(クリックで拡大)
通常の数倍もご訪問を頂いており、そして、リンク元統計によると、その大部分がおいしいものが食べたい 光市母子殺害事件:元少年に死刑は重すぎるの記事に対して当方が送信した、光市事件:真に法廷を死刑制度闘争に利用しているのはどちらなのかのトラックバックリンク経由でお越しいただいております。
前掲の『おいしいものが食べたい』さんの記事は、内容が内容だけに、Gogleで検索してみると、「基地外」だとか罵倒されております。当方の記事に関しては、幸いにして、確実に間違いないことを書いておりますし、裁判そのものとは殆ど関係ない「場外乱闘」のひとコマに対する指摘記事だったので、罵倒されることも無く、荒らされることも無く、今のところ平穏であります。
ところで、リンク元統計を詳細に分析すると、件の記事経由の訪問数と日付に関して、ある興味深いデータが取れました。端的に言うと、判決後に訪問数が急増しています。4/18〜本日現在までのデータをご覧ください。
4/18 0
4/19 1
4/20 1
4/21 0
4/22(判決日) 7(7件全て判決終了後の訪問)
4/23 529+82(元記事+「魚拓」)
4/24 549+99+18(元記事+「魚拓」+「魚拓2」)
4/2521時45分 184+29+3(元記事+「魚拓」+「魚拓2」)
判決翌日の4月23日になって跳ね上がっているというのがお分かりいただけると思います。また、4月23日から見られるようになった「魚拓」経由の訪問についても、あの魚拓自体が、4月23日になってから取られたものであります。
つまり、例の「基地外」という罵倒は、判決によって自身の主張について裁判所による「お墨付き」を得た方々が、得意になって「そらみたことか、やっぱり基地外だ」と騒いでいらっしゃるということになると思われます。
そして、皆様もご経験あると思いますが、あるブログ記事を閲覧したとき、必ずしもトラックバックされている記事まで見ようとは思わないんじゃないでしょうか。少なくとも私は、本当に興味ある分野の記事でもない限り、トラックバックまでいちいちクリックしません。つまり、たとえば4月24日の「549+99+18」という数値は、すなわち、リンク元のブログ記事にはもっともっと沢山、数倍の訪問があるということになります。そして、それらの訪問の多くは、裁判所の「お墨付き」でkskした方々によるものと思われます。
私は、光市事件については、「世論」の収集・分析から関わるようになったと以前の記事に書きましたが、その過程で、熱狂的且つ狂信的な内容に何度も背筋が凍るような思いをしてまいりました。本差し戻し控訴審に関する世論は、先に書いたとおり、判決分析研究が終わるまでやらないことにしていますので、どんな状況になっているのかは具体的には分からないのですが、今回ご紹介したこの数値を見るだけでも、本判決によって「お墨付き」を得た方々による「世論」が、いかに沸騰しているかというのは、容易に想像がつきます。
そして、公権力だとかカリスマ的権力といったものの「お墨付き」によって、不満分子が熱狂的・狂信的に騒いでいる(らしい)という現状は、文化大革命的熱狂を感じます。
本件裁判は、日本の刑事裁判が抱える問題の大半を包含していた上に、裁判員制度直前の重大事件ということもあって、歴史的にも注目すべき一件でした。その裁判の判決に対する世論が文化大革命の熱狂そっくりなものになってしまったということは、いよいよ日本も恐ろしい時代に入りつつあることを示しているものと危惧します。
【関連する記事】