これは、昨年の郵政民営化礼賛放送が、特に平日日中のワイドショーにおいて最も酷かったことから、メディアの報道姿勢を分析するためのものなのですが、今日(昨日)もフジテレビの「スーパーニュース」が妙な報道をしていました。
報道の内容を極簡単に申し上げますと、RENKあたりが取って来たっぽい共和国国内の、「先軍政治のせいで人民飢える 軍隊だけじゃなくて人民にもメシよこせや」というような張り紙を見て「うんうん」とか「去年も貼ってあったよ」というような会話を撮った画像でありました。
まあ、これ自体は共和国の実情を知るための貴重な資料なんですが、相変わらず「スーパーニュース」のキャスター陣は変なことを口走っていました。
曰く、「こういう張り紙がはがされないのに驚きですね」と。
アホかお前。
いくら統制されているといってもな、そこまで人間は統制されるもんじゃないんだよ。
あの日帝時代の日本人でさえ、「天皇陛下の大ばかたれくそたれめ天皇の位を下がれ」だとか「勅語は大臣が作って天皇陛下は目を通す丈だ、天皇陛下は飾り物でこんな物は穀潰しだ」なんて落書きがあったそうなんだから。(http://www10.ocn.ne.jp/~war/tokkou.htm)
なんと言うか、こういう良資料に対して、ピンボケなコメントしか出来ないのってのはアレだねえ。私みたいな個人ブロガーならまだしも、テレビじゃちょっとまずいんじゃないのかね。
そしてこういうのを見て「体制末期」とか思っているそこのあなた、確かに体制は末期に向かいつつありますが、こういう落書きとか張り紙とか愚痴とかは独裁体制では特に珍しいことでも無いので、これ即ち体制末期とはいえないと思いますよ。
さらに、こういうのを見て「うわー北朝鮮へんなのー」という感想しか持てないあなた。さっきご紹介した資料でもお分かりいただけるかと思いますが、歴史的に見るとそう他人事でもありません。確かに共和国は十分異常ではありますが、日本人は歴史的には人のことばかり笑っていられる身分でもありませんがな。
この辺分かって無いから、「スーパーニュース」のキャスター陣は良資料に対してああいう頓珍漢なコメントしか出来ないんだろうなぁ。
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