また、その関連として、日本人の、ある人物や集団に対する認識・評価が「全体的すぎる」という特徴についても何度か書いてきました。すなわち、ある人物の人格や集団の特徴の一面だけを取り上げて、あたかもそれが全てであるかのように喧伝し、その人格や集団の良い面や関係ない面までも否定するといったものです。
さらにいえば、日本人はある問題について他人から批判されると、自身の行動の再点検より前に、その批判者の身辺のあら捜しを始め、「おまえに言われたくない」などという、大の大人にとっては、極めて見苦しい、小学校低学年児童レベルの「反論」を始めることも指摘しておかなければなりません。
このような思考については、実際の政治問題においては、ある議題に対する賛成派・反対派に分かれたとしても、派内において細かい論が統一していることはまずないがゆえに、正しい事実の認識と対策のためには、何の役にも立たないどころか、むしろ害毒ですらあるし、、「おまえに言われたくない」などという「反論」にいたっては、あのようなやり方で批判を封じたところで、自身が抱えている問題の解決には何ら寄与しないがために、捕鯨論争関連記事を中心として度々批判を加えてきました。
しかしながら、下記記事に対する某SNSにおける「世論」を見る限り、このような情勢は一向に変わる気配はありません。
http://mainichi.jp/life/ecology/select/news/20080508ddm002040096000c.html
日本人の環境意識や行動は、温室効果ガスの主要排出14カ国中、11位とする調査結果を米地理学協会(本部・ワシントン)が7日、発表した。1位はインドとブラジルで、最下位は米国。日本は輸入食材や外食の利用が多く、灯油を暖房に使うなど、特に食・住生活の面で、環境への悪影響が大きいライフスタイルだという。それでは、ごらんください。
省エネ家電の利用や車の所有状況など日常生活の数十項目について、同協会が今年1〜2月、各国1000人ずつインターネットで調査。環境と調和した生活ほど高得点になる同協会の指標「グリーンデックス」(100点満点)で評価した。
その結果、インドは肉の消費量が少なく、ブラジルは暖房をほとんど使わないため、食品、住宅部門でそれぞれ首位を占めた。
一方、日本は外食や加工食品の利用が最も多く、食品部門は最下位。断熱効果を高める住宅改修や省エネ型家電導入率も最低で、住宅部門も13位だった。また、マイカーの1人乗り増加などから交通部門で6位。修理より買い替える傾向が強いことから消費財部門も5位だった。
同協会は「自分が生きている間に温暖化で生活が悪化する、と思う日本人が回答者の3割と少ないためではないか」とみている。【山田大輔】
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◇順位と得点◇
(1)インド 60.0
ブラジル
(3)中国 56.1
(4)メキシコ 54.3
(5)ハンガリー 53.2
(6)ロシア 52.4
(7)英国 50.2
ドイツ
豪州
(10)スペイン 50.0
(11)日本 49.1
(12)フランス 48.7
(13)カナダ 48.5
(14)米国 44.9
世界最大の二酸化炭素排出国にして京都議定書に批准せず、バイオエタノールのために世界中出紛争をおこし、自然を破壊するアメリカにこんなランク付けされたくない。
「盗人猛々しい」とは正にこの事ですね
ふざけるな!と言いたくなる話ですね
ばかでかい車を乗り回して、京都議定書も拒否しておいて
自分たちが少し環境問題に取り組み始めたら
今まで一生懸命排出規制を達成してきた日本に対してなにを言い出すかと思えば・・
捕鯨とかと全く同じパターンじゃないですか・・・
最下位で戦争に核を使うような糞米だけには
言われたくない。
大排気量の車を乗り回している奴らに言われたく無いですよね。
気に食わないからってよその国に押しかけて爆弾ばらまいて人ん家壊して家族を奪って土地を使い物にならなくして真っ先に核を使った奴らに言われたかないねっ
