の公式発表はろくにチェックしていないのにww
posted by s19171107 at 23:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月24日

「官財癒着としての天下り」って結局どうなったの?

 ついに衆院選の投票日まで1週間を切りました。今回は「政権選択選挙」とのこと(でも衆院選って本来的には常に「政権選択」と直結しているから、本当は今回だけ特別に「政権選択選挙」と名づけるのはおかしいんだけどね)で、しばしば自民党と民主党の掲げる公約の違いがメディア報道の焦点になっています。自民党の公約は「成長重視」であるのに対して、民主党の公約は「生活重視」であり、この辺が選択の軸になるとかならないとかそういうようなことを巷では聞きます(ちょっと単純で乱暴にすぎる分け方だと思うけど)。

 しかしながら、いわゆる「脱官僚」というスローガンについては、互いに「お前らじゃ無理だ!」とネガキャンをはっているように、方向性としては両党ともに共通するところがあると思います。そしてその筆頭が、「天下り」に関する規制であるといえると思います。

 天下り問題は、以前よりずーっと日本の政治においての課題として、定期的に取り上げられてきた問題です。ですから、別に今回の選挙で天下り問題が取り上げられることについては、特に驚くに値することではありません。しかしながら、今回の選挙における天下り問題は、私の記憶違いかもしれませんが、今までとは切り口がちょっと違うなあと思います。

 薬害エイズのときだったと思いますが、あのときも天下りが問題になったと記憶していますが、切り口は「監督者たる行政が被監督者と癒着していては行政の監督業務をゆがめる。天下りはその象徴である。」というものが結構あったように思います。「天上り」とかいうワードもちらほらと耳にしたような。

 あれからだいぶたちました。こういう問題に関する記憶力は良い方だと自負している私ですが、少しずつデータが抜けるほど時間がたちました。しかしながら、「官財癒着」という問題点、そしてその象徴であると名指しされた「天下り」というのは、さして大きくは改善されてもいないように思います。

 そんな昨今における天下り問題。テレビニュースや新聞報道などを聞き流し・流し読みしている限りでは、「天下りという慣行によって不必要な歳出が発生している」ので、「税金の無駄遣いをやめるために天下りを廃止せよ!」という文脈で、ほとんどの天下り問題は位置づけられているように思います。

 もちろん私としては、本当にどう考えてもいらんような事業であるにもかかわらず、天下り先の確保のために無理して延命させている事業体への「天下り阻止」については、「世論」と同じ立場であります。しかし、昨今の、天下り問題を単に「無駄遣い阻止」レベルの話にとどめてしまうということについては、本当にそれだけでよいのか、というかあんたら十数年前のことも忘れてしまったのかいな、と思わざるを得ません(まあ、私もおぼろげなので人のことを言えないのでありますが)。

 むしろ、今の天下り問題が「無駄遣い阻止」という文脈で位置づけられていることについて、「無駄遣い阻止」が往々にして「民間委託」、それもかなり安易な「民間委託」とリンクしている点を含めて考えると、「どのようなプロセスで委託先を決定しているのか」というところに対する不断の監視をしなければ、新しい形での「官財癒着」の構図を作るような気もしないでもありません。

 しかし、昨今の行政と大衆の関係構図や大衆による行政批判の言説を見聞きしていると、大衆は行政事務を行政機関に「やらせている」というよりは「丸投げしている」という風に見えてなりません。また、あれだけ「公務員は職務怠慢だ!」とか「公務員は公僕、国民に仕える使用人であり、国民は主人!」とか言う割には、実際は主人らしいことはほとんどしようとしないという点が見られます。その点を含めて考えると、不断の監視には、ちょっと不安があります。
posted by s19171107 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月23日

日本国は今日も平常運転です

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090823-00000061-sph-soci
>>> 自民衝撃の数字 朝・毎・読・日経に続き共同通信も民主300議席超を予想
8月23日8時1分配信 スポーツ報知

