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2008年05月17日

労働教団

http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=490524&media_id=10
 ニートやフリーターが集まる“コミューン”が東京都杉並区にある。JR高円寺駅から商店街を10分ほど。名前は「素人の乱」――。一度は社会からはみ出した若いヤツらがそれぞれ独立して店を営んでいる。ニートやフリーターのわが子を立ち直らせる“ヒント”がこのコミューンにあった。
 コミューンの発起人、松本哉さん(33)がリサイクルショップ「素人の乱」を開業したのは05年5月のこと。“大学7年生”で卒業し、別のリサイクルショップでフリーターをやっていた。
 そんなとき、高齢化が進み、さびれつつあった商店街の副会長と知り合った。

「空き店舗があるから、やってみないか?」
 そう声をかけられ、始めることに。
 店には自然とニートやフリーターが集まってきた。「オレにもできるんじゃないか」という若者が、次々と飲食店や古着屋などを立ち上げ、この3年でコミューンが出来上がった。
 商店街には活気が戻ってきている。「素人の乱」と名がつく店は現在6店。屋号は同じでも、それぞれ独立採算制だ。これまで閉店したところはない。
 昼はカフェ、夜は飲み屋の「素人の乱」に入ってみた。平日の午後4時。店は20代前半の男女で賑わっていた。どうやらニートやフリーター仲間らしい。
 店主は青森出身の20代後半の男性。周辺をぶらぶらしているうちに「仲間入りした」という。
 コーヒーが200円。牛丼、グリーンカレーなどの料理は、どれも350円。飲み物とセットで500円。格安だ。1番人気の「きのことひき肉のオムライス」は具だくさんでボリューム満点。お世辞抜きでうまい。
 厚労省の推計によると、ニート人口は05年時点で約64万人と急増している。フリーターは約213万人。ニートやフリーターの息子に頭を抱えている父親も多いだろうが、就職しなくても、こうやって立ち直っていく若者もいる。
 今月1日、高円寺では松本さんが主催したデモが開かれた。ニートやフリーター、学生ら約300人が参加。きっかけさえあれば、何かが変わるのだ。

●ヘタな口出しは逆効果「親がイキイキしていると子供は働く気になる!」
◇発起人の元フリーター・松本哉さん
 大学を出てからフリーターをしていたのは、単に企業に就職することに魅力を感じなかったから。働く気がなかったわけじゃありません。ニートやフリーターと呼ばれる若者の多くはそう思っているんじゃないでしょうか。労働意欲はあるんですよ。
 私の場合、昔からリサイクルに興味があった。買い取るときに使い手の思い出話を聞き、売るときには買い手にエピソードとして話す。そういう、中古品ならではの“つながり”が好きだったんです。
 いまは2店舗構えています。1日の売り上げはトータルで6万〜7万円。19〜33歳のスタッフは元ニートやフリーターばかり。8人雇っていますが、利益は出る。ビジネスとして成り立っています。
 ちなみに私の月収は10万円。もっともらえるぐらいは稼いでいますが、それで十分、不自由なく生活できます。
 いまはニートでも、興味を持てることが見つかれば、“更生”は十分に可能だと思います。
 親が「企業へ就職しなさい」と口を出したくなる気持ちは分かりますし、人生の先輩としてアドバイスすることは正しいことかもしれない。ですが、“迷走”するニートやフリーターにとってはむしろ逆効果。本人が自発的にやる気を起こさない限り、何も変わらない。
 大事なことは、親御さんが誇りを持ってイキイキと生活することじゃないでしょうか。私もそうでしたが、やはり、子は親の背中を見て育つ。親が楽しそうに働いていれば、子供もやる気になる。そうなるまで“放任”し、わが子に模索させることが近道だと思います。

【ちなみに】
 厚労省は先月25日、都と連携して、新宿・歌舞伎町にネットカフェ難民向けのサポートセンター「TOKYOチャレンジネット」を開設した。予約件数は153件(28日時点)。
「相談者は20〜40代の男性が多く、住居にまつわる相談が大半です」(センター担当者)
 センターが利用できるのは都内で直近6カ月以上継続して生活していたことが証明できる人のみ。アパートの入居費用(40万円)や当面の生活資金(20万円)の無利子融資なども実施する。

