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2009年06月09日

各地で見られる「人物評の過一面性」

http://www.47news.jp/CN/200906/CN2009060801000485.html
>>> 米、人道的見地で即時釈放要求 北朝鮮の教化刑判決受け

 【ワシントン8日共同】北朝鮮に拘束された米国人女性記者ローラ・リンさんとユナ・リーさんに労働教化刑12年の判決が言い渡されたことを受け、オバマ米政権は当面「人道的見地」から即時釈放を求める姿勢だ。

 北朝鮮の核問題をめぐり米政府は、国連の制裁決議に加え独自制裁やテロ支援国家再指定を検討中だっただけに、北朝鮮は2人の釈放を“取引材料”に、米国を交渉に引きずり出そうとしているとみられる。

 米世論はこれまで、事件を冷静に受け止めているが「米国市民が北朝鮮の強制収容所送りになれば極めてショッキングな事態」(議会筋)。ミサイル発射、核実験に続く「挑発」と受け止め、米国内から強硬な対応を求める声も上がりそうだ。

 ケリー国務省報道官は8日未明に声明を発表し、北朝鮮当局に判決内容の確認を求めているとした上で「深い懸念」を表明。北朝鮮に「人道的見地」から2人の即時釈放を要求、解放実現に向け「あらゆるチャンネルを通じて」努力すると述べた。

2009/06/08 20:01
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 アメの中の人たちは何かとても大切なことを忘れているようですが、これ、元はといえば被告人が不法に入国したから共和国当局に拘束されたんじゃなかったのかと。もちろん、これだって立派な刑事裁判なので、刑事裁判を見る上で必須の視点は決して失ってはなりません。ゆえに私としましては、「本件被告人は不法に共和国領土に侵入したところを国境警備隊に拘束された」という共和国当局の発表を鵜呑みには決してしませんが、しかし一般論として、不法入国者に対して、入国された側の国家権力が何らかの措置を処することについては何の問題もありません。もちろん、「措置の程度」については議論の余地はあるので、たとえば本件ならば、「幾らなんでも12年は重すぎであり、過度に重い処罰は挑発行為の一環」と言いうるかもしれませんが、「米国市民が北朝鮮の強制収容所送りになれば」という点を見る限り、「措置の程度」について云々しているのではなく、共和国当局が、この2名の女性記者に対して何らかの措置を取ること自体を「挑発」と受け取っているようにも読めます。あるいは、アメの中の人たちにとっては不法入国は懲役(労働教化)刑になるほどのモノではないと思っているのか。まあ、何を「犯罪」とするのかは各国の刑法規定によって違いますから、それこそ国交を樹立して各種協定を結ばなきゃどうにもならん問題です。結局如何転んでも交渉のテーブルにつかねばならないアメであった。共和国にしてみれば、正当な権力行使をしただけなのにアメが交渉テーブルにつかなければならないようなネタが得られたわけですね、分かります。

 さて、昨今の、共和国をめぐる日本国内の情勢は、共和国がまさに「悪の象徴」であり、特に問題では無い行動までもが叩かれるような情勢です。ゆえに、沿岸防衛用地対艦ミサイルや領空防衛用地対空ミサイルの発射といった正直どうでもいいようなことと、中長距離弾道弾の発射といったそれこそ問題にすべきことを混同する言説に対して「世論」がホイホイとついてゆく現象が見られます。私は、このような現象の原因を、日本人の、思考回路における「人物・団体に対する過度の一面的評価」(「人物評の過一面性」)の傾向があるために、対象の人物・団体について何らかの特定の印象が固まると、何から何まで一緒くたに、その印象に沿う評価に無理矢理こじつけてしてしまうためではないかと以前より推測してまいりましたが、この構図は日本だけではなくアメリカ人においても見られるのかもしれません。もっとも、「米国内から強硬な対応を求める声も上がりそうだ」と思っている主語は誰なのかいまいち分からない文ですから、違う可能性もかなりあったりします(そう考えるとこの記事って、「アメリカ世論に関する単純な伝達」とも読めるし、あるいは「アメリカ世論に関する記者の妄想」とも読めるので、根底から読みかえることが出来るなあ。とすると、日本国内で流通している海外時事の報道記事って殆どこの調子だから、実は私たちは正確な「海外時事」は、NHKBSで放映される海外メディアのTV放送の吹き替え版以外は滅多に目にしていないのかもしれません)。この辺は今後、別資料を以って考えてゆきたいと思います。

 ところで、私が「人物評の過一面性」と暫定的に呼んでいるこの現象って、ちゃんとした研究ってあるんでしょうかねえ。私が思いつく程度のことなら、その道の方々にとっては基礎中の基礎だと思うんですが。なんでこういう思考に至るのかについては、一応「世論」分析という形で私なりに考えてはいるんですが、ちゃんとした研究はどういう見解を持っているのか興味があります。


 
 なお、前述した「昨今の、共和国をめぐる日本国内の情勢」については、追々書いてゆこうと思いますが、近頃更新がかなり滞っていた関係上、かなり「積み残し」があり、これらは可能な限り処理したいと思っているのですが、資料収集に相当時間がかかると思われます。ゆえに今後しばらくは、「時間順」ではなく「資料が集まった順」に取り上げてまいりますので、テーマが前後する可能性があります。ご了承ください。

 また、そのほかのテーマ、特に刑事事件・刑事裁判関係のようなシリーズ記事については、当ブログの個別の記事ひとつひとつは実は「文章」としてではなく、「意味段落」程度の位置づけで書いている関係上、「関連記事一覧」で掲載されている別記事との繋がりが重大な意味を持っている(だからこそ時折、報道記事に対するコメントといった形で散発的に書いてきた記事同士を結合させる「まとめ記事」を差し込んでいるのです)のですが、そもそも最近、ログインすらしていなかったために、自分でも今までどういう記事を書いて来、それらの記事同士はどういう関係性だったのかちょっと忘れ始めています。ゆえに、記憶の復元作業を実行した後の新規編集となりますので、更に遅れることになると思います。ご了承ください。

 いただいたコメントに対する返信も順次行ってゆく方針ですが、これについても、特定の記事に対するコメントは、当然ながらその記事の内容に対する個別的なご意見ですので、それにたいする返信をするためには、記事の内容を把握しなおす必要がありますので、更に更に遅れることになると思います。ご了承ください。
posted by s19171107 at 00:27| Comment(0) | TrackBack(1) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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