 共同通信社は22日、衆院選(30日投開票)の情勢調査を行い、その結果、民主党が300小選挙区、全国11ブロックの比例代表(定数180)ともに圧倒し、単独過半数(241議席)を突破、300議席を超える勢いであることが分かった。議席半減の公算が出てきた自民党はこの日、麻生太郎首相(68)が豪雨災害のあった兵庫県佐用町を視察した際、「行方不明者」と言うべきところを「『遺体』が見つかるように…」と発言。残り1週間となった選挙戦で、衝撃の数字に加え、収まらない首相の不用意な発言と、目も当てられない状態になってきた。

 共同通信社が実施した全国の有権者約15万5100人を対象にした電話世論調査と取材を加味した上での情勢調査によれば、民主党は小選挙区と比例代表ともに300議席を超える勢いで、政権交代の可能性が強まっている。自民党は選挙前の300議席から100議席台前半に激減する公算が大きく、公明党も選挙前の31議席を大きく下回る可能性がある。

 共産、社民、国民新の野党3党は伸び悩んでいる。みんなの党と改革クラブ、新党日本も選挙前勢力維持の見通しは立っていない。

 民主は4年前の前回衆院選で惨敗した首都圏など大都市圏を始め、東北、北関東、北陸信越、中国など地方圏でも先行。衆院再可決が可能になる320議席に迫る情勢だ。

 自民は1996年衆院選以降、過去4回の小選挙区選挙で一度も負けていない「自民王国」でも軒並み苦戦を強いられており、当選圏に入っている選挙区は民主の約190に対し、わずか30余り。小選挙区の獲得議席は80に届かない見込みで、比例代表も過去最低の00年衆院選の56を下回る可能性が大きい。

 衝撃の結果に自民党内では「せめて150議席は取らないと。100議席じゃ党として成り立たない」(幹事長経験者)、「やはり『麻生降ろし』をしておけば良かった」(若手)と悲鳴や恨み節が飛び交っている。

 麻生首相は遊説先の兵庫県内の候補者事務所でのあいさつで「厳しい状況にあると言われるが、有権者の反応は間違いなく良くなっている」と強がって見せたが、この日午前、豪雨災害に見舞われた兵庫県佐用町の現場を視察した後、行った記者団とのぶら下がり取材で、不用意な発言が飛び出した。2人の行方不明者に触れ、「引き続き捜査、捜索に当たっている方々は、ぜひ『遺体』が見つかるよう、今後とも努力をしていただきたい」と述べた。

 被災者の前での発言ではなかったが、奇跡を信じ、不明者の帰りを待つ家族の神経を逆なでする配慮を欠いた発言に、取材終了後、秘書官を通じ「遺体」を「行方不明者」に訂正。だが、この発言が超劣勢の選挙戦に終止符を打つことになりかねない。
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 この報道記事は、前半の「民主圧勝か」と、後半の「自民もうだめぽ」の2つに分けられると思いますので、当記事でも2つに分割して読んでみたいと思います。

 さて、前半について。実際の各党の獲得議席は選挙前に報道される「議席予想」を下回るというのが通例ですので、実際に300議席を超えるかはわかりませんが、相当数の議席を確保することでしょう。

 いやはや、郵政選挙で自民を勝たせすぎたがゆえに、その後しばらくは、あらゆることを力技で押し切ってきたというのを忘れてしまったのか。。。まあ、「困ったときにはみんなで力を合わせてがんばろー」という、幼稚園・小学校時節に叩き込まれた発想が行き過ぎて「大連立」とか言い出す国民(「大連立」という手法が一概に悪いわけじゃないけど、この前の騒動に際しては、ちょっと安易ではなかっただろうか)だから、単一政党が圧倒的多数の議席を取ろうが、諸政党が同じような数の議席を等しく分配しようが、余り変わらないのかもしれないけれど。実に「日本らしい」ということで。