【2008年5月14日掲載】
 日本人の労働に対する認識(というか一種の信仰)については、4月4日づけ労働に対する信仰において取り上げ、コメント欄にて、ニート問題についても取り上げるようにリクエストを戴きましたので、今後、少しずつ取り上げて参ります。

 さて、この記事では「更生」だとか「迷走」だとか、とにかく、ニートやフリーターの「生き方」に対する否定的な言葉が随所にちりばめられています。つまり、正社員として就職している人は「正しく」て、そうでない人は「正しくない」「根性が曲がっている」というわけでございます。

 しかし、私としては、別に働きたくなかったら働かなくてもいいんじゃないのか、働かないからって「正しくない」とか「根性が曲がっている」とかいわれる筋合いは無いんじゃないかと考える次第です。

 私は以前より朝鮮民主主義人民共和国の指導思想であるチュチェ思想に共感するところが多いことを表明し、当ブログにおいても、チュチェ思想的視点から記事を書いてまいりました。チュチェの人間観というのは、以前にも申し上げたとおり、世界と自己の運命の主人として自主的に生きようとする意識性をもち、目的意識的発展志向で世界を改造・創造することによって自主化を達成するものであるとしています。

 ここで重要なのが「自主的に生きようとする意識性」であります。すなわち、生きたいように生きる。これこそが人間の本質であります。(もちろん、チュチェ思想は自主の思想であると同時に集団の思想ですから、他人に迷惑をかけない範囲内での話ですよ)

 ゆえに、ニートの皆様におかれましては、松本発起人の言うように、自分が知っている範囲内の「仕事」に「魅力を感じなかった」のならば、それは仕方ないことですし、それ以前に、そもそも労働意欲そのものがないのなら、別にそれはそれでいいでしょう。働くのも働かないのも、「自主性」の一つだし、嫌々の労働は人間の本質に反する行動です。

 その点、この記事や、あるいはこの記事に対する「声」の中に多く見られる、ニートを「更生」させるという発想については、「労働教」と言いますか、とにかく労働に対する信仰的なものを感じます。

 ただ問題なのは、現状では働かないと生活できない。だから、「働かなくても良い」けれど、「働かざるを得ない」。ゆえに私としては、ニートの皆様に対して「諸君の生き方は正しくない」とか「お前らの根性は曲がっている」とは決して言いませんが、現状においての「労働」とは、「自己の生存のための強制労働」であること、そして、チュチェ思想のもうひとつの側面、すなわち「自主性の実現範囲は社会秩序の範囲内」もっと簡単にいえば「他人に迷惑をかけない」という「チュチェ思想的集団主義」から、自身の足元は自身で固めなくてはならない、ということだけは伝えざるを得ないと考える次第です。

 本当は、反人間的な「嫌々の労働」を根絶させ、全ての労働が「生存のため」ではなく、「真の自己実現のため」に行われるようになることが一番良いのですが、こういうのは今日明日に実現することではありませんからね。。。

 「真の自己実現のための労働」については、これは共産主義論に密接に関わる話題であり、私はまだ共産主義について人様に説教できるほど知識が深くないし、なによりも時間が無いので今回は割愛します。

 しかしまあ、「ニート問題」から「共産主義論」に話が繋がるとは思わなかった。書いている自分でも驚きでございますよ。


posted by s19171107 at 21:16| Comment(2) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
このエントリを読んで「「労働は自由への道」という言葉を思い浮かべました。ご存じのとおり
アウシュビッツ強制収容所にかかげられた文句ですが…。
しかし日本人というのはこと「労働」ということになるとなにゆえにここまで「社会主義」的になるんですかね???
Posted by mash at 2008年05月19日 22:21
 コメント有難うございます。

 その辺は、今後の世論採集・分析の過程で明らかにしたいと思います。
Posted by s19171107@管理人 at 2008年05月21日 20:49
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