山口県光市の母子殺害事件で、殺人罪などに問われた当時18歳の元少年(27)の弁護団が12日、広島市中区で講演。22日に広島高裁で判決が言い渡される差し戻し審の争点を説明し、元少年が07年12月に遺族の本村洋さん(32)に出した「命尽き果てるまで謝罪を続けていきたい」という手紙の内容を紹介した。しかし情状については余り興味ない私でございます。22日の判決については、当ブログでもご紹介してきた検察主張と客観的証拠・検死状態に著しい乖離について、どういう判断が下されるのかを注目しております。
市民団体「光市事件裁判を考える会」が主催。安田好弘・主任弁護人が「1、2審の弁護団が争わなかった事実関係を差し戻し審で見直した。元少年には実質1審だ」などと話した。手紙には「生きていたいということが本村さんをどれだけ苦しめているかを知ってしまったぼくは、身の置き所がない」などと書いていたという。
また、弁護団がこの日、判決前の気持ちを元少年に聞いた際、「私にとって大事なのは判決日ではない。14日(事件当日)です」と反省の意思を示したことを明らかにした。
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私もこの点が大変気になります。
ただこの国の司法制度では(直近では「袴田事件」のように)状況証拠がそろってたとしても、判決が「政治的」に下されることが少なくないことを考えれば、この点が無視された判決が下される可能性もありうるわけで、まだまだ油断は禁物かと思います。
また、仮にもし弁護側の主張が認められた暁には、「なぜ」「何者によって」「何故に」このようなことが起きたのか、検察、警察、マスコミ各社への大規模な捜査を行うべきだと思います。
この事件は冷静に見れば殺人と考える方が無理があるんですがね。
これでもし無期以下の判決が出たら「日本の司法も捨てたもんじゃない」と思えるんですが期待薄のようです。
ちなみに私は右よりなんですけど、この件に関しての右の馬鹿さ加減を見て、ちょっと絶望しているところです。
>>mashさん
仰る2点について、私もそう思います。
本当この事件って、事件そのものの背景となったDVにせよ、あの検察主張を「ゆるぎなく認められる」なんて言って、政治的に差し戻し判決を下した最高裁にせよ、差し戻し控訴審をめぐる「世論」にせよ、今の日本の司法とその周辺環境がもつ問題の多くを抱えていますよねー
来週の火曜日には判決が出て、まあ多分また上告されるんでしょうが、たとえ最高裁が自判して刑が確定しても、この事件とはなんだったのかということについて研究する必要がありそうです。
私、経済派のはずなのに何で司法関係の追っかけばっかやっているんだろw でも、経済関係より裁判関係の資料集めしているときのほうが遥かに生き生きしている私がいるwwww
>>RYZさん
こちらこそはじめまして。
少なくとも、検察主張は「おまえ、司法試験上意成績者が入る検察、それも最高検察じゃなかったのか」といいたくなるような内容であることは事実ですね。
この件に関する「右」の動きについては、なかなか取り上げる機会が無いのですが、安田氏らが所謂「人権派」といわれている関係で、バッシングに走っているようですね。正論だかサピオだか、とにかく右派系情報誌のどれかの最新号が、安田氏らをバッシングする記事を掲載しているようなので、週末あたりに図書館に行ってみようかなと思っていたり。