 後半。麻生ちゃんの「失言」とやらについて。この手の発言への批判については、当ブログでも6月18日づけ「当事者感情への「配慮」を名目とする「自粛」のもたらすもの」にて取り上げましたが、例によって「奇跡を信じ、不明者の帰りを待つ家族の神経を逆なでする配慮を欠いた発言」だからダメだそうです。

 しかしながら、変に希望を持たせることが「不明者の帰りを待つ家族」のためかというと、果たして本当にそうなのかは疑問符をつけざるを得ないことは前掲過去ログにおいても書いたとおりですし、稀に本当にいる、「奇跡」を信じている人については、そういう人は「奇跡」を信じることが、ある種の「宗教」状態ですから、麻生ちゃんごときが何を言おうと聞いちゃいないと思うんですがねえ。さらにいえば、「奇跡」の可能性が限りなくゼロであるということは、実は「不明者の帰りを待つ家族」も重々承知しているかもしれません。となれば、いよいよ誰のための「配慮」なのかサッパリ分からないことになります。というか、それ以前にそもそも麻生ちゃんは「不明者の帰りを待つ家族」に面と向かってこの発言をしたわけではなく、捜索活動にあたっている作業員に向かっていっている件について。一応、麻生ちゃんは今のところ内閣総理大臣すなわち日本行政府の長なんですから、行政活動としての捜索活動に当たっている作業員たちは部下ということになります。部下への指示に際しても、わけの分からん婉曲表現を使う必要はあるのでしょうか。ぜひ、上司としての部下への指示は、端的に出してもらいたいのですがねえ。

 まあいずれにせよ、この「失言」は噛み付いたところで余り意味のないことではないのかと思えてなりません。こんなことに噛み付いている暇があったら前掲過去ログにも書いたように、「不明者の帰りを待つ家族」の精神的なショックに対して如何にケアしてゆくかということを考えたほうが良いんじゃないでしょうか。しかしまあ、これもまた実に「日本らしい」一幕です。日本国は今日も平常運転です。
posted by s19171107 at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月21日

結果結論偏重

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090821-00000890-yom-pol
>>> 国家公務員年収、4年ぶり減少…人事院勧告完全実施へ
8月21日19時44分配信 読売新聞

 政府は21日、2009年度の国家公務員一般職(行政職)の給与について、月給と期末・勤勉手当(ボーナス)をともに引き下げるとした人事院勧告を完全実施する方針を決めた。

 25日にも開く給与関係閣僚会議と閣議で決定する。

 人事院勧告の減額幅は、月給が平均863円(0・22%)、ボーナスが過去最大の0・35か月分(7・8%)。月給とボーナスを同時に引き下げる勧告は6年ぶりで、景気悪化による民間企業の給与水準の低下を反映した。

 勧告通りに実施すると、平均年収は前年度比15万4000円(2・4%)減の635万6000円となる。年収の減少は4年ぶりで、03年度の16万5000円(2・6%)に次ぐ過去2番目の減少幅となる。

 政府が人事院勧告からわずか2週間で結論を出すのは、きわめて異例。30日の衆院選投開票を前に、公務員の人件費削減を政権公約(マニフェスト)に盛り込んだ民主党をけん制し、政府・与党の改革姿勢をアピールする狙いがあるとみられる。
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 記事を読めばわかりますが、この決定は、11日の人事院勧告に基づきます。11日の勧告に関する報道は以下、12日付産経配信記事参照。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090812-00000085-san-pol
>>> 公務員 月給・賞与同時下げ 人事院勧告 減額幅最大級
8月12日7時56分配信 産経新聞

 人事院は11日、平成21年度の国家公務員一般職の月給とボーナス(期末・勤勉手当)を、ともに引き下げるよう内閣と国会に勧告した。

 勧告通りに実施されれば、平均年間給与は勧告前に比べて15万4000円(2・4%)減で、15年勧告の16万5000円(2・6%)減に次ぐ過去2番目の大幅減額となる。月給とボーナスの同時引き下げは6年ぶり3回目。

