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2009年01月10日

「派遣村」叩きの言説と人種差別・民族差別主義者の言説がダブってみえる

 昨今の非正規労働者問題のひとつの象徴である「派遣村」をめぐっては、それまで個別に新聞の特集記事などに対する「世論」というカタチで散発的に出現していた非正規労働者叩きの言説が、東京のど真ん中に年末年始6日間も開設されていた上に、行政が動き、政治も高い関心を示したためか、その数が激増し、且つ、継続的に出現しました。その結果、昨今の非正規労働者叩きの典型的言説が一様に会したように思います。当ブログでは以前より所謂「自己責任論」の研究をしてまいりましたが、その一環として現在、「派遣村」叩きの世論収集・分析を行っている最中なのですが、研究途中の所感として、「派遣村」叩きの言説の中には人種差別・民族差別主義者的思考回路に基づくものがあるように感じます。

 「派遣村」を叩く人たちの言説、いや、広く非正規労働者を叩く言説は、非正規労働者の人格攻撃を多く含みます。そしてその過程で、彼らは良いニュースは黙殺する一方で、悪いニュースには飛びつくという、まさに人種差別・民族差別主義者的行動を我々に見せてくれます。すなわち、「派遣村」報道においては、特にテレビ報道において、「人のあたたかさが身に沁みた。必ず恩返ししたい。」というような「村民」の声が報じられていたのは皆様もご存知かと思います。しかし一方で、「講堂の中は自由がきかず、なかなか寝られなかった。5日に追い出されると聞いていたので、取りあえずほっとしている」という「村民」の声も報じられています。どちらも500人の村民のうちの一人、同じ「500分の1」です。にもかかわらず、彼らは前者は黙殺し、後者を取り上げ、「500分の1の声」を「1の声」として扱っています。これはまさに世界各国の人種差別・民族差別主義者の皆様の常套手段です。

 まあ、もともとこの傾向は見られていました。たとえば、非正規労働者に対する典型的なバッシング言説として、「怠け者」というものがありますが、実際の非正規労働者は、もともとは正規労働者であったが、たとえば病気などの理由で正規雇用を放棄せざるを得ず、結果的に今、非正規労働者として生活せざるを得ない人も多く含まれていて、決して「非正規労働者は怠け者だから非正規労働者なんだ!」とは言えないのであります。今回の現象もそのひとつに過ぎないといえばそうですが、以前にも増して人種差別・民族差別主義者っぷりが鮮明に現れているように思います。
posted by s19171107 at 13:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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