というわけで、今日はまずその予習(?)として原作である書籍版を図書館で読んでまいりました。書籍版は2000年出版のと2007年出版のがあるそうですが、私の読んだのは2000年版です。
読了の感想は、「これ公開してもいいんか?」
前書きに『ある日突然不慮の死を遂げた妻が、ただ単に殺人事件の被害者としてのみ人々に認識され、この事件の風化とともに、やがて人々の記憶から消えていってしまうのが、あまりにも哀れすぎて、どうにも忍び難い気持ちに急かされてのことでした』とあります。そう思うのは本村洋氏の勝手なのでとやかく申し上げませんが、この手紙って妻の弥生さんが本村洋氏に対して書いた手紙でしょう。勝手に公開していいのかなぁと思いますね。
以前にも一度書いたので、当ブログの「常連」の方ならご存知かと思いますが、私にも思い人がおり、普段はメール、互いの誕生日などの節目には手紙を書いたりしています。まだ所謂「付き合う」段階には無く、おそらくそういう段階には行かず「仲の良い異性の友人」程度が限界かと思いますが、まあとにかくそういう人がいます。
もし今この段階で、相手の方が急死し、私が本村洋氏と同じ思いで、今まで交換してきたメールや手紙を勝手に書籍化したら、恐らくあちらさんは死んでも死に切れないと思います。逆に私が急死して、相手の方が同じことをやったら、公開の仕方によっては化けて出ます。なぜなら私は、相手の方に読んでもらうために書いたのであって、決して全国大公開されるために書いたわけじゃないからです。
まあ、こういうのは個人の気持ちと感性の問題だし、ことに相手はもうあの世の住人なので、その意思を確認しようがありませんが、いいのかなぁ、と思った次第です。
また、前掲の4日の記事の中で本村洋氏は映画について「こんな若者のラブストーリー」と仰っていますが、これは、まあラブストーリーといえばラブストーリーですが、どちらかというと昼ドラ向けじゃないかな。。。
だって弥生さんは本村氏との交際を始めたことによって女友達を沢山失った(55ページ)ってあるんですよ。詳しい描写は全くなく、ポンとその一節だけが挿入されていますが、これは尋常じゃありません。
映画ではこのカオスを如何描いているのか、その辺を中心に観賞したいと思います。
yahooのブログ検索では、マンセー的感想が多く見受けられますが、基本的に私は極めて冷めた性格で物事に感情移入することは殆どないので、冷静に見て来たいです。
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