 ボーナスの年間の下げ幅は月給の0・35カ月分で、11年に勧告した0・3カ月分を上回り過去最大。月給は平均0・2%引き下げる。昨年秋以降の経済危機の影響で民間企業の支給水準が、いずれも公務員を下回ったためだ。

 政府は衆院選後の9月以降、勧告通り給与改定するかどうか検討する。
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 要するに、「昨年秋以降の経済危機の影響で民間企業の支給水準が、いずれも公務員を下回った」ため、「国家公務員一般職の月給とボーナス(期末・勤勉手当)を、ともに引き下げる」べしという人事院勧告が11日に出され、それをうけ、21日にこの勧告を完全に実施する決定が下されたという経緯になります。

 まあなんでこんな読めばわかるようなことをわざわざ書いたのかといいますと、例によってコメ欄を巡回したところ、「公務員給与が下がる」という「結果」しかみていないアホがいるためです(厳密には「国家」公務員の給与が下がるというニュースなのに、なぜが地元の市役所の職員の怠慢がどうのこうのとかガタガタ抜かしている、更なるアホがいて頭が痛いわけですが)。もう、いつものようにここに引っ張り出して晒しあげる気力もなくなってきます。

 なんでこいつらって物事の経緯を見ようとせず、「結果」「結論」だけを見て、その理由づけや正当化をオレ理論でつなぎ合わせようとするんでしょうかねぇ。「結果」「結論」も「結果」「結論」で、正しく引用するわけではなく、虫食いの引用だし。あのね、「昨今の公務員は仕事をしていないから給与が引き下げられて当然!」とか、「国家財政が危ないから公務員の人件費が引き下げられて当然!」というのは、それはそれでいいとしましょう。あまり色々とコメ欄を要求するのは酷ですから。でもね、今回の人事院勧告が国家公務員の給与を引き下げるべきだとする理由は、怠慢云々とか国家財政云々ではなく、「昨年秋以降の経済危機の影響で民間企業の支給水準が、いずれも公務員を下回った」ためなんですよ。ちゃんと記事読みましたか? 記事が信用ならないなら、人事院のページにいけば「給与勧告の仕組みと本年の勧告のポイント」というpdfファイルがあるので、その6ページを読みなさい。

 まあ、これが公務員バッシングだけにとどまってくれるならまだしも、こういうのって「考え方の癖」ですから、あらゆる場面に出てきてしまうんですよね。たとえば刑事事件・刑事裁判に関する「世論」などでは、被告側の事情、たとえば故意か過失かとか犯行時の精神状態は如何だったかとかいう経緯を一切無視して、犯行の「結果」だけに焦点が合わさって、それに応じる刑罰だけを考えてしまうという現象がよく見られますが、こういう「結果偏重」の思考回路というのは、本記事コメ欄に見られる言説を導き出す思考回路と同一なんじゃないのかとか思ったりします。

 あとこれはどうでもいいんですが、「(給与の)民間企業の支給水準が、いずれも公務員を下回った」という理由で給与が下げられるってのもかわいそうなもんですね。職務実績理由ならば納得せざるを得ないけど、隣の家の晩御飯の食卓の様子に比して自分の家の晩御飯を決めているようなもんですからねぇ。となりがパチンコで大負けして今晩はカップ麺1杯だけだから今日はうちもカップ麺1杯って何よそれって感じですねえ。まあ、制度だから仕方ないし、中小零細企業も大企業の都合次第で売り上げが乱高下するので、公務員だけが特別というわけでもないのですが、それにしても。。。

続編記事
チュチェ98(2009)年11月19日づけ結果結論偏重ですらない
posted by s19171107 at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月19日

まだ刑事弁護がカネになるとか思っているのがいるのか

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090819-00000131-jij-soci
>>> ビデオ店放火、無罪主張へ=公判は1カ月で結審−大阪地裁
8月19日18時56分配信 時事通信