京都議定書を批准していない国の研究機関にとやかく言われたくない。いやはや、頭が痛くなってきます。米国は3億の人口を抱える、一応、言論の自由が保障されている国である以上、その3億人をひとくくりにして扱うこと自体が無茶な発想でありますが、それ以上に、「地理学協会」という学術団体の発表と、その国の政策(京都議定書スルー)を一緒くたにするという暴挙には、そして、「お前に言われたくない」で話を終わらせ、自身の行動の再点検に取り掛かろうとしない態度には、開いた口が塞がりません。
あるいは、「当然」とか「仕方ない」で済ませてしまっている「反論」も見受けられます。たとえば以下。
しかしここまで酷い恣意的記事も珍し・・・くもないか。最近は。「xxな現状においては当然」とか「xxだから仕方ない」なんていうのは、環境問題においては反論になりません。そこをどうするか、というのが「環境問題を考える」ということであります。
調査方法も含めなんとも突っ込みどころ満載の記事であります。
まずは記事内に「主要14カ国」の明記が無い点。
これでは全くアンケート対象国が分かりません。
>インド、ブラジルが上位
インド人が肉を食べない(食べられない)のは一つに貧困、
一つに宗教的要因(ヒンドゥー教徒は牛肉を食べない)から。
ブラジルは最も寒暖の差が激しい南部サンパウロでさえ
冬場の平均気温は15℃以上。日本の沖縄とあまり変わらない土地柄です。
それより北部の都市は冬場でも平均気温は20℃以上と、
当然部屋が多かろうが少なかろうが暖房など要るはずがありません。
そして日本の全体順位が低いのはある種当然なのですが。
>外食・加工食品の利用が多い
核家族化、共働きが多い日本の社会システム上では当然の事かと。
ただ日本における食材の無駄遣いが多いのは事実です。
だからといって「船場吉兆」のような「残飯使い回し」はご勘弁を(笑)
>断熱や省エネ化の住宅改修
日本の木造家屋は通気が良いためわざわざ改造しなくても
「夏涼しく冬暖かく」なるような構造となってます。
密閉家屋で風通しが悪い欧米のレンガ・コンクリ建て家屋とは事情が違います。
むしろ改造無しで夏冬を過ごせるなら、それに越した事はありません。
>ハイブリッド車の購入意欲が低い
燃費はさほど変わらず、価格だけ高いハイブリッドカーの需要は、
日本にそれと変わらない燃費を誇る「軽自動車」という存在がある以上
伸びてこないのは当然です。
実際日本で一番売れている軽自動車の存在は
このアンケートからは黙殺なのでしょうか。
>マイカーの一人乗り増加
公共交通機関が発達している大都市圏ではともかく、
地方では「一人一台」車がないと生活が成り立ちません。
>修理より買い替え需要が高い
これは現在、修理費用>買い替え費用(処理費用含む)と
なっている現実がありますから(特に家電や携帯電話)
修理費用が異常に高い日本では修理持ち込みが少なくなるのも当然です。
>環境団体への寄付や活動への参加
寄付行為のように直接「真水」を流し込む事の愚かさを一番知っているのは日本人なのではないでしょうか。
洋の東西を問わず金の集まるところには、悪い人間が湧いてくるものです。
まあ「環境活動への参加」が少ない事は認めますが、働き詰めでそんな余裕が無いというのが真実なのですけど。
それにしてもこんな記事を堂々と紙面に載せる記者の神経を疑います。
よほど日本と米国がお嫌いなのでしょうかね。
もちろん、このようなものばかりではありません。
どの口がそんなことを言うwこのように、「お前には言われたくないけど、でもこの指摘は事実だ」というような反応こそが、政治問題、いや政治問題に限らずあらゆる批判において必要とされている態度です。もっと大人になりましょ。
意識は強いが、実践は低いじゃん。アメ公。
車の台数だって日本はアメリカよか少ないだろうさ。
飛行機だって。
まぁ、コンビニだらけの日本も温暖化には悪影響だと思うが。
今回は一個人の意識調査だそうで。
たしかに、もっと意識せにゃ。