※ 急告!明日12日、韓国議員8人と高金素梅が靖国神社に戦犯合祀の取り下げにくる。連中は本日、内閣官房室に小泉首相の靖国参拝中止を申し入れている。このような内政干渉を許してはならない。これ以上、日本人は彼らに嘗められてはならない。不逞なるシナ・朝鮮人を靖国境内に入れさせないぞ!という告知が来ました。(http://www.emaga.com/bn/?2006080035185543001014.yasukuni)
相変わらずの前日深夜告知で、ちょっと困りましたが、面白そうだから現場に行ってきました。
集合時間が午前9時とのことだったので、私はその5分前に到着しました。
まだ人もあまり多くなかったので、神社を一周したあと、5回目の訪問にして初めて参拝しました。(このいきさつについてはまた別の記事にて書こうと思います)
9時になりました。誰も来ません。
「靖国神社を守る会」とかなんとかいう老人会が署名の準備をしているのと、何かぁゃιぃ2〜3人の男衆の塊が3グループほど点在している(靖国ではよくある風景)程度でした。
暇なのでお茶を飲んだりしながら待っていると、9時20分過ぎごろに韓国KBSテレビの取材クルーがやってまいりました。その後もテレビ局などの取材班が何組か来てスタンバイしていましたが、「集合時間」から30分たっても40分たっても「主権回復を目指す会」っぽい集団は一向に現れません。
9時55分になって、ようやく「中国・韓国のでっち上げ」「従軍慰安婦強制連行」どうのこうの言う横断幕を持つ集団が「大手水舎」の近くに現れ、アジを始めました。お前ら遅すぎ。
アジの概要は次の通りです。
「今日韓国議員がA級戦犯合祀取り下げ要請に来る」
「韓国人は帰れ」
「わが国にA級戦犯は存在しないぞー」
「韓国の不当な内政干渉はやめろー ゆるさないぞー」
「韓国人はとっととかえれー」
「我々は韓国人に靖国神社シンニュウ(たぶん原意では"侵入")は許さないぞー」
「日本の戦争は全くの自衛」というマッカーサー元帥の発言を引用。
また、パールだったかキーナンだったかの「東京裁判は誤り」という発言も引用。
韓国議員の登場が遅いから「韓国人は何を怖気づいているー」とかいうワケワカメな発言
「(資源も)何も無い日本を追い詰めたら戦争が始まるのは当たり前 自衛だ自衛」というようなアジ
普通に聞いていて穴だらけ。
まず、「わが国にA級戦犯は存在しないぞー」と言いながら、東条英機はじめとする連中を「昭和殉難者」とは呼ばずに一貫して「A級戦犯」と呼び続けていた。
つぎに、何時から靖国は国営になったんだろう。内政干渉って国内政治に対して外国勢力が強制的に介入し、その主権を束縛すること(大辞林)なんだけど。それに、抗議や要請って「内政干渉」になるのか?
また、パールだったかキーナンだったかの「東京裁判は誤り」ってのは、確か、あの法廷の正当性がぁゃιぃという意味で、日本の行為が全くの正当なものである、という意味ではなかったような。。。
あと、横断幕の「従軍慰安婦強制連行」という所も気になった。
彼らは、あくまで「従軍慰安婦強制連行」と主張して、アジの内容もそうだったんだけど、「強制連行」ってのは「経由・経路」であり、一方の「従軍慰安婦」ってのは「行き先」、すなわち似ている問題ではあるけど、別の問題なんだよね。
だから、「強制連行」されたからといって皆が皆「従軍慰安婦」にされたわけでも無いし、逆に「従軍慰安婦」だからって皆が皆「強制連行」だったというわけでもない。
数学でこういう論理の勉強するはずなんだけどなぁ。
「(資源も)何も無い日本を追い詰めたら戦争が始まるのは当たり前」の部分は60年の時代を超えて、ここ最近も某地上の楽園が盛んに言っているね。
http://www.kcckp.net/ja/news/news_view.php?0+12ほらほら、あんまりキム将軍を追い詰めると「自衛戦争」はじめちゃうぞw
「わが共和国を敵視し、どうあっても孤立させ圧殺 しようとする2期ブッシュ行政府」
http://www.piks.or.tv/date/other/20030110.htm
「今、朝鮮半島には米国の悪辣な対朝鮮敵視政策によって、我が民族の自主権と国家の安全 が厳重に侵害される危険な情勢が醸成された。」
まあ、そんなこんなで、しょーもないアジが30分程度続いたところで、ついに韓国議員団登場。
一気に声のトーンを上げるアジウヨ。もう泣きそうな感じなんだけど。
「体を張って阻止するぞー」とか何とか言っておきながら、警官隊に阻まれてあっさり通過を許す。
あまりのことにちょっと笑いそうに。アレだけ偉そうなこといってこれかよw
流石に場の空気が「なんだ手前ら口だけか」というような感じなったことを受けて、アジウヨが「なんで日本人は見ているだけなんだ」とか言い出す。
さらに、テレビクルーに対して「コノヤロー」とか言いながら、持っていたプラカードで殴りかかる輩まで出現。もう韓国右翼と同じじゃん。太極旗食い破りしないだけまだマシだけどね。
私は、結局「主権回復を目指す会」の連中があの程度のタマだったことが分かったので、韓国議員を追って社務所近くまで行きました。
社務所前では警官隊が立ちはだかり、ちょうど参道をはさんで社務所側は一切近づけない状態となっていました。
最初はサンケイ新聞(笑)を持った男性や、ものめずらしそうにヲチっていた野次馬が沢山居ましたが、15分を過ぎたころあたりからだんだんと姿を消し始め、結局30分過ぎた頃には、社務所付近で立ち止まる人は、私を含めた相当の物好きと警備関係者と報道関係者だけとなっていました。
警備関係者は、新参者が「何かあるんですか」という問いに対して、「さあー」という曖昧な返答をしていました。
40分過ぎたことには、それまで鳥居の近くでアジってたウヨもすっかり静かになり、神社は一瞬の静寂に包まれました。まあ、参拝客は結構居たんですけどね。
神門前で撮影陣地を形成していた報道関係者も、そろそろ緩みが見てきた11時15分ごろ(社務所に入って50分)、ついに議員団が出てきました。
これ見よがしに先ほどのウヨは「でてけー」とか叫び始めましたが、議員団は次に遊就館へ入って行きました。
と、ここで私が取材に飽きたので追跡終了。
私も議員団追っかけではない遊就館見学をいたしました。レポートは後ほどUP予定。
帰りは千鳥が淵にも行きました。
なお、この後の議員だの行動については、「台湾の声」が敵意に満ちた論調で報じていますので、そちらをご覧ください。
http://www.emaga.com/bn/?2006080037139168005052.3407
ただ、一点指摘。
12時ごろ、議員団は裏門(南門)から境内を出た。面子を守るため再び正面から出てくるだろうと思って待ち構えていた私たちには、これは意外だった。公安関係者の話によると、議員団は「怖いから裏から出る」「あいつらは狂犬だ」といって、私たちの前を通るのを避けたのだという。最初の元気はどこへ行ったのか、という感じだった。日本に高圧的な態度を見せ、「売名」しようと安易に考えていた彼らに、「覚悟」など初めからなかったのである。それは単にトラブルを避けただけでは。
追記
主催者側のレポート。小さい勝利をかみ締めていますねぇ
http://yasukuni.jugem.jp/?day=20060812