 大阪市浪速区の個室ビデオ店で昨年10月、16人が死亡した放火事件で、殺人と現住建造物等放火などの罪に問われた無職小川和弘被告(47)側が、裁判で「火は付けていない」と無罪を主張する方針であることが19日、分かった。
 17日までの大阪地裁での公判前整理手続きの結果、9月14日に初公判を開き、計8回の集中審理で10月15日に論告求刑などを行って結審することが決まった。
 小川被告は当初、「生きていくのが嫌になった」と放火を認めたが、その後、殺意を否認。弁護側は公判で「自殺する状況でなかった」と主張し、自白の任意性と信用性を争う方針。
 弁護人によると、小川被告は自白について「たばこの後始末をした記憶がなく、取り調べで『お前の部屋が火元だ』と言われたため」と話している。
 公判では、取り調べで容疑を否認する状況を録画したDVDも上映される予定という。
<<<
 コメ欄。
>>> これは弁護士の入れ知恵とみて間違いないだろうね。
金のためなら何でもするのが悪徳弁護士だ。
日弁連会長に土屋公献という在日がいたことからも素性がうかがえる。
<<<
 警察・検察発表を鵜呑みにしているという点(いつも思うんだけど、警察検察発表が正しいと言い切れる根拠って何処なんだろう)もさることながら、まだ刑事弁護がカネになるとか思っているのがいるとはねえ。
posted by s19171107 at 22:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月16日

靖国取材雑感

 今年の靖国取材のテーマは去年(右翼・左翼それぞれの8・15)の延長線上(右翼と左翼の8・15の戦い)としました。ということはすなわち、今年の報告記事を書くにはまず去年の報告記事から書かねばなりませんが、2年分の報告記事を書くのには若干の時間的猶予が必要です。だって1年も前のこと覚えていないもの。そういうわけで、報告本編は後日(この「後日」が厄介なんだよねw)としますが、先に雑感を記しておこうかと思います。ちなみに、目標は達成されました。あとは私の文章力次第ってことですww

 今年、取材していて一番思ったのは、参拝者について。8月15日に靖国神社まで来て参拝する人のが少しずつ減ってきているらしいということは、皆様も報道等でご存知かと思います。今年の参拝者数についてはまだ公表されていませんが、減り続けるかどうかは知りませんが、激増するということもないと思います。

 しかしながら、今年は数の変化のみならず、の面でも変化が始まっているのではないかと思いました。といいますのも、例年、8月15日には、栗林翁を中心としたコスプレ連中が出没しているということは、当ブログでも例年報じているとおりですが、例年、栗林一味には数多くの参拝者たちが写真撮影のために取り巻きのように集まっており、その人だかりは常に途切れることはありませんでした。そりゃそーですわな。あんな格好しているのがいれば、あまり靖国神社に来たことのない人ならば、写真にも収めたくなりますよ。(ちなみに私も最初のうちは物珍しさから写真を撮りまくっていましたが、今年は一味が出没したことを記録するために1枚だけ撮った以外は全く撮りませんでした。だって毎年全く同じ格好、同じ行動だし)

 しかし今年は、確かに写真撮影目当ての取り巻きはいることにはいるのですが、例年よりも気持ち少なめだったように思えたし、さらに、本当に短時間ではあるものの、取り巻きがサッパリいなくなった瞬間がありました。私はこの現象を、一味に物珍しさを感じるような一般人や新参者が本当に若干数ではあるものの減ったということを示す現象なのではないかと解釈します(もちろん、それを証明するためには向こう3年間くらいは調べ続けなくてはならないわけですけどね)。

 14日にも靖国神社周辺に用事があったついでに様子を見てきたんですが、各県遺族会の名義の観光バスが相当数集結し、集団参拝していました。遺族会は15日ではなく14日に参拝に来、15日に戦友たちに会いにくる元兵士たちには続々と「お迎え」が来、その数を減らし続けている。栗林一味に物珍しさを感じ、興味本位で撮影する色んな意味で一般人も減ったかもしれない。その一方で、昨年、五星紅旗が踏みつけられ、切り刻まれた挙句に燃やされた低俗なパフォーマンスがあった(去年の雑感記事がすごい鬱だったのはそれを目撃したせいなんですけど)ように、アレな人たちが15日にやってくるようになって来た。「8月15日の靖国神社」ってどうなっちゃうんだろう。私に心配されているようじゃいよいよヤヴァいよー
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2009年08月11日

他人に対しては「共産主義」

 全国的な公務員に対する批判に便乗した、真っ当な批判の論点から微妙にズレた「バッシング」レベルのヨタは、かつてほどではありませんが、未だに良く見られます。先日、久々に新聞の投書欄を見ていたところ、典型的な一品を発見しましたので、ちょっと取り上げておこうかと思います。
8月8日づけ朝日新聞 第14版 「声」欄

天下りは定年後に無報酬で

主婦 xxxx
(←ブログ管理者判断で伏字)
(福島県浪江町 58)
 官僚の天下り問題が論じられていますが、そもそも民間の会社にあっては、一定の年齢になったからと同期入社の全員にポストが与えられるわけではありません。教育の現場でも、すべての教師が校長や教頭になれるわけではないのです。なぜ、官僚だけが次官になれなかったからといって天下りの恩恵があるのか、不思議でなりません。
 次官などに就く就けぬに関係なく、長年積み上げてきた誇りある仕事を全うしてこそ、国家公務員としてあるべき姿のはずです。それを早々と見限って天下るようなことはやめ、人材活用のシステムが悪いのならそれを正して、本来の職務で国のために尽くしてほしいと思います。
 そして、一般庶民には考えられない額の退職金や年金をやがて堂々と手にしたあかつきには、天下りを名誉職として奉仕の心を持って無報酬でお務め
(ママ)いただけば、この国のありようも少しは変わっていくのではないでしょうか。
 第1・2段落における現状批判は、なんか微妙にズレているというか、何か違うような気がするんですが、本記事の本題とは関係ないので割愛します。

 第3段落。天下りの現状に対する提案の段落ですが、その中で筆者は、退職金を得た後の天下り先では無報酬で奉仕せよとしています。昨今の公務員関係の報道に対する「世論」としては、このように、「もらう給料に対して働きが足りないのではないか」という、まあそれなりに分からんでもない言説(とはいえど中央の激務担当者や非正規職員に対してはもう少しくらい出してもいいんじゃないかとも個人的には思っているのですがまあいいや)を飛び越えて、無報酬労働を要求する過剰なものがちらほらと見られます。

 ところで、当ブログでは以前より日本共産党関係の「世論」を集め、その傾向を分析してまいりました。同党関係の「世論」には手厳しい批判が少なくなく、その中には、同党が現在掲げている政策案に対する批判のみならず、同党が掲げている「共産主義」という思想そのものに対する批判も少なくありません。「反共」論者いわく「共産主義とは悪平等であり、労働意欲がなくなるからダメ」(この「反共」言説は、裏を返せば、働けば働くだけ自分の取り分になるという(ほんとにそうおもっているのか?)点において「資本主義」を支持することになります)と。特別に政治に興味が無い人であってもこの程度の言説なら何処かしらで聞いたことがあり、殆どの人がこの理論を以って、自己も「反共」の立場を宣言する代表的な「反共」言説であります。

 私としましても、前掲言説のような社会では労働意欲はわいてきません。珍しく私も「世論」と同意見です。しかしながら、それをいうならば、前掲投書第3段落をはじめとして昨今の公務員の労働環境に対する言説において少なくない、無報酬労働を要求する社会もまた、「共産主義」と同じく労働意欲を減退させるものではないでしょうか。

 自分に対しては「資本主義」を求め、他人に対しては「共産主義」を押し付ける、ソ連共産党が70年かけても結局、作ることができなかった「模範的共産主義的労働者」のような労働を求める昨今の一部「世論」。実に都合が良いと言わざるを得ません。

 もちろん、この主婦(58)はガチの共産主義者である可能性は、それはあると思います。そうであるならば、私としましては、「そうもいかないんですよ」とお答えしますが、昨今見られる同様の言説を口にしている人全てがガチの共産主義者であるとはとても思えないので、同様の言説を口にする人のうちで少なくない人については、前段落のように「実に都合が良い人」と判断します。
posted by s19171107 at 01:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月09日

押尾の件ってどうなったの?

 さっきまでフジテレビ系『サキヨミ』見ていたんですが、トップニュースとして酒井法子さん逮捕について30分ほど報じた後、なぜか中国のパクリ携帯追跡特集を始めてくださり、大原麗子さん訃報報道が始まり、最後の最後に意味不明な子育て支援のあり方についての特集で終わったわけですが、さっぱり触れられなかった押尾学氏が合成麻薬使用容疑で逮捕された件って解決したの? してないだろー

 Googleニュースで検索すると、昨日今日あたりからあらゆるメディアで報道量が全体的に減りつつあり、警察からの情報が少なくなってきて報じることも少なくなってきているというのは何となく想像つくんだけど、たいした情報も無いのに大騒ぎするいつものテレビメディアの慣例から考えると、さっぱり触れない(正確にはコメンテーターが酒井法子さん逮捕に関してちょっとだけ触れたけど深入りしなかった)のは異例だなあ。特に『サキヨミ』は週1回の番組。いつもなら今週1週間の動きを洗いざらい報じるのになあ。



 今週は初めての裁判員裁判があり、酒井法子さんが行方不明になったかと思ったら容疑者になって逮捕され、さらに押尾学氏が逮捕されたりと、結構濃い1週間でした。そのため、これらに関する報道量は膨大でありなかなか検証するにも時間がかかるんですが、可能な限り記事にできたらなと思います。と思ったら、気がついたら終戦記念日までもう1週間きっているじゃん。。。今年も例によってアレやろうと思っていたんだけど、まるで計画建ててなかった。というか、去年の取材記事すら書いていなかったような恐れが((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
posted by s19171107 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月07日

へんなところで「庶民感覚」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090807-00000100-mai-soci
>>> <酒井法子容疑者>最高裁が使用自粛 主演の広報用映画
8月7日20時40分配信 毎日新聞

 最高裁は7日、覚せい剤取締法違反容疑で逮捕状が出た酒井法子容疑者が主演する裁判員制度の広報用映画「審理」について、使用を自粛すると発表した。最高裁のウェブサイト上での無料動画配信を停止するほか、DVDやパンフレットの貸し出し、配布を中止した。全国の地裁や家裁などに掲示した広報ポスターも撤去する。

 「審理」は最高裁が昨年、「評議」「裁判員」に続く3作目の広報映画として製作。主人公に起用された酒井容疑者は、裁判員に選ばれる主婦を演じた。約60分で製作費は約7100万円。DVDとビデオ計約19万5000本を作製し、全国の地裁や図書館で市民に貸し出していた。

 酒井容疑者は08年3月の完成試写会に島田仁郎(にろう)・最高裁長官(当時)らと出席。その際の会見で「事件をみんなで考えるいい制度。自分が裁判員に選ばれたら、不安だが時間をつくって参加したい」と話していた。同10月には東京・台場であった東京地裁の裁判員制度関連行事に参加するなど、PR役を務めてきた。

