朝日新聞が夕刊1面コラム「素粒子」で、計13人の死刑執行を指揮した鳩山邦夫法相を「死に神」と表記した問題で、朝日新聞社は2日までに、全国犯罪被害者の会(あすの会)が同社に送付した質問書に対し、「気持ちに思いが至らなかった」と回答した。あすの会は先月25日、「被害者遺族にどんな気持ちを起こさせるか考えなかったのか」など4点について質問していた。そもそもこの抗議自体がなんだかズレているような気がしてならないのですが、「戦線」は更に拡大の様相を呈しています。
回答は6月30日付。「法相に対する侮辱中傷になると思わないか」との質問には、「中傷する意図は全くなかった。侮辱、中傷と取られたとすれば、残念だ」と答えた。
回答について、あすの会は「満足させるものではない」として、再び抗議と質問をする予定という。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/080703/trl0807031752005-n1.htm
朝日新聞夕刊1面コラム「素粒子」で、計13人の死刑執行を指揮した鳩山邦夫法相を「死に神」と表記したことに抗議、質問した「全国犯罪被害者の会」(あすの会)への朝日新聞社の回答を不満として、「地下鉄サリン事件被害者の会」代表世話人の高橋シズヱさん(61)が3日、同社に抗議文を送付した。以下、本人のブログより。
抗議文では、あすの会の「被害者遺族にどんな気持ちを起こさせるか考えなかったのか」との質問に同社が「気持ちに思いが至らなかった」と回答したことに触れ、「犯罪被害者へのさまざまな二次被害防止の取り組みがなされている中、(朝日新聞社は)旧態依然と言わざるを得ない」と批判している。
鳩山法相については「現行法に従って粛々と(死刑執行を)実行した。何ら非難、中傷を受けるようなことではない」と擁護した。
朝日新聞社広報部の話「抗議には誠実に対応させていただきます」
http://blogs.yahoo.co.jp/whitecat12browncat12/24247733.html
私個人の意見としてではなく、地下鉄サリン事件被害者の会として、「御社6月18日付夕刊『素粒子』の“死に神”表現に対する回答についての抗議」という文章を朝日新聞社宛に出しました.なにこれ、朝日新聞社が「あすの会」へ送った回答書を見ずに、イメージで抗議したってことですか?
今日の午後に投函したので、朝日新聞社にはまだ届いていないのですが、東京地裁司法記者クラブに、「こういう抗議文を出しました」というお知らせはしました.
私の個人的な意見としては、この問題に関して、「素粒子」筆者はものすごく軽く考えているような気がします.
「風刺なんだからさぁ、わかるでしょうw、笑って受け流してよ」って.
これまでに抗議と質問の文章を突き付けていた全国犯罪被害者の会(あすの会)に、昨日、朝日新聞社から回答があったことが報道されていました.
私が抗議したわけではないので、その回答書を見ることはできなませんが、私たち遺族の気分の重さに反して、「何だってそんなに気にするの?」と言わんばかりの気軽さがまだそのまま感じられるのです.
それまで抗議表明していたのは、あすの会だけでしたが、地下鉄サリン事件を始めオウム事件の被害者や遺族、その他の犯罪被害者や遺族、一般の人たち、そういった多くの人々が関心をもち、朝日はどうでするつもりなのか? どう対応するんだろう?と注視していました.
ですから、「あすの会への回答書」を、紙面に掲載すれば良かったのに.
それくらいしてほしかったですよ.
今日の地下鉄サリン事件被害者の会からの抗議書は、もっといろいろ書きました。
来週にでも、その文章を載せることにします.
今夜はこれで.
しかしまあ、「犯罪被害者」という肩書きがあると、気分の重さを理由にした抗議もでき、そしてそれが大々的に報じられて、賛同意見もつくんですね。さらに、「犯罪被害者」という肩書きを持つ人の主張に対して疑問や批判を加えると、一部のアレな人たちが「当事者」を盾にその疑問・批判を封殺しようとするんですよね(ちなみに、封殺行為者は大体の場合、「被害者」「遺族」本人ではないところが、なんともまた)。
同和利権と同じ構造ができつつあるように思えてなりません。
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http://www.geocities.jp/s19171107/DIARY/BLOGINDEX/saiban.html
アレですが、抗議書という形をとって他のマスコミに出したことを流しているという点も、なんだかなぁ、です。
悪い言い方ですが、あすの会が抗議したから、あわてて便乗したとしか思えませんね、だって元の回答書を読んでいないんだものw
しかも同和利権の場合は、まがいなりにも社会的マイノリティの地位向上という面もありましたけど、いまの「犯罪被害者」の場合は、むしろ国家体制強化のロビイスト団体と化してますからね。
http://sekakata.exblog.jp/7268182/
しかし、「あすの会」の抗議書もそうですが、この高橋さんの場合もなんでまたしゃしゃりでてくるのが理由がさっぱり???なんですが…。ホントに猫の首に鈴じゃないですけど、今のうちに誰か批判しないとあとでエライことになると思うんですけどね。
件のブログのコメント欄には、当ブログ記事投稿後の「高橋さんは、実際に朝日新聞の回答を見てもいないのに抗議文を出されたのですね?エスパーですかw」という書き込みに対して、高橋氏が「私は出していません。」と書いています。確かに「私個人の意見としてではなく、地下鉄サリン事件被害者の会として」と最初から断り書きをしていますが、高橋氏は一応、「地下鉄サリン事件被害者の会」の「代表世話人」のはず。【昨今の大問題】である【大手新聞】の【一面コラム】の表現について、個人名義ではなく【 会 の 名 義 】で抗議文を送付するという大仕事に際して、【 代 表 世 話 人 】ともあろう人が関係資料を一切見ず、更に「私は出していません」と言ってのけるのはいかがなものでしょうかね。
「地下鉄サリン事件被害者の会」の意思決定プロセスがどういう構造になっているのかは分かりませんし、本件についても情報が少なすぎるので、実は合理的な理由があるのかもしれませんが、少なくとも、今、我々部外者が分かる範囲内で検討すると、「良く考えずに送りつけたんだろうなあ 無責任な話だ」と思わざるを得ません。