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2006年10月28日

独自候補は立てるべきか否か

先日の補選で与党側が全勝したのをうけて、ブログ界では「共産党が独自候補たてやがったせいだ、共産票が民主党候補に流れれば勝てたのにムキー」という言説が、少なくない方々によって唱えられています。

たしかに、野党共闘をすれば、数の上では自創連合に勝てるかもしれませんが、果たして、ただ数の上で勝ったところで政治は変わるんでしょうか。

私は、はっきりいって自民党と民主党の違いが良く分かりません。現状ではぱっと見、あまり変わらないからです。
むろん、前原体制よりは分かりやすくなってきていますが、前原氏本人やその取り巻き一派も未だ、民主党内に残っているわけです。この現状で共産票をうかうかと民主党に送り込めば、もし小沢氏一派が何かの拍子でこけて、前原氏一派が息を吹き返したとき、大変残念なことになる予感がします。
また、今でこそ財界は自民党ベッタリですが、仮に「政権交代」となって民主党政権が誕生した日には、自分達が儲けられれば何でも良い財界人のことですから、彼らは民主党に擦り寄るでしょう。そのとき、果たして民主党は財界の擦り寄りを跳ね除けられるでしょうか。私は跳ね除けられないと思っています。民主党は第二の自民党となるのではないかと思います。

そもそも、民主党は色々な考え方をした人が、「反自民」の旗の下に集まっている政党であります。ある意味、民主党自体が「野党共闘」みたいなものです。

私としては、そういう寄せ集めと、党中央単位の政策協定もなしに「反自創」というだけで票を流すのは余りに無責任だと思っていますし、社会党が破滅していったのと同じ道を辿るものではないかと思います。

もちろん、情勢が情勢ですし、党中央単位の確固たる政策協定が早期に実現すれば、「小選挙区は民主党、比例区は共産党」みたいなのが出来れば良いのは言うまでもありませんが、先ほども書いたように、現状では「反自創」というだけで票を流すのは余りに無責任だと思っていますし、社会党が破滅していったのと同じ道を辿るものではないかと思っています。

とまあ、こうやって自分の考えを纏めてみたら、先日の『しんぶん赤旗日曜版の魅力を探る』メルマガの「選挙において与党候補と民主党候補が接戦で日本共産党に勝ち目がない場合、日本共産党は候補者を立てるべきでしょうか。」というアンケートへの回答を訂正したくなってきたw
最初投票したときは「立てなくても良い」にしたけど、やっぱ「立てたほうが良い」かなあ。
まあ、確固たる政策協定樹立の日を見通す長期的視点から言えば「立てなくても良い」だけど、少なくとも近い現状を見据えると「立てたほうが良い」だなあ。
posted by s19171107 at 13:45| Comment(2) | TrackBack(5) | 『野党共闘』に絡む話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 管理人さん、始めまして。
 私は岩手に住む伊東勉と申します。記事を送っていただいてありがとうございました。ご意見は参考になりました。
 近日中に、この件に関してまとめの記事を書こうと思っています。その後は、今突きつけられている政治課題に関して向き合っていく事にします。
 共産党員の中にはこんな馬鹿がいる、という参考にしかならない私の存在ですが、これからもよろしくお願いします。
Posted by 伊東勉 at 2006年10月30日 00:30
伊東勉さま、コメント有難うございます。
こちらこそ始めましてなのに突然TB送ってしまってすみません。
小文がご参考になったようで幸いでございます。
近日中のまとめ記事、期待して待たせていただく次第です。
こちらこそ、ちょくちょく覗かせていただくのでよろしくお願いいたします。
Posted by s19171107@管理人 at 2006年10月30日 06:25
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