>>> 父「息子以上の苦しみを」 梅田・会社員ら刺殺27日判決まさか、同害復讐を法定罰とすることによって、応報以上の「復讐」(というか「新たな犯罪」と言っても過言ではないでしょう)を禁止した『ハンムラビ法典』に、21世紀になったにもかかわらず「進歩性」を感じるとはなあ。
大阪市北区の複合ビルで昨年2月、神戸市東灘区の会社員、森永彰さん=当時(30)=を強盗目的で刺殺するなど、2件の強盗殺人罪などに問われた元アルバイト、加賀山領治被告(59)の判決公判が27日に大阪地裁で開かれるのを前に、森永さんの父親が産経新聞の取材に応じ、悲痛な心境を語った。検察側の死刑求刑を踏まえ、父親は「命ごいする息子を殺した被告は、息子以上の苦しみを味わってほしい」と声を震わせた。
昨年11月の初公判以来、これまで4回開かれた公判を毎回傍聴してきた父親は、検察側が冒頭陳述や被告人質問などを通じて描き出した犯行状況が頭から離れないという。
複合ビル「D・D HOUSE」の共同トイレ。ナイフを何度も突き出す加賀山被告に対し、森永さんは素手で刃を握って抵抗。「やめてくれ」と叫んだが、加賀山被告は容赦なく胸などを複数回刺し、傷の深さは7〜13センチに達した−。
息子の声を知る父親には、「やめてくれ」という声がまるで聞こえるようだった。「よほど怖かったんだろう。なぜ命を奪う必要があったのか…」
真相を知ろうと法廷に通ったが、加賀山被告の口から納得のいく答えは最後まで聞かれなかった。法廷で「どこを狙って刺したのかは覚えていない。殺すつもりはなかった」などと殺意を否認した加賀山被告に対して「自分の命が惜しいのか」とむなしい思いだけが残った。
今月1日の命日。息子の親友や親族ら約35人が父親の自宅に集まり、仏壇を囲んで生前の思い出を語り合った。父親は事件の半年前、不動産関係の会社に勤めていた森永さんに仕事を依頼した。それから何度も電話で連絡を取り合い、息子の成長を頼もしく思っていた直後の事件だった。
「一緒に仕事をして、たくさん話ができたことがせめてもの救いだった」
そう自分に言い聞かせても、息子を思い出すと涙があふれ出る。公判には毎回、小さな遺骨を包んで持ち込み、帰宅すると仏前で公判の様子を話した。夜、息子が生前に着ていた服を身につけて眠りにつくこともある。
加賀山被告は20代のころ、刃物を使った強盗致傷事件を起こして実刑判決を受けて服役した。平成12年の中国人女子留学生=当時(24)=の強盗殺人事件、そして森永さんの事件も同様に刃物で胸や腹を刺す手口だった。
「わずかな金のために何度も人を殺せるなんて…。私は死刑論者ではないが、何回も公判を傍聴する中で極刑しかないと思った」
そんな父親の思いを検察側も代弁し、昨年12月の公判で死刑を求刑した。父親は27日、息子の親友らと一緒に判決を見届ける。
(2009年2月26日 06:40) <<<
どうでも良いようなところに893も真っ青な突っかかり方をしてくる「ご遺族のために!」が合言葉の方々も、いくら相手が遺族とはいえ、こういう明らかにアウトな要求に対しては忠告くらいはしたほうがいいと思うよ。
関連記事一覧
http://www.geocities.jp/s19171107/DIARY/BLOGINDEX/saiban.html
周囲の人はもっとこのご尊父に精神的ケアをされたほうがいいんじゃないでしょうか。それこそカウンセリングとか…。なんだか裁判が終わったあとのほうが心配です。死刑判決が出て極刑に処されたとしても、そのあと精神的にどうかなってしまわれそうですし…。
これに似たことですが、桶川市ストーカー殺人
事件の被害者の母親も「娘が当時来ていた
スーツを着てきました」ととくダネで言って
ました。
当時の服は被害者と遺族が同化するための
小道具なのでしょうか?
それと、マスコミのいう「遺族」の範囲がよく
わからないのですが、光市事件の本村氏は
法律上も夫であり父親でしたが、闇のサイト事件の被害者の交際相手は遺族に入れても良いので
しょうか?
交際3ヶ月、正式な結婚の約束は
していないということですが。
>放蕩息子と青瓢箪さん
そうですね。こういうところをみると、やっぱり「刑事事件において被害者が置いていかれている」というのも、ある意味正しい言説ですよね。
>けらさん
>当時の服は被害者と遺族が同化するための小道具なのでしょうか?
それは遺族になってみないことには分かりません。
>法律上も夫であり父親でしたが、闇のサイト事件の被害者の交際相手は遺族に入れても良いので
しょうか?
事実婚なら遺族に入るみたいですけどねえ。本件の場合はどうなんでしょ。