 最高裁広報課は「酒井さんに逮捕状が出たという報道があることなど、諸般の事情を考慮して自粛を決めた」と説明している。【銭場裕司】
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 芸能人などが何らかの事情で逮捕された場合、その人物をCM広告やテレビ番組に起用していた企業が、その人物が真犯人なのか否なのかが判明する前から、とりあえず「有罪」扱いの如く、放映を取りやめる昨今の日本のヘタレな現象については、2月20日「ヘタレが萎縮して不当が罷り通る」などにおいて何度か取り上げて参りましたが、最高裁までもがねえ。

 こんなところではなく、ぜひ、対行政権力裁判において、その「庶民感覚」を発揮してくださいよ。
posted by s19171107 at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月05日

先入観

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090730-00000111-jij-soci
>>> 松本死刑囚弁護人を懲戒処分=業務停止1カ月、趣意書不提出で−第二東京弁護士会
7月30日18時58分配信 時事通信

 オウム真理教元代表松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚(54)控訴審弁護団の松井武弁護士について、第二東京弁護士会は30日までに、「期限内に控訴趣意書を提出しなかったことは、弁護士としての品位を失うべき非行に当たる」として、業務停止1カ月の懲戒処分とした。同弁護士会の懲戒委員会の多数意見。処分は27日付。
 松本死刑囚は、控訴趣意書の不提出により控訴が棄却され、2006年9月に死刑が確定。当時の東京高裁事務局長が07年、控訴審を担当した松井弁護士ら2人について懲戒請求していた。
 処分理由で同弁護士会は「提出期限の順守は弁護人としての基本的な職務」とした上で、松井弁護士が遅延の事情を説明しないまま審理を受ける機会を失わせ、被告の死刑を確定させた行為が、弁護士としての品位を失わせたとした。
 同弁護士会によると、委員には松本死刑囚の訴訟能力について専門家の意見を求めるなど相応の弁護活動を行っていたとして、戒告にとどめるべきだとの意見もあったという。
 松井弁護士は「裁判所という国家機関が処分を請求するのはおかしい」と主張したが、懲戒委員会は「請求は(事務局長が)個人として行った」と判断。「松本死刑囚と意思疎通できず、提出できないやむを得ない理由があった」との反論も退けた。
 主任弁護人だった松下明夫弁護士は昨年9月、仙台弁護士会から戒告処分とされた。松下弁護士によると、処分後に日弁連へ不服を申し立てたが、結論は出ていないという。
 松井弁護士の話 到底承服することはできない。戒められるべきは、東京高裁である。 

最終更新:7月30日20時27分
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 コメ欄。
>>> 人権派弁護士だか何だか知らんが人間として問題があるんじゃないの、この人
死刑反対という己の思想信条のために被害者の気持ちを踏みにじる事は許せないね
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 今回処分された松井武氏は、ほかにも色々な事件で弁護士をなさっています。まあ、当たり前ですが。その中には、本件弁護活動のように、「世間」を敵に回すものも少なくありません。たとえば光市事件とか。光市事件に関する書籍『光市事件 弁護団は何を立証したのか』において氏は、なぜそういう事件を引き受けるかという問いに対して「弁護士だから」としています。実に深く、そして刑事弁護人の本来の任務を的確に言い得ている言葉です。

 そんな松井氏に対する前掲コメ欄の言説は、「死刑反対という己の思想信条のために被害者の気持ちを踏みにじる」という部分に端的にあらわれているように、松井氏の刑事弁護の動機を「死刑廃止」であると断定しています。もしかしたら、そうかもしれません。しかし、本人はその説を肯定もせず否定もしていませんし、そもそも先にも書いたように、被告人を弁護するということは、その本来の任務であり、たとえ「死刑廃止」が秘められた目的であったとしても、現時点の氏の行動からは、そうであるかどうかの区別はできません。

 にもかかわらず、氏の動機を「死刑廃止のため」と断定するコメ欄。こういうのが今問題になっている「先入観」なんじゃないんですか。物事を悪いほうに悪いほうに持っていって勝手に怒る。ほんと、どうしたものか。
posted by s19171107 at 23:06| Comment